明治23年(1890)1月に愛知県中島郡萩原村(現・一宮市)で生まれた爲三郎は、数多くの事業を成功させるなど、実業家として一時代を築きました。一方で昭和10年代より刀剣を皮切りに、自身の邸宅【現・爲三郎記念館(名古屋市千種区)】をしつらえるための美術品を蒐集していきます。日本画、洋画、茶道具など幅広いジャンルを生涯にわたり蒐集し、昭和62年(1987)、2,800点にのぼる爲三郎コレクションを礎に97歳の時に財団法人古川会(現・公益財団法人 古川知足会)を設立しました。そして平成3年(1991)に、兼ねてから夢であった古川美術館を愛知県名古屋市に設立し、初代館長を務めました。初代館長に就任してから2年、平成5年(1993)に103歳で天寿を全うしました。
詳しくは爲三郎の生涯を記した「古川爲三郎」をご覧ください。