次回の展覧会

第71回日本伝統工芸展名古屋展

我が国には、世界に卓絶する工芸の伝統があります。 伝統は、生きて流れているもので、永遠にかわらない本質をもちながら、一瞬 もとどまることのないのが本来の姿であります。 伝統工芸は、単に古いものを模倣し、従来の技法を墨守することではありません。伝統こそ工芸の基礎になるもので、これをしっかりと把握し、父祖から受けついだ優れた技術を一層錬磨するとともに、今日の生活に即した新しいものを築き上げることが、我々に課せられた責務であると信じます。 昭和25年、文化財保護法が施行され、歴史上、若しくは芸術上特に価値の高い 工芸技術を、国として保護育成することになりました。私どもは、その趣旨にそって、昭和29年以来、陶芸、染織、漆芸、金工、木工、人形、諸工芸の7部門に わたり、各作家の作品を厳重鑑査し、入選作品によって日本伝統工芸展を開催してきました。
このたび、第71回展(令和6年度)を開催し、広く人々の御清鑑を仰ぎ、我が国工芸技術の健全な発展に寄与しようとするものであります。

日本工芸会総裁賞≪金工≫原智「鐵地象嵌花器」

高松宮記念賞≪人形≫満丸正人 木芯桐塑和紙貼「あかばな」

文部科学大臣賞≪木竹工≫角間泰憲「神代杉造箱」

東京都知事賞≪染織≫遠藤あけみ 型絵染着物「あすなろの森」

NHK会長賞≪陶芸≫高橋朋子 五金彩鉢「游ぐ月」

朝日新聞社賞≪漆芸≫ 松崎森平 螺鈿堆錦箱「汽水域」

日本工芸会会長賞≪七宝≫安藤令子 七宝鉢「律」

≪染織≫土屋順紀 紋紗振袖「紅蝴蝶」

≪陶芸≫鈴木徹「三彩鉢」

≪染織≫松山好成 唐組帯締「熊野古道」

 会期  2025年2月13日(木)~2月16日(日)
 休館日  月曜日
 会場  古川美術館・分館爲三郎記念館
 主催  公益社団法人 日本工芸会、愛知県、名古屋市、
 名古屋市教育委員会、NHK名古屋放送局、朝日新聞社
 協力
 公益社団法人古川知足会
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)