次回の展覧会

古川美術館 特別展「木村光宏日本画展・我行画想 ―思いのままで―」

日本画家・木村光宏は日展を活動の拠点とする、東海地方を代表する日本画家です。本展は古川美術館で三回目となる木村光宏の個展として、画業の原点を振り返りつつ、今の木村光宏の境地を展覧いたします。
現在東海地区の重鎮として活動する木村光宏は、日展の特選を受賞した「ピエロ」「生」の画業初期には、人物画を描いていました。しかしその後、人物群像を描くようになります。この頃から人物の背景にあった自然に着目するようになり、人物に背景を足していく“足し算”の表現ではなく、自然が作り出した完成した風景から、自身が感動したものを抽出していく“引き算”の表現を求めるようになります。そして風景画家・木村光宏が誕生したのです。しばらくは色鮮やかな風景作品を発表しますが、次第に心の内面を見つめるかのように抽象的世界へ展開していきます。最近では箔を使用した抽象的な風景画作品を制作しています。
それらの作品の根底にはこれまで木村が出会ってきた海、山、滝、湿原など様々な土地の美しい風景があります。そしていかなる風景を描こうとも、木村が描き出した作品は≪我が行いは絵心の想うがまま≫という境地でもあるでしょう。また、分館爲三郎記念館では、「喜々想描-花・風景」と題して、美しい花や風景を描いた作品を数寄屋建築に展示します。古川美術館・分館爲三郎記念館両館を通して、常に自身の新しい表現を模索し続ける木村光宏の魅力をご堪能下さい。

木村光宏「翔」第8回(2021年)日展出品

木村光宏「季ゆく」2023年 第7回新日展

 

 会期  2024年4月27(土)~6月2日(日)
 休館日  月曜日 
 会場  古川美術館
 主催  公益財団法人 古川知足会
 後援
 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社、CBCテレビ、
   スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
 チケット  チケットぴあ 686-857
    セブンコード 104-781
    ファミマ cn-36792
    アートスティッカー:毎回同じQRコード
    販売期間:2024年4月15日(月)~6月2日(日)

分館 爲三郎記念館 特別展「喜々想描 -花・風景 木村光宏日本画展」

分館 爲三郎記念館では、「喜々想描-花・風景 木村光宏日本画展」と題して、美しい花や風景を描いた木村光宏の新作作品を昭和初期の数寄屋建築に展示いたします。木村の記念館全館を使用した展示は今回で2回目。前回は「墨游~木村光宏 墨と戯る」(2022年)と題した墨画展で、抽象的な表現にこだわった墨画作品を展示しました。このような墨画の表現はその後の木村の作品にも影響を与えているように感じます。
今回は抽象から再び具象に戻ります。美術館に展示している日展出品作のような大きな作品ではありませんが、爲三郎記念館という数寄屋建築に合わせた少し小さめの花や風景の作品が並びます。サイズは小さくとも内に込められた木村の思いは同じです。美しいと思う風景を心のままに描き出した作品は “いつか見た風景”として心をとらえます。また木村によって描き出された花や日本の美しい風景が、数寄屋建築の意匠や庭園と響きあい、観るものの心を癒します。
古川美術館・分館爲三郎記念館両館を通して、常に自身の新しい表現を模索し続ける木村光宏の魅力をご堪能下さい。

木村光宏「ポピー」

木村光宏「飛瀑」

木村光宏「ライチ」

木村光宏「松林に月」

 会期  2024年4月27(土)~6月2日(日) 32日間(月曜休館)
 休館日  毎週月曜日
 会場  公益財団法人古川知足会 爲三郎記念館(旧古川爲三郎邸)
 主催  公益財団法人古川知足会
 後援
 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社、CBCテレビ、
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
 チケット  チケットぴあ 686-857
    セブンコード 104-781
    ファミマ cn-36792
    アートスティッカー:毎回同じQRコード
    販売期間:2024年4月15日(月)~6月2日(日)