出品作家である陶芸家の梅田洋先生がご来館下さっています。
梅田先生に作品についてインタビューいたしました。
梅田先生より:現在作品のテーマとしているのは陰影です。分館爲三郎記念館のやさしい光で影が綺麗に出ました。また、普段はろくろだけですが、今回の作品は土台をろくろであとは立体にみえるよう制作しています。作品が白で作られている意味、立体の作品をどのように制作しているかその2点に注目して鑑賞していただきたいです。
出品作家である染色家の神谷あかね先生がご来館下さっています。
神谷先生に作品についてインタビューいたしました。
神谷先生より:糸を染めてから織ることで柄を出していくという方法で制作しています。モチーフはひまわりです。きつい日差しと花のコントラストを表現しています。見ていただく人が好きなように感じていただければいいので、あえて具象性は持たせていないし、題名にも入れていないです。
美術館や展覧会についてもコメントをいただきました。→美術館の雰囲気が落ち着いていていいなと思いました。アート系の作品もあっておもしろい展覧会です。素材・技法は同じなのに、人(アーティスト)の手が介すことで、伝統的なものからアート系のものまで作品の違いがおもしろいです。
出品作家である陶芸家の屋我優人先生が本日来館してくださっています。
先生に見どころについてインタビューいたしました。
屋我先生より:あまり抽象的でなく、具象的に表現している美を見ていただきたいです。作品の表面を彫ることで釉薬をためる「影青(インチン)」という技法で、表面が影のように青く出てきています。また、表面の白い模様のところは、ろくろを回したのと同じ土を貼りつけています。プラス(貼る)とマイナス(削る)仕事をしているので、層が三段階あり、青の中に白の模様が浮き出ています。
表面には結晶があります。じっと近づいて見ていただくとわかります。そこも見てください。
分館爲三郎記念館にて開催中の土屋公雄先生の関連茶会「渓山名月の茶会」を庭園茶室 知足庵にて開催いたしました。
茶席のはじめには先生がご登場。作品の解説をしてくださり、お客様からの質問にも気さくにおこたえくださいました。そして本席は土屋先生が御嶽山から流れでた玄武岩の石のくり抜いて作成された「水指」(※蓋は、アフリカの御影石)をはじめ、先生の展示作品を連想させる茶道具を取り合わせ、主菓子も土屋先生の監修「下萌」一朶製で抹茶を一服皆様にお楽しみいただきました。
茶室へ向かう途中には先生の作品が、こっそりとお出迎えです
待合
床には、本展覧会の核心となっている先生の作品〝山” 。銀箔は、雪を見立てております。
土屋先生による作品解説
席のはじめに、一晩おいた水が入った先生の水指から一杓ずつ〝きき水”をお楽しみいただきました。
「下萌」一朶製。通常の下萌よりも絞り上げることでスタイリッシュな和菓子に仕上がっており、銀箔がほどこされています。
茶室「知足庵」
現在、分館爲三郎記念館で開催中の愛知県立芸術大学退任記念「土屋公雄展~ときめきの庭/記憶の部屋」(3/1まで)が本日の中日新聞(朝刊)市民版にて紹介されました。
2020年2月18日(火)
中日新聞朝刊/市民版