次回の展覧会

第72回日本伝統工芸展名古屋展

我が国には、世界に卓絶する工芸の伝統があります。 伝統は、生きて流れているもので、永遠にかわらない本質をもちながら、一瞬 もとどまることのないのが本来の姿であります。 伝統工芸は、単に古いものを模倣し、従来の技法を墨守することではありません。伝統こそ工芸の基礎になるもので、これをしっかりと把握し、父祖から受けついだ優れた技術を一層錬磨するとともに、今日の生活に即した新しいものを築き上げることが、我々に課せられた責務であると信じます。 昭和25年、文化財保護法が施行され、歴史上、若しくは芸術上特に価値の高い 工芸技術を、国として保護育成することになりました。私どもは、その趣旨にそって、昭和29年以来、陶芸、染織、漆芸、金工、木工、人形、諸工芸の7部門に わたり、各作家の作品を厳重鑑査し、入選作品によって日本伝統工芸展を開催してきました。
このたび、第72回展を開催し、広く人々の御清鑑を仰ぎ、我が国工芸技術の健全な発展に寄与しようとするものであります。

日本工芸会総裁賞_硝子重箱「織花」_和泉香織

高円宮記念賞_生絹着物「万葉綺譚」_神谷あかね

文部科学大臣賞_桐塑布和紙貼「星取り」_木村美智子

東京都知事賞_盛籃「瑞花」_本田青海

NHK会長賞 烏うり 金具_竹花万貴

朝日新聞社賞_沈金象嵌宝石箱「希海」_水尻清甫

日本工芸会会長賞_織彩鉢_早川嘉

日本工芸会保持者賞_備前混淆白泥花器_隠﨑隆一

日本工芸会奨励賞_欅拭漆盛器「舟行」_川口清三

 

 会期  2025年9月26日(金)~10月6日(月)
 休館日  月曜日 ※最終日10月6日㈪は開館します。
 会場  古川美術館・分館爲三郎記念館
 主催  公益社団法人 日本工芸会、愛知県、名古屋市、名古屋市教育委員会、
 NHK名古屋放送局、朝日新聞社
 協力
 公益社団法人古川知足会
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)