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古川美術館 新春企画展「継承の美 美の系譜」

※こちらの展覧会は終了いたしました。

絵画や工芸の世界などでみられる技の継承。歴史の中で脈々に受け継がれる美にはさまざまなものがあります。私たち日本人が四季折々の姿を見せる自然に心をよせ、美しいと感じることの出来る美意識、床の間に掛けられた掛け軸から自然を楽しむ美術との親しみ方、新しい命が芽生え、成長する春に様々な縁起物や吉祥文で祝うなどさまざまな風習はその地で生活する人々の知恵から生まれ現在でも受け継がれているものです。美術や工芸は、そのような平凡な日常生活の中で創意と工夫によって練り上げられてきた知恵と美意識が融合したものになります。
本展ではこうした歴史の中から生まれた美術を中心に、日本の風習を絵に託したもの、人々の願いを受けて発展してきた絵画を始め、典雅な意匠と成功を極めた工の技が光る作品などをご紹介し、歴史の中で脈々と受け継がれた美の系譜をご紹介します。

期間 平成22年1月2日(土)~2月14日(日)
休館日 毎週月曜日
※1月11日開館 1月12日(火)休館
会場 古川美術館
開館時間 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
料金 大人1,000円 / 高・大学生500円 / 小・中学生300円 
※古川美術館、爲三郎記念館共通券となります。

  • 身障者及び同伴者2名様は半額
  • 当館パスポート会員同伴者4名様は半額
  • 毎週土曜日は小・中学生無料
  • 半額 和装の方、干支「寅年」の方
  • 無料 新成人の方(該当者:平成元年4月2日~平成2年4月1日生まれの方)
    ※干支「寅年」、新成人の方は年齢確認のできるものを提示
  • 100円割引
    • 10名様以上の団体
    • 同じ展覧会へ2回目以降ご来館の方(半券ご提示)
    • 当館発行割引券又はホームページ割引券ご持参の方
    • 各種友の会会員で会員券提示の方
    • 名古屋市交通局発行の「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」を当日利用してご来館の方
主催 財団法人古川会
後援 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

分館 爲三郎記念館 同時公開
古川爲三郎生誕120年を記念して-この道~爲三郎の軌跡~

初代館長・古川爲三郎の生誕120年を記念して、爲三郎が終の棲家とした記念館を遺愛の品々で演出します。また、爲三郎の誕生日にちなみ、1月16、17日の2日間は爲三郎に焦点をあてた特別ギャラリートークと生誕120年を記念した刊行物をプレゼントします。数寄屋造りを彩る品々で爲三郎の軌跡をお楽しみください。
ギャラリートーク日時
1月16日(土)、1月17日(日) 各日14:00~(分館爲三郎記念館のみ)

古川美術館 特別展「祈りのこころ」

※こちらの展覧会は終了いたしました。

本展は、古川美術館所蔵の『ブシコー派の画家の時祷書』(15世紀・装飾写本)の4年ぶりの公開に合わせ、世界三大宗教に数えられるキリスト教と仏教それぞれの世界の「祈りのこころ」に焦点を当てて、その美を展覧すると共に、いつの世の人々の心にある切なる祈りに迫ります。
異なった文化、風土で育まれたこの二つの宗教は、それぞれ独自の美術世界を持っています。その背景となる思想・文化は異なりますが、その根底には人知を超えた存在(神・仏)へ捧げた“祈りのこころ”がどちらにも存在しています。
15世紀初頭に制作された『ブシコー派の画家の時祷書』は、ローマ・カトリック教会の平信徒がもっぱら個人的に使用するためのものであることから、聖母への祈りを中心に構成されています。それに合わせ、キリスト教美術では、聖母マリアの物語を描いた17~18世紀の絵画、ロシアのイコンの中からマリアに関するものを通して、そこに託された祈りのこころを探ります。
また、仏教美術では、地元愛知の寺院などに伝わる数多くの仏画や仏像の中から、仏教を開いた釈迦の入滅(臨終)の場面を描いた涅槃図や、阿弥陀の浄土である極楽世界への往生を託した来迎図などをご紹介します。また今でも篤く信仰されている観音像など、人々がさまざまな願いや祈りをささげた仏画や仏像をご紹介いたします。

期間 平成21年10月31日(土)~12月20日(日)
休館日 毎週月曜日
※11月23日(月・祝(勤労感謝の日)は開館、翌11月24日(火)は休館
会場 古川美術館
開館時間 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
※9月21、22、23日、10月12日は開館、9月24日(木)、10月13日(火)休館
夜間開館 午前10時~午後8時 (入館は午後7時30分まで)
※11月の毎週金曜日(6日、13日、20日、27日)、
  11月7日(土)、12月19日(土)
料金 大人1,000円 / 高・大学生500円 / 小・中学生300円 
※古川美術館、爲三郎記念館共通券となります。

  • 身障者及び同伴者2名様は半額
  • 当館パスポート会員同伴者4名様は半額
  • 毎週土曜日は小・中学生無料
  • 100円割引
    • 10名様以上の団体
    • 同じ展覧会へ2回目以降ご来館の方(半券ご提示)
    • 当館発行割引券又はホームページ割引券ご持参の方
    • 各種友の会会員で会員券提示の方
    • 名古屋市交通局発行の「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」を当日利用してご来館の方
    • 「電子チケットぴあ」
      *チケットぴあのお店
      *サークルK・サンクス
      *ファミリーマート
         上記、3店舗にて直接購入いただけます。
         Pコード 688-934
主催 財団法人古川会 / 中日新聞社
後援 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
協力 岡崎市美術博物館 / 西田美術館

分館爲三郎記念館 同時公開「服部早苗 日本の美 キルトの華」

本展覧会は世界的に活躍する服部早苗氏が到達した、今までにない新しいキルトの世界を紹介する展覧会です。 
  服部早苗は1970年代よりキルト制作に携わり、日本人でなければ作り出せないキルトを目指してきました。それは西洋の伝統的なキルトという手法を用い、タペストリーは勿論、従来にはなかった打掛や陣羽織を用いて日本古来の美の心を表現するものです。その作品は世界のコンテストで数多くの受賞を重ねており、常に次なる可能性を求める氏はキルト界の先陣を切る第一人者といえます。
  近年、服部早苗は江戸後期に花開き今では珍しくなった “筒描き”という技法を用いた藍染の布との出会いを果たし、作品に新たな局面を拓きました。それは筒描きの布を最大限に活かし、キルティングを施して、そのままでは滅んでしまう貴重な布たちを後世へ保存するという一面も加えた、大変意義深いものとなっています。本展覧会では、有松という藍染の伝統ある名古屋の地にて、数寄屋建築の爲三郎記念館を会場とし、服部早苗の足跡や独自に切り拓いてきたキルトの世界を初期の作品から紹介するとともに、後世への保存という意義を持つ筒描の藍染を用いた近年の新作も一堂に展覧するものです。新たな創造と伝統の継承、保存を目指した服部早苗の世界をご覧ください。
  また今回は作家が新しいシリーズとして取り組む“仏像”をテーマとした作品を、古川美術館で同時に開催される特別展「祈りのこころ」(開催要項は別紙)の会場内の一部に展示致します。布に最新の技術で印刷された仏像写真にキルトの技術が施された本シリーズは、布が持つ“包み込む”優しさと、キルティングの立体感とで仏像が表現されており、キルトの世界にも新しい可能性をもたらすものといえるでしょう。
  世界初公開となる服部早苗の仏像シリーズの最新作も含め、キルトによって表現される日本の美の世界、そして華麗に展開されていく、服部早苗のこれまでとこれからの世界をご紹介いたします。

●服部早苗氏 来館予定
日時:12月18日(金)~20日(日) 
場所:分館 爲三郎記念館
対象者:当館にて、服部氏オリジナルグッズを1,000円以上お買い求めの方。

■服部早苗氏 プロフィール
01 【略歴】 
服部早苗  SANAE Hattori   
女子美術大学卒業 サナエアートスタジオ設立(1978年)、主宰

http://www.sanae-quilt.com
1986-2003 アメリカ「国際キルトフェスティバル」で14年28作品入賞
1986 ブルーリボン賞受賞。「HANDS ALL AROUND」に「鶴」が表紙作品に決定する
1989 「ザ・グレイト・アメリカン・キルトフェスティバルⅡ」(米国)に日本人で唯一入賞
    「春を待つ」「第15回国際キルトフェスティバル」AIQA国際コンテストに「雪持竹」が
     金賞受賞
1990  デンマーク女王、マルグレーテⅡ世に謁見、作品解説を行なう
1991  デンマーク皇太后、元ギリシャ王妃、常陸宮華子さまに謁見作品解説を行なう
1993  皇太子妃雅子さま、ご成婚祝いの作品を依頼され制作する
2001  ミュージアム オブ アート アンド デザイン(米国)の永久所蔵作品「ロマネスク桜」
     が決定(日本人初)
2006  アメリカ、ニューヨークにて「日本のデザイン展」開催

“キルト(Quilt)とは、表地(キルトトップ)と裏地の間に薄い綿を入れ、重ねた状態で指し縫い(キルティング)したものです。
その発祥はヨーロッパ、寒冷地で保温のために布の間に綿を挟んだことが始まりといわれています。ヨーロッパで生まれたキルトは清教徒とともにアメリカにわたり、アメリカン・キルトとして花開くこととなりました。初期のアメリカン・キルトは余り切れなどをつなぎ合わせたものでしたが、次第に布で模様を作り、装飾性をもった表現へと展開していきます。そのキルトが日本で本格的に愛好されるようになるのは1970年代になってから。服部早苗は、1970年代から一貫してキルトを制作し続けており、まさに日本のキルトの創成期から活躍する第一人者といえます。
期間 平成21年10月31日(土)~12月20日(日)
休館日 毎週月曜日
※11月23日(月・祝(勤労感謝の日)は開館、翌11月24日(火)は休館
会場 分館 爲三郎記念館
開館時間 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
夜間開館 午前10時~午後8時 (入館は午後7時30分まで)
※11月の毎週金曜日(6日、13日、20日、27日)、11月7日(土)、12月19日(土)
料金 大人1,000円 / 高・大学生500円 / 小・中学生300円 
※古川美術館、爲三郎記念館共通券となります。

  • 身障者及び同伴者2名様は半額
  • 当館パスポート会員同伴者4名様は半額
  • 毎週土曜日は小・中学生無料
  • 100円割引
    • 10名様以上の団体
    • 同じ展覧会へ2回目以降ご来館の方(半券ご提示)
    • 当館発行割引券又はホームページ割引券ご持参の方
    • 各種友の会会員で会員券提示の方
    • 名古屋市交通局発行の「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」を当日利用してご来館の方
主催 財団法人古川会 / 中日新聞社
後援 愛知県教育委員会 / 名古屋市教育委員会 / スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社 / キヤノンマーケティングジャパン株式会社 / 学校法人 女子美術大学 / 財団法人 日本手芸普及委員会 / 日本藍染文化協会

古川美術館 企画展「人の姿かたち」

※こちらの展覧会は終了いたしました。

絵画の起源説のひとつに、ギリシアの少女が恋人の姿を永遠にとどめたいという願いから、壁に映った愛しい人の影を木炭でなぞったという言い伝えがあります。多くの画家を魅了し、古今東西問わず変わらぬモチーフとして描かれた人の姿は、美しい曲線と調和のとれた豊かな色彩があり、今日その姿は、さまざまなに表現されています。本展では滑らかな色面と繊細な筆使いで細密な曲線の美しさを放つレオナード・フジタ(藤田嗣治)の女性像から、生涯ダンサーを描き続け、洗練された肉体を通じて、彼らの持つ感情や緊張、人間のもつ身体の美しさをとらえたロバート・ハインデル。東郷青児のような作者の主観によってデフォルメされたかたちを持つもの、そして豊かな色彩を充分に伝える伊藤清永の裸婦像などを通じて、人のかたち、美しい人体の中に描かれた画家の思いを紹介していきます。

期間 平成21年8月29日(土)~10月18日(日)
休館日 月曜日休館
会場 古川美術館
開館時間 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
※9月21、22、23日、10月12日は開館、9月24日(木)、10月13日(火)休館
夜間開館 午前10時~午後8時 (入館は午後7時30分まで)
※毎週金曜日(9月4日、11日、18日、25日 10月2日、9日、16日)
※9月5日(土) 10月3日(土)
料金 大人1,000円 / 高・大学生500円 / 小・中学生300円 
※古川美術館、爲三郎記念館共通券となります。

  • 身障者及び同伴者2名様は半額
  • 当館パスポート会員同伴者4名様は半額
  • 毎週土曜日は小・中学生無料
  • 100円割引
    • 10名様以上の団体
    • 同じ展覧会へ2回目以降ご来館の方(半券ご提示)
    • 当館発行割引券又はホームページ割引券ご持参の方
    • 各種友の会会員で会員券提示の方
    • 名古屋市交通局発行の「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」を当日利用してご来館の方
主催 財団法人 古川会
後援 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
協賛 NAGOYAまちじゅうGA芸術祭

分館爲三郎記念館 同時公開

分館 爲三郎記念館も同時公開し、季節ごとにテーマを設け、初代館長・爲三郎遺愛品で数寄屋空間を演出します。また、邸内の喫茶スペース(有料)も通常メニューに加え、季節のメニュー、プレゼント特典などもお楽しみいただきます。なお、毎週金曜、第1土曜は夜20時まで延長開館し庭園内ライトアップいたします。

 

古川美術館企画展「心に残る風景」

※こちらの展覧会は終了いたしました。

四季折々で姿をかえる雄大な自然は画家たちの心を捉え、数多くの作品を生み出してきました。例えば川合玉堂は誰もが郷愁を覚えるような日本の風景を、向井潤吉は豊かな自然を残す長閑な武蔵野の風景に慈しみの眼を向け描き続けました。それらの作品からは時代とともに移り変わっていく自然や都市の変化とともに、画家たちの自然への想いや意識の変化なども読み取ることができ、風景画を観る楽しみの一つとなっています。
本展では古川美術館所蔵品の中から、近現代の日本画と洋画の風景画を展示します。自然と向き合い自然との対話の中で描きだそうとした画家たちの世界や心を探りながら、心に残る一枚の風景を探す旅へとご案内します。

期間 平成21年6月27日(土)~8月16日(日)
休館日 月曜日休館
会場 古川美術館
開館時間 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
※7月20日(月・祝【海の日】)は開館、翌7月21日(火)は休館
夜間開館 午前10時~午後8時 (入館は午後7時30分まで)
※7月の毎週金曜日(3日、10日、17日、24日、31日)
※7月4日(土)、7日(火・七夕)
料金 大人1,000円 / 高・大学生500円 / 小・中学生300円 
※古川美術館、爲三郎記念館共通券となります。

  • 身障者及び同伴者2名様は半額
  • 当館パスポート会員同伴者4名様は半額
  • 毎週土曜日は小・中学生無料
  • 100円割引
    • 10名様以上の団体
    • 同じ展覧会へ2回目以降ご来館の方(半券ご提示)
    • 当館発行割引券又はホームページ割引券ご持参の方
    • 各種友の会会員で会員券提示の方
    • 名古屋市交通局発行の「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」を当日利用してご来館の方
主催 財団法人 古川会
後援 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

分館爲三郎記念館 同時公開

分館 爲三郎記念館も同時公開し、初代館長・爲三郎遺愛の品から七夕やお盆など、節句や季節にちなんだ設えをしています。夏を涼しく過ごす工夫が随所に施された数寄屋建築で、昔ながらの日本の夏をお楽しみください。毎週金曜は夜20時まで延長開館し、庭園内ライトアップもお楽しみいただきます。また、7月1日(水)~7月7日(火)は七夕Weekとして邸内にて七夕飾りを実施します。 短冊に願いを託し、節句を楽しんでみませんか。
なお、同期間中は和装の方の入館料も半額になります。是非ご利用ください。

古川美術館主催「第13回こども絵画コンクール」  
テーマ:「いちばん だいすきな ひと・もの・ふうけい」」

恒例の古川美術館主催「こども絵画コンクール」。
13回目の本年度は、 “いちばん だいすきな ひと・もの・ふうけい”をテーマに作品を募集、東海3県在住の小学生以下の子どもたちから計963点の素敵な絵が集まりました。その中から、100点を『古川美術館賞』として選出、当館3階特設会場にて展示します。本コンクールは、古川美術館で現在開催中の企画展「心に残る風景」の入館券で観覧いただけます。コンクール期間中、小学生以下は入館料無料となります。
こどもたちのだいすきな世界をどうぞ展覧会と併せてご覧ください。

受賞作品展示のご案内
展示期間 2009年7月18日(土)~8月16日(日)
題・テーマ 『いちばん だいすきな ひと・もの・ふうけい』
展示場所 古川美術館 3階特設会場
料金 現在開催中の企画展「心に残る風景」入館券でお入りいただけます。
※こども絵画コンクール開催期間中は小学生以下は入館無料

古川美術館 特別展「日本画の今~若手作家の挑戦」

※こちらの展覧会は終了いたしました。

この度、古川美術館では過去2回に亘り行いました「岩絵具の可能性を求めて~名古屋発若手作家からの提言I・II」の第3弾となる「日本画の今~若手作家の挑戦」を開催いたします。
  古くから日本には伝移模写という言葉があります。それは作品を模写することから、筆致、技法、彩色などを学ぶ絵画の教育方法です。その言葉が象徴するように、日本画は人から人へ受け継がれ、私たちの感性や文化とともに発展し、親しまれてきました。そして近年の目覚しいメディアの発展や複雑化する社会環境に伴い、日本画表現も多様化し、素材や思想も自由になるなど大きく変革を遂げています。
  本展では、そんな長い歴史を背景に日本画の今を支え、これからを担う若手作家の作品を展覧し、作家それぞれの表現から日本画が今どのように受け継がれ、発展しているのかを探求します。
  また愛知県立芸術大学、名古屋芸術大学、名古屋造形大学の模写事業も同時公開し、日本画を支え、未来の作家を輩出する各大学の特色ある試みをご紹介します。
  古くから受け継がれる日本画と東海三県で活躍する日本若手作家、総勢16名の‘今’をお楽しみください。
  最後に、本展開催にあたり、ご出品下さいました作家の方々をはじめ、ご協力、ご教示を賜りました多くの皆様に心からお礼を申しあげます。

若手作家プロフィール

特別開催 愛知県立芸術大学・名古屋芸術大学・名古屋造形大学3大学の模写作品公開
若手作家展開催期間を3期に分け、各大学の模写事業を順次公開いたします。

名古屋芸術大学
前期:5月2日(土)~5月17日(日)
サン・ヴァンサン大聖堂(フランス)壁画「聖母の御眠り」
摸写作品 「聖母の御眠り」

名古屋造形大学
中期:5月19日(火)~5月31日(日)
「大久佐八幡宮 三十六歌仙絵札」再現摸写(36枚のういち12枚 予定)
小牧市文化財指定「大久佐八幡宮 三十六歌仙絵札」(36枚のういち12枚 予定)

愛知県立芸術大学
後期:6月2日(火)~6月14日(日)
「伝平重盛像・伝源頼朝像・伝藤原光能像摸写」

期間 平成21年5月2日(土)~6月14日(日)
休館日 毎週月曜日
※ゴールデンウィーク中(5月2日~5月6日)は開館、5月7日(木)
は休館
会場 古川美術館
開館時間 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
夜間開館 午前10時~午後8時 (入館は午後7時30分まで)
※毎週金曜日(5月8日、15日、22日、29日、6月5日、12日)
※5月2日(土) 6月6日(土)
料金 大人1,000円 / 高・大学生500円 / 小・中学生300円 
※古川美術館、爲三郎記念館共通券となります。

  • 身障者及び同伴者2名様は半額
  • 当館パスポート会員同伴者4名様は半額
  • 毎週土曜日は小・中学生無料
  • 100円割引
    • 10名様以上の団体
    • 同じ展覧会へ2回目以降ご来館の方(半券ご提示)
    • 当館発行割引券又はホームページ割引券ご持参の方
    • 各種友の会会員で会員券提示の方
    • 名古屋市交通局発行の「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」を当日利用してご来館の方
主催 財団法人古川会 / 中日新聞社
協力 愛知県立芸術大学 / 名古屋芸術大学 / 名古屋造形大学 / 大久佐八幡宮
後援 愛知県教育委員会 / 名古屋市教育委員会 / スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

分館 爲三郎記念館 春季公開「工芸と装いの空間」

実用品に芸術的な意匠を施し、機能性と美しさを兼ね備えた工芸品は、緻密な手作業によって作り出された“生活の中で培われた美”です。そうした工芸品は、私たちに心の余裕(遊び心)と潤いを与え、生活になくてはならないものとなっています。本展はさまざまな工芸分野の中から、波光会所属の現代の工芸作家18名を選び、昭和初期の数寄屋建築である分館 爲三郎記念館を彩ります。陶芸、紙芸、織物・皮革・染色、それぞれの工芸の特色を生かした自由な創作が生み出す多彩な工芸美をご覧ください。工芸ジャンルを超えての空間演出は、共に“生活の中で培われた美”である工芸と、数寄屋建築それぞれの魅力を引き出し合い、新たな工芸美・建築美へと私たちを誘ってくれることでしょう。

※波光会は小原和紙の山内一生氏を代表とし、加藤令吉氏、安藤工氏をはじめ、東海地方の工芸界を牽引し、“真の工芸運動の姿”を求めて活動をされている会です。

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出品作家一覧(略歴)

期間 平成21年5月2日(土)~6月14日(日)
休館日 毎週月曜日
※ゴールデンウィーク中(5月2日~5月6日)は開館、5月7日(木)
は休館
会場 分館 爲三郎記念館
開館時間 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
夜間開館 午前10時~午後8時 (入館は午後7時30分まで)
※毎週金曜日(5月8日、15日、22日、29日、6月5日、12日)
※5月2日(土) 6月6日(土)
料金 大人1,000円 / 高・大学生500円 / 小・中学生300円 
※古川美術館、爲三郎記念館共通券となります。

  • 身障者及び同伴者2名様は半額
  • 当館パスポート会員同伴者4名様は半額
  • 毎週土曜日は小・中学生無料
  • 100円割引
    • 10名様以上の団体
    • 同じ展覧会へ2回目以降ご来館の方(半券ご提示)
    • 当館発行割引券又はホームページ割引券ご持参の方
    • 各種友の会会員で会員券提示の方
    • 名古屋市交通局発行の「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」を当日利用してご来館の方
主催 財団法人古川会 / 中日新聞社
協力 波光会
後援 愛知県教育委員会 / 名古屋市教育委員会 / スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 

「文化勲章の画家たち~その偉大なる足跡~」

※こちらの展覧会は終了いたしました。

1937(昭和12)年に制定された文化勲章は、文化の発展に関して卓絶した功績を残した人に授与されるものです。日本画壇においてはこれまで38名の画家たちが受章してきました。受章作家たちは、新しい絵画を目指した者、時代に左右されることなく独自の絵画を追及した者など、それぞれが近現代の日本画壇に大きな足跡を残しています。本展では、その中から第一回受章者で、日本画壇の両雄である横山大観・竹内栖鳳、また女性画家として初の受章を果たした上村松園、その松園と並び美人画で名を馳せた鏑木清方を始めとして、歴史画、山水や花鳥画、風景画など各分野で活躍した画家20余名の作品を一堂に展覧し、画家のことばや人となりとともにご紹介します。偉大なる画家たちが日本画壇に残したその足跡をお楽しみください。

期間 平成21年3月6日(金)~4月19日(日)
休館日 毎週月曜日
会場 古川美術館
開館時間 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
※3月27日(金)、28日(土)、4月3日(金)、4日(土)、10日(金)、17日(金)は午後8時まで開館(入館は午後7時30分まで)
料金 大人1,000円 / 高・大学生500円 / 小・中学生300円 
※古川美術館、爲三郎記念館共通券となります。

  • 身障者及び同伴者2名様は半額
  • 当館パスポート会員同伴者4名様は半額
  • 毎週土曜日は小・中学生無料
  • 100円割引
    • 10名様以上の団体
    • 同じ展覧会へ2回目以降ご来館の方(半券ご提示)
    • 当館発行割引券又はホームページ割引券ご持参の方
    • 各種友の会会員で会員券提示の方
    • 名古屋市交通局発行の「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」を当日利用してご来館の方
主催 財団法人古川会 古川美術館
後援 愛知県教育委員会 / 名古屋市教育委員会 / スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

分館 爲三郎記念館 特別企画
「フラワーデザイナー横江佐恵子 あいちの名工受賞記念
~さくら・SAKURA・咲く 友情ふたり~井野口守政との共演」

横江佐恵子氏の平成20年「あいちの名工」受賞記念の展覧会。横江氏と並び、愛知のフラワーデザイン界を代表する井野口守政氏との共演も見どころです。

※本特別企画開催期間中は、分館 爲三郎記念館への入館には「文化勲章の画家たち」展の展覧会チケットが必要です。

期間 平成21年3月31日(火)~4月5日(日)
休館日
毎週月曜日
会場 分館 爲三郎記念館
開館時間 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
※4月3日(金)、4日(土)は夜8時まで開館
料金 大人1,000円 / 高・大学生500円 / 小・中学生300円 
※古川美術館、爲三郎記念館共通券となります。

  • 身障者及び同伴者2名様は半額
  • 当館パスポート会員同伴者4名様は半額
  • 毎週土曜日は小・中学生無料
  • 100円割引
    • 10名様以上の団体
    • 同じ展覧会へ2回目以降ご来館の方(半券ご提示)
    • 当館発行割引券又はホームページ割引券ご持参の方
    • 各種友の会会員で会員券提示の方
    • 名古屋市交通局発行の「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」を当日利用してご来館の方
協力 フラワーデザイナー 横江佐恵子(よこえさえこ)(アトリエシィルフ主宰)

フラワーデザイナー 井野口守政(いのぐちもりまさ)(フラワーデザインスタジオ 花遊樹主宰)

古川美術館主催「第12回こども絵画コンクール」作品募集 テーマ:「顔」

恒例の古川美術館主催「こども絵画コンクール」。12回目の本年度は、 “顔”をテーマに作品を募集、東海3県在住の小学生以下の子どもたちから計1317点の素敵な絵が集まりました。その中から、100点を『古川美術館賞』として選出、当館3階特設会場にて展示します。本コンクールは、古川美術館で現在開催中の特別展「名画の競演」の入館券で観覧いただけます。コンクール期間中、小学生以下は入館料無料となります。 こどもたちの「顔」作品をどうぞ展覧会と併せてご覧ください。

受賞作品展示のご案内
展示期間 2008年7月19日(土)~8月10日(日)
題・テーマ 『顔』
展示場所 古川美術館 3階特設会場  会期中は小学生以下無料となります。
料金 ※現在開催中の特別展「名画の競演」入館券でお入りいただけます。
※こども絵画コンクール開催期間中は小学生以下は入館無料

古川美術館 企画展「花鳥風月」

※こちらの展覧会は終了いたしました。

季節ごとに次々と咲き競う花々や四季の移ろいとともに姿を変える雄大な自然は日本ならではのものです。その中で育まれてきた豊かな自然観と美しい風物は、古来「花鳥風月」という言葉で表現され、数多くの作品を生み出してきました。本展覧会では、古川美術館の所蔵品から、花や鳥に心を寄せ、時に月や風に心を遊ばせてきた日本の美意識、また花鳥や風景の中に見られる日本人の自然観を紹介します。同時に季節に合わせた装いの美人画、蒔絵や刀剣、茶道具の中に表現されている、生活の中で培われてきたデザインも展示し、花鳥風月の多様な展開をご覧いただきます。深まりゆく秋とともに、作家たちが限りない慈しみの目を向け、表現してきた日本の美の世界をお楽しみください。

期間 平成20年9月12日(金)~10月19日(日)
休館日 毎週月曜日
※但し9月15日(月・祝)、10月13日(月・祝)は開館、翌9月16日(火)、10月14日(火)は休館
会場 古川美術館
開館時間 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
夜間開館日 毎週金曜日は午後8時まで開館(入館は午後7時30分まで)
料金 大人1,000円 / 高・大学生500円 / 小・中学生300円 
※古川美術館、爲三郎記念館共通券となります。

  • 身障者及び同伴者2名様は半額
  • 当館パスポート会員同伴者4名様は半額
  • 毎週土曜日は小・中学生無料
  • 夜間開館、17時以降にご入館の方は200円引き(一般のみ)
  • 100円割引
    • 10名様以上の団体
    • 同じ展覧会へ2回目以降ご来館の方(半券ご提示)
    • 当館発行割引券又はホームページ割引券ご持参の方
    • 各種友の会会員で会員券提示の方
    • 名古屋市交通局発行の「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」を当日利用してご来館の方
主催 財団法人古川会
後援 愛知県教育委員会 / 名古屋市教育委員会 / スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

古川美術館 特別展 「名画の競演」

※こちらの展覧会は終了いたしました。

古川美術館は、1987年の財団設立から20年間の歩みを続け、今年、初代館長古川爲三郎の生きた歳と同じ103回の展覧会開催を実現することが出来ました。
本展では、その記念として、ルノワール、シャガール、ユトリロ、ミレー、コロー、クールベ、ピサロ、シスレーと、横山大観、前田青邨、中川一政、加山又造、宮本三郎ら東西の巨匠たちによる珠玉の名画をご紹介します。
また、古川美術館では、地元に縁の深い近現代の作家に注目した特別展を数多く取り上げてきました。それら特別展の中から皆様にご好評をいただきました作家、高山辰雄、市野龍起、平松礼二、松村公嗣、田村能里子、鳥羽美花(開催年順)らの作品と、近年の新収蔵品も一堂に展覧します。
また、特に人気の高かったジュディ・オング倩玉氏の作品の中から、氏が惹かれ制作した名古屋の日本家屋を描いた4点(爲三郎記念館、有松・竹田家、料亭稲本、揚輝荘)を特別企画としてご紹介します。
東西の名画の競演をお楽しみください。

期間 2008年6月21日(土曜日)~8月10日(日曜日) 
休館日 毎週月曜日
※ただし7月21日は開館、翌22日は休館
※7月3日(木)はイベント準備のため分館 爲三郎記念館のみ臨時休業。
会場 古川美術館
開館時間 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
※夜間開館日=毎週金曜日及び7月4日(金)~6日(日)は午後8時まで開館(入館は7時30分まで)
料金 大人1,000円 / 高・大学生500円 / 小・中学生300円 
※古川美術館、爲三郎記念館共通券となります。 

100円割引 

   10名様以上の団体 
   同じ展覧会へ2回目以降ご来館の方(半券ご提示) 
   当館発行割引券又はホームページ割引券ご持参の方 
   各種友の会会員で会員券提示の方 
   名古屋市交通局発行の「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」を
   当日利用してご来館の方 

特別割引
   夜間開館、17時以降にご入館の方は200円引き(一般のみ) 
   まるはちの日(8月8日)は終日、入館料800円(一般のみ)

半額
   身障者及び同伴者2名様は半額 
   当館パスポート会員同伴者4名様は半額 

無料
   毎週土曜日は小・中学生無料 
   こども絵画コンクール期間(7/19~8/10)は小学生以下無料

※割引の併用はできません。

主催 財団法人古川会 古川美術館
後援 愛知県教育委員会 / 名古屋市教育委員会 / スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
協力 財団法人民族衣装文化普及協会

爲三郎記念館 夏季公開 「数寄屋とあかり」

“あかり”とは、私たちの日常の中でも欠く事のできないインテリアです。それは人々に便利を与え、時としてやすらぎをも与えます。本展覧会ではそのような“あかり”をテーマとして、プロダクトデザイナー、伊藤隆治氏、井上洋孝氏、橋本学氏、渡邊トシヒロ氏(五十音順)の4名を招聘し、展覧会を開催いたします。
木工家具の利便性と、インテリアとしての美しさの融合を追求し続ける橋本学氏、ビニール素材を用いて花を制作し、近年ニューヨーク等へ活躍の場を広げる渡邊トシヒロ氏、彫刻の森美術館の夜のアートファンタジーライトアートディレクションを担当するなど、アートプロデューサーとしても活躍している伊藤隆治氏、名古屋に工房を構え、木工クラフトを制作、名古屋各地で様々な活動をする井上洋孝氏。さまざまな分野で活躍する4人が造り出す、独創的でかつ心地よい空間をお楽しみください。

伊藤隆治
1966年 東京都生まれ
1991年 東京造形大学造形学部デザイン科卒業
2006年 個展「光と音の光奏曲 第一章」(美ケ原高原美術館/長野)
      (’05第二章 ’06第三章 ’07第四章)
2007年 展覧会「LED+アート」展(鬼怒川グランドホテル/栃木)
2008年 個展「伊藤隆治・デザインワーク展」
      (TIMEAギャラリー/東京)
     箱根彫刻の森美術館、東京都葛西臨海水族園、アクアマリン
      ふくしま等のアートディレクターとして活躍中。
現 在 株式会社 モ ブ 代表取締役
井上洋孝
1967年 愛知県名古屋市生まれ
2002年 松本クラフトフェア 出展
2005年 駒ヶ根くらふてぃあ杜の市 出展
2006年 日本平アートクラフトフェア 出展
2007年 金津創作の森 森のアートフェスタ 出展
2007年 浜名湖アートクラフトフェア 出展
橋本学
1967年 千葉県生まれ
1992年 東京芸術大学大学院美術研究科修士課程デザイン専攻修了
2003年 越後妻有アートトリエンナーレー 大地の芸術祭 出品(’06)
2004年 スピーカー(RR-10)デザイン(長谷弘オーディオ) 
2005年 新潟大学主宰アートプロジェクト監修・作品出展(’07)
現 在 新潟大学教育学部芸術環境講座准教授
渡邊トシヒロ
1967年 東京都生まれ
1992年 東京芸術大学大学院美術研究科修士課程
      デザイン専攻修了
2004年 WATA DESIGN STUDIO 設立
2005年 TSUBOMI大賞 SUS賞  SUS主催
2006年 DESIGN BOOM コンペティション(HOSE PARTY) 入選 (ミラノ)
      ICFF展(インターナショナルファニチャーフェア)NYにて出展
      2007年 株式会社 中川ケミカル デザインセンター入社
現 在 同社 チーフデザイナー
期間 2008年6月21日(土曜日)~8月10日(日曜日)
休館日
毎週月曜日
※ただし7月21日は開館、翌22日は休館
※7月3日(木)はイベント準備のため分館 爲三郎記念館のみ臨時休業。
会場 分館 爲三郎記念館
開館時間 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
※夜間開館日=毎週金曜日及び7月4日(金)~6日(日)は午後8時まで開館(入館は7時30分まで)
※また、7月4日(金)~6日(日)は、一部展示を変更いたします。
料金 大人1,000円 / 高・大学生500円 / 小・中学生300円 
※古川美術館、爲三郎記念館共通券となります。 

100円割引 

10名様以上の団体 
同じ展覧会へ2回目以降ご来館の方(半券ご提示) 
当館発行割引券又はホームページ割引券ご持参の方 
各種友の会会員で会員券提示の方 
名古屋市交通局発行の「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」を
当日利用してご来館の方 

特別割引
夜間開館、17時以降にご入館の方は200円引き(一般のみ) 
まるはちの日(8月8日)は終日、入館料800円(一般のみ)

半額
身障者及び同伴者2名様は半額 
当館パスポート会員同伴者4名様は半額 

無料
毎週土曜日は小・中学生無料 
こども絵画コンクール期間(7/19~8/10)は小学生以下無料

※割引の併用はできません。主催財団法人古川会 古川美術館後援愛知県教育委員会 / 名古屋市教育委員会 / スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社協力財団法人民族衣装文化普及協会協賛株式会社モブ 株式会社中川ケミカル 建具やいのうえ

新春企画展「めでたづくし~祝ひのこころ」

※こちらの展覧会は終了いたしました。

“めでたい”とは、もともと対象の美しさ・すばらしさを広く表現するのに用いられ、また、そのすばらしさを喜び祝いたいという気持ちから“喜び祝うに値すること”をあらわすようになったといわれています。新しい命が芽生え、成長する春。人々は命が新しく生まれ変わる春を喜びをもって迎え、様々な縁起物や吉祥文で祝いました。また、厳しい冬を耐え抜き、春に他の花に先駆けて咲く梅の花は「新年の希望の象徴」、風雪に耐え厳寒にも常緑を保つ百木の長の松は「延命長寿の象徴」など、身近な植物にもめでたい意味を与えてきました。福を招く文様として古くから人々に親しまれてきた吉祥文には、いつの時代も変わらぬ人々の“福”への祈りが込められているのです。
本展は、新年はじめの展覧会にふさわしく、春を告げる花々や、古くから人々に親しまれてきた鶴、亀、松、七福神など吉祥性に富んだ作品を展示し、図柄に込められた“福”への願いを読み解きます。また、生活の中の吉祥文として筒に米糊を入れ、先端の筒金から少しずつ押し出して文様を描くように糊置きして防染する“筒描(つつがき)”という技法を用いて作られた風呂敷などをご紹介いたします。筒描は婚礼道具としての布団や風呂敷など、 大画面のものに用いられることが多く、豪商、豪農といわれる家から紺屋(染物屋)に特別注文されて作られたものがほとんどで、量産はされていません。豊かな絵画表現が可能とあって、さまざまな芸術品ともいえる品々が今に残されています。今回はその筒描作品を3点展示します。そのほか、伊勢型紙作家・六谷春樹氏の型紙作品など約40点を一堂に集め、さまざまに表現されたおめでたい図柄の作品で、皆様と新春を寿ぎたいと思います。

テーマ1 植物で寿ぐ
 古来より、身近にあった植物には松竹梅を筆頭に、おめでたいイメージを託されたものが多くあります。ここでは、人々が植物に託した“おめでたい=福”のいわれと、イメージ(絵)とをあわせてご紹介いたします。

テーマ2 動物で寿ぐ
鶴・亀は長寿、鯉は立身出世などおめでたいイメージを付加された動物たちをご紹介します。他には想像上の生き物である鳳凰、麒麟などをあしらった茶碗や香合なども展示します。

テーマ3 おめでたい風景・福神
一富士二鷹三茄子といわれるように、日本一の高さを誇る霊峰富士は、縁起の良い風景とされています。また仙人が住むという蓬莱山も不老不死の理想郷とされ、めでたい風景の象徴としてよく使われます。ここではそれら寿がれる風景や七福神などのおめでたい福神をご紹介します。

テーマ4 生活の中の吉祥文
生活の様々な場面におめでたい文様を施し、招福を願いました。中でも婚礼などのハレの行事には、吉祥文様は欠かせないものでした。今回ご紹介する筒描の作品は、まさにその婚礼用に発展していったもので、筒に米糊を入れ、先端の筒金から少しずつ押し出して文様を描くように糊置きして防染する、染めの技法のひとつです。筒描が日本各地に広まるのは江戸中期ごろで、素材となる木綿や染料の藍の生産量の増大がその背景にあるといわれています。それまで無地や格子柄の織や型や絞りの染色が主なものだった人々にとって、肌触りの良い木綿や藍染の筒描の技法は、今までできなかった豊かな絵画表現が可能となり、自由な文様表現をもたらしました。しかし、手描きの一点ものであるため量産はされず、高価なものとなってしまい、人生のハレの場面である婚礼や、子供の誕生など、祝いのときのあつらえ品として用いられました。「筒描 壽字に海老図」もその姿が腰の曲がった老人に見立てられ長寿を寿ぐ文様とされた海老に、火炎宝珠を飛ばし、めでたさあふれるものとなっています。その他、伊勢型紙作家の六谷春樹氏の最新作も展示します。伊勢型紙は江戸小紋の型紙として使用され、その図柄には吉祥の図柄も多く伝えられています。今回はそんな伝統を背景に、型紙の新しい世界を創造し続ける六谷氏の作品もお楽しみいただけます。

テーマ5 めでたづくし
展覧会の最後のコーナーにふさわしく、日本画界の二人の巨匠・小林古径の「鶴 習作」と小倉遊亀の「紅梅」「白梅」をご紹介します。古径の鶴は習作のため梅には細かい仕上げが施してありませんが、鶴は本画なみに描きこまれ、鶴の華麗さを表現しながらも全体としては静謐な雰囲気をたたえる古径らしい作品です。遊亀の2つの梅は、ゆるぎない線描と明快な構成による見事な表現で、梅を描き出しています。この三作品はもともと別々に作成されたものですが、鶴も梅もそれぞれおめでたい図柄として親しまれています。吉祥文は重ねることでそのめでたさが倍増するとも言われます。この三作品を三尊形式で並べることで、本展“めでたづくし”の締めくくりといたします。

期間 平成21年1月2日(金)~2月15日(日)
休館日 毎週月曜日
※但し1月2日(月・祝)は開館、1月13日(火)は休館
会場 古川美術館
開館時間 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
料金 大人1,000円 / 高・大学生500円 / 小・中学生300円 
※古川美術館、爲三郎記念館共通券となります。

  • 身障者及び同伴者2名様は半額
  • 当館パスポート会員同伴者4名様は半額
  • 毎週土曜日は小・中学生無料
  • 100円割引
    • 10名様以上の団体
    • 同じ展覧会へ2回目以降ご来館の方(半券ご提示)
    • 当館発行割引券又はホームページ割引券ご持参の方
    • 各種友の会会員で会員券提示の方
    • 名古屋市交通局発行の「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」を当日利用してご来館の方
主催 財団法人古川会 古川美術館
後援 愛知県教育委員会 / 名古屋市教育委員会 / スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社