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平成27年度 古川美術館企画展「四季暦〜玄冬之章」

※こちらの展覧会は終了しました。

2015年、青春から始まり、朱夏、白秋と続き、いよいよ本展において四季シリーズ最終章を迎えます。玄冬之章と題した本展覧会では、冬から芽吹きの春へ向かう情景を作品を通じて紹介します。黄金色の秋が過ぎ行くといずれ訪れる春にむけ、自然界では力を蓄える時期に入ります。大地は凍てつき、日ごとに暗くなりゆく山は初雪で鮮やかに生きかえり、景色は純白へと姿を変えます。この静寂に包まれた冬を画家たちはいかにして描いてきたのでしょうか。日を受けた所は銀のような輝きをみせ、雲の陰になった所は鉛のように複雑な表情を見せる雪や、雪とともに暮らす人々、寒さ厳しい中でもひっそりと咲く花や雪を楽しむように過ごす鳥。それぞれの画家の鋭い視線から描き出された《冬》の情景は、厳しい寒さと向き合いながら生き抜く生きとし生けるものすべての真実の姿といえるでしょう。
本展では、静寂の中から生まれた美術品から春の訪れを予感させる作品を展示し、《冬》を様々な観点から紹介していきます。
白銀の世界、静寂を堪能する旅へ・・・

 会期  平成27年10月24日(土)~12月20日(日)
 休館日  月曜日
 ※ 但し、11月23日(月・祝)は開館、翌11月24日(火)は休館
 ※11/16〜11/19までは爲三郎記念館のみ展示替えのため休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

<注意事項>
※ 11月25日〜12月20日の間は分館爲三郎記念館のみ呈茶入館券利用可能

※ 10月24日〜11月24日は呈茶入館券の利用不可

分館爲三郎記念館開館20周年記念特別企画「小堀宗実と二人の陶芸家」本展は終了しました

日本を代表する大名茶道の遠州流は、江戸時代初期の大名茶人で総合芸術家として有名な小堀遠を流祖とし、王朝文化の理念と茶道を結びつけ、「綺麗さび」という幽玄・有心の茶道を創り上げてきました。
本展では、豊臣から徳川へという激動の時代を生き抜き、日本の美の系譜を再構築し、新たに近世初頭の明るい息吹と瀟洒を極める美意識を生んだ遠州流に伝わる道具や、遠州好みとして現代の作家が再現したものなどを紹介します。遠州流13世家元小堀宗実監修のもと、遠州流の奥深き世界をお楽しみください。

 会期  平成27年10月24日(土)~11月15日(日)
 休館日  月曜日
 主催  公益財団法人古川知足会
 後援

 愛知県教育委 名古屋市教育委員会 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

分館爲三郎記念館開館20周年記念特別企画
ねんげ句会共催 石田秀翠出版記念 石田流代表作家による「花と俳句」展本展は終了しました

芸どころ名古屋に誕生した石田流は単純化された線の美しさ、スピード感、自由な花器の選定などほかでは見られない特色を放ち、総合的ないけばな流派としての発展をとげ、現在にいたります。
現世当主である二代家元石田秀翠氏は、花のみならず、句画などの幅広いジャンルで才能を発揮し、句や民話、音楽などの世界と花を融合させた独自の世界観を構築しています。
本展では「花と俳句」出版を記念し、石田秀翠氏の世界を、芸どころ名古屋で古きよき時代を伝える爲三郎記念館で展開します。

 会期  平成27年11月20日(金)~11月23日(月・祝)
 休館日  月曜日
 主催  公益財団法人古川知足会 一般社団法人石田流華道会 ねんげ句会 
 後援

 愛知県教育委 名古屋市教育委員会 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

平成27年度 古川美術館企画展「四季暦〜朱夏之章」

※こちらの展覧会は終了しました。

日本には古来、美しい四季の循環を陰陽五行説になぞらえた、「青春」、「朱夏」、「白秋」、「玄冬」といった美しい言葉があります。今年度の古川美術館では、館蔵品を通じてこの美しい四季を巡ります。
夏にあたる本展「朱夏之章」では、≪立夏≫≪入梅≫といった節気に導かれながら作品を展覧します。山々には緑が目立ち始め夏の気配を感じる≪立夏≫を皮切りに、草木も次第に生い茂り、鮎の遡上も始まる頃である≪小満≫。そして≪入梅≫は、うっとうしい雨の時季ですが、大地に潤いを与え、地を養う大切な季節です。そして夏本番となる≪少暑≫、最も暑い時期である≪大暑≫と、季節は廻っていきます。
東山魁夷、山元春挙、竹内栖鳳、鏑木清方、宇田荻邨などが描いた自然の織り成す美しい景色や人々の営みの移り変わりなど、夏の様々な諸相を、当館の所蔵品でつむぎます。
夏本番を前に一足早い“夏”をお楽しみ下さい。

 会期  平成27年5月23日(土)~7月26日(日)
 休館日  月曜日
 ※ 但し、7月20日(月・祝)は開館、5月7日(木)は休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

分館爲三郎記念館特別企画 「伝統工芸創作人形展(名古屋) —日本工芸会正会員による—」展 (会期5/23〜6/21)本展は終了しました

日本の優れた伝統工芸の保存と、発展を期し、生活に潤いを与える人形の創作とその発展を目的とする展覧会。本展は公募展ではなく、日本工芸会正会員と日本工芸会東海支部の準会員・研究会員の新作約60を展示するものであり、公益社団法人 日本工芸会と、公益財団法人 古川知足会 古川美術館との共催で開催するものです。

 会期  平成27年5月23日(土)~6月21日(日)
 休館日  月曜日
 主催  公益社団法人日本工芸会/公益財団法人古川知足会  
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

分館爲三郎記念館「祝 西川流四世家元継承」展 (会期6/27〜7/5)本展は終了しました

名古屋西川流は、天保12年(1841)に西川仁蔵が江戸より名古屋に移り、初代西川鯉三郎を名乗り『西川流』を創流したのにはじまります。
約170年の歴史を刻み、全国に約4500人の名取を数えます。平成26年9月に中日劇場で開催された「第67回 名古屋をどり」で、三世家元・西川右近氏の長男・千雅(かずまさ)氏が、西川流四世を継承しました。
本展はそれを祝し西川流家元に伝わる衣装やかつら、舞台道具のほか、「名古屋をどり」などのプログラムや舞踊劇の原稿などを展示し、名古屋西川流の歴史とその代名詞ともいえる「名古屋をどり」の魅力を伝えます。

 会期  平成27年6月27日(土)~7月5日(日)
 休館日  月曜日
 主催  一般財団法人西川会 西川流/公益財団法人古川知足会  
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

※注意事項
6/22〜6/26は展示入れ替え期間として爲三郎記念館のみ休館します。あらかじめご了承ください。
なお、7/6から7/26の爲三郎記念館は、古川美術館所蔵品による季節の設えになります。

古川美術館 企画展「四季暦~青春之章」

※こちらの展覧会は終了しました。

いにしえでは、自然界や人間社会の諸現象は木・火・土・金・水の五つの要素が循環することで森羅万象の生成・変化が起こると考えられていました。そしてその考え方は季節においても応用され、春は「青春」、夏は「朱夏」、秋は「白秋」、冬は「玄冬」といった美しい言の葉で表されます。今年度の古川美術館では、館蔵品を通じてこの美しい四季を巡ります。
春にあたる本展では、青春之章と題し冬の寒さから開放され、活動を再開する生命、まさに喜びに満ちた季節・春を展示します。現在では人生の若々しく溌剌とした時を青春といいます。それはまさに季節になぞらえると≪春≫といえるでしょう。命芽吹く青春、美しく咲き誇りあたりを明るく演出する花、凍てつく寒さから徐々に温かみをまし色付く風景、春を感じさせる食、初々しい可憐な少女像など、≪春≫を様々な観点から味わいます。

 会期  平成27年3月14日(土)~5月10日(日)
 休館日  月曜日
 ※ 但し、5月4日(月・祝)は開館、5月7日(木)は休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

古川美術館 分館爲三郎記念館特別展「メイド・イン・愛知-工芸の架け橋」

古きよき伝統を今に繋ぐ工芸。自然とのかかわりや手仕事を大切にするライフスタイルがますます支持される現在において、工芸はまさに注目されている分野といえます。ここ愛知県は、全国でも有数の工芸の盛んな地です。日本六古窯に数えられる瀬戸・常滑の陶芸を筆頭に和紙、漆、石工、七宝、多くの工芸家たちがここ、東海地方で自らの技を磨き、芸術性を深く追求しています。こうした作家たちの手仕事は、過去から現在、そして未来へと受け継がれていくべき愛知の財産といえるでしょう。本展では愛知で生まれ、伝統の中で育まれ、作家の感性のよって研ぎ澄まされた技の数々を紹介します。愛知に縁のある工芸を、愛知県芸術文化選奨受賞の作家、今の時代を代表する作家、そして各分野の新しい風・若手作家の作品を合わせて展示します。各ジャンルの熟練と新進気鋭の技をお楽しみください。

 会期  平成27年3月14日(土)~5月10日(日)
 休館日  月曜日
 ※ 但し、5月4日(月・祝)は開館、5月7日(木)は休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、あま市教育委員会、岡崎市教育委員会、
 尾張旭市教育員会、新城市教育員会、瀬戸市、瀬戸市教育委員会、常滑市教育委員会、
 豊田市教育委員会、碧南市教育員会
 株式会社CBCテレビ
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

古川美術館企画展 古川爲三郎 生誕125年記念「実業家の眼 愛蔵の美」

※こちらの展覧会は終了いたしました。

“古爲さん”の愛称で親しまれた初代館長・古川爲三郎の生誕125年を記念し、生涯をかけて蒐集した愛蔵の品を展示いたします。
古川爲三郎は明治23年1月18日、現在の一宮市に生まれました。宝石商から身を興し数々の事業を成し遂げた爲三郎は昭和10年代より刀剣の蒐集を皮切りに、現在の古川美術館の礎となる2800点に上る爲三郎コレクションを築き上げます。実業家として厳しい道のりを歩んだ爲三郎は雄大な自然を描いた作品は勿論、自身の精神を奮い立たせるに相応しい日本一の富士を好み、特に横山大観の富士を好みました。その一方で、日々の安らぎとして、上村松園の女性美や前田青邨らの近現代巨匠の花鳥画を始め、中川一政らの洋画などで美との語らいの時間を大切にしました。また当財団のコレクションの一角をなしている茶道具は、長寿の秘訣として毎日欠かさずに抹茶を嗜んでいた爲三郎の愛蔵のものです。それらは全て爲三郎が生前住んでいた数寄屋(現・爲三郎記念館)で使われており、眺めるだけの美術品ではなく、生活の中で楽しまれていたことを物語っています。そして101歳の平成3年(1991年)に、自身のコレクションを私蔵することなく地域の皆さんに楽しんでもらいたいという夢を実現させて、古川美術館を建設し収蔵品として公開されました。
本展では、爲三郎が特に大切にした思い入れの強い作品や、当館にとって重要なコレクションの核となっている作品を爲三郎のエピソードなどとともに展示する他、美術品を蒐集するきっかけとなった刀装類などもあわせて紹介いたします。  
「百歳現役、長生きは芸術なり」と、おもてなしの精神をモットーに、数々の事業を手掛け、獅子奮迅のごとく時代を駆け抜けて地域の発展を願ってきた爲三郎が、蒐集し大切にしてきた美術品を是非お楽しみください。

 会期  平成27年1月2日(金)~3月1日(日)
 休館日  月曜日
 ※但し1月12日(月・祝)は開館、翌13(火)休館
 主催  公益財団法人 古川知足会  
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

古川美術館特別展「交(まじ)わる縁(えにし) 前田青邨最後の弟子 小山硬 と からくり人形師 玉屋庄兵衛 ~その作品と交流~」

※こちらの展覧会は終了いたしました。

小山硬が九代目に人形制作を依頼した。それが縁の始まりだった…。
小山自選の作品と玉屋庄兵衛の作品が古川美術館で再び交わる!!

日本美術院同人として日本画壇の一翼を担う小山硬は、東京藝術大学美術学部で平山郁夫に師事、同大日本画専科で平山の師になる前田青邨に師事し青邨最後の弟子となりました。小山は平山から発想の大切さを、青邨からは伝統的な写生の大切さを学んだといいます。そんな小山の作品は、伝統的な技法を守りつつも、時代や自身の精神性を反映させる自由な発想力を発揮したものばかりです。
一方、江戸時代より続くからくり人形師・九代玉屋庄兵衛はからくり人形一筋に、九代目としてその歴史と技を伝えつつ、新しい創作からくり人形にも挑戦しています。
そんな二人の交流は、雑誌で小山がからくり人形の記事を読んで「玉屋庄兵衛に会いたい」と九代目を訪ねたことから始まります。そして、小山はコマ回し人形の制作依頼し、九代目はそれを快く受けました。全く異なる分野で活躍する二人ですが、“伝統を守りつつ、新しいものを創造していく”という共通点が二人を引き合わせ、その後も交流を深めていきました。この出会いからは、コマ回し人形だけでなく、小山硬の「からくり人形師 玉屋庄兵衛」(1995年と1997年)や「唐子」(1997年)「茶運び人形」(1998年)など、九代目やからくり人形を題材とした作品が生みだされました。
本展では日本画家・小山硬と、からくり人形師・九代玉屋庄兵衛との交流から生まれた作品を紹介するだけでなく、小山硬自選による芸術世界と、九代玉屋庄兵衛製作したからくり座敷からくり、山車からくりや、江戸時代の文字書きからくりを基に完全復元したなどの「文字書きからくり」も展示し、各々の世界を牽引する二人の魅力もご紹介します

 会期  平成26年10月18日(土)~12月14日(日)
 休館日  月曜日
 ※但し11/3(月・祝)、11/24(月・振替休日)は開館、翌日休館
 主催  公益財団法人 古川知足会  中日新聞社
 特別協賛  SMBC日興証券
 協賛  アズビル株式会社 ミソノサービス株式会社
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 協力

 九代玉屋庄兵衛後援会

 連携協力

 ESDユネスコ世界会議 あいち・なごや支援実行委員会

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

分館 爲三郎記念館 特別展「つむぐけしき よむこころ 米山和子・祖父江加代子」

世界から注目される日本の「米」と「和紙」。千年の時を越えて受け継がれてきた二つの素材を用いて、愛知県在住の現代アーティスト米山和子によるインスタレーション、空間コーディネーター祖父江加代子による空間演出を行います。
米山和子は、米の糊としての特性、和紙の長い繊維と柔らかな特性を活かしたアートを作りあげます。炊いた米の一粒一粒を絹糸につなぎ、出来上がった何万もの半透明の美しい米粒により作り出した空間アート。和紙の繊維をほどくことによって生み出された繊細なトルソ(人体像)。それぞれの特性を活かした他に類を見ないアート作品は、神秘的な魅力を放ちます。
祖父江加代子は、豊穣の秋や日本のこころをテーマに爲三郎記念館を彩ります。季節や年中行事に合わせた、世界的に評価の高い日本のしつらえの文化。祖父江は、独特の風合いを持つ和紙、米をはじめとした素材の美を活かし、水や光など移りゆく自然美を取り込んだ和モダンな空間へ皆様をお招きします。
築80年を迎えた自然に囲まれた数寄屋建築に、大切に残してゆきたい日本のこころを、二人のアーティストが和歌の歌枕にちなむテーマで演出します。古来より受け継がれ、未来につなぐ美の和心がつむぐけしきをご堪能ください。

 会期  平成26年10月18日(土)~12月14日(日)
 休館日  月曜日
 ※但し11/3(月・祝)、11/24(月・振替休日)は開館、翌日休館
 主催  公益財団法人 古川知足会  中日新聞社
 特別協賛  SMBC日興証券
 協賛  アズビル株式会社 ミソノサービス株式会社
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 連携協力

 ESDユネスコ世界会議 あいち・なごや支援実行委員会

 協力

 ルージュ・プロジェクト、株式会社ノリタケカンパニーリミテド、福西和紙本舗

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

芸術寸法-床の間芸術から会場芸術への展開

※こちらの展覧会は終了いたしました。

床の間芸術とは、日本家屋の床の間の空間全体を彩ること。それは掛け軸を掛けるのみならず、花で床を飾るなど、まさに日本の空間演出といえます。一方床の間芸術に反発するように生まれたのが、美術展会場を埋め尽くすほどの大型作品です。このダイナミックな作品は、会場をあまりにも気にした大衆芸術として批判され、会場芸術といわれました。両者は反発しながらも日本美術に新しい道筋をもたらします。
本展では床の間から会場へ展開した芸術のスタイルを中心に、様々な‘芸術の寸法(サイズ)’を紹介します。根付のように掌で味わう芸術や、読んで字のごとく卓上で味わう芸術など。新規収蔵品を交え様々な芸術のスタイルを紹介し、それらが生まれた背景と共にそれぞれの芸術の寸法(サイズ)の味わいをご紹介します。

 
 会期  平成26年8月9日(土)~10月5日(日)
 休館日  月曜日
 ※9月15日(月・祝)は開館、翌16日(火)は休館
 主催  公益財団法人 古川知足会 
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 特別協力

 国際根付彫刻会

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
 ※夜間開館:9月5日は午後8時まで開館

 

 

 

 

 

The美人画  ~Masterpieces of Furukawa Bijin-ga Collection~

※こちらの展覧会は終了いたしました。

袖からのぞく腕のしなやかさ、かすかにこぼれる蛍の光で際立つ白い指先。伏したまつ毛がおとす仄かな陰影の美しさ。「美人画」に表現された女性の美しさには、画家たちの個性が宿ります。近代日本画壇は美人画の黄金時代で、鏑木清方、上村松園を筆頭に多くの画家が美人画を描き百花繚乱の様相を呈しています。そこで本展では当館所蔵品から、近代日本に美人画を確立した両巨匠の上村松園と鏑木清方、妖艶な女性美を表現した伊東深水、松園と並ぶ女流画家として親しみやすい女性像を描いた伊藤小坡を始め、近現代の美人画を一堂に展覧します。それぞれの作家の表現に焦点を当て、彼らが目指した美に迫るとともに、女性像の美しさを主題とした“美人画”を確立していく歴史や変遷の一端も紹介していきます。
華やかな容貌の美しさ、女性の秘められた内面の真の美しさ・・・。 女性の姿を通して表現された美の世界をお楽しみください。

 会期  平成26年5月31日(土)~7月21日(月・祝)
 休館日  月曜日
 ※7月21日(月・祝)は開館
 主催  公益財団法人 古川知足会  古川美術館 分館 爲三郎記念館
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

分館 爲三郎記念館企画 「磯野宏夫遺作展~生命の森へ」

こちらの展覧会は終了いたしました

古川美術館 分館 爲三郎記念館特別展「7つの旅~現代作家による響演」(2013年5月)への出品を最期に急逝した画家・磯野宏夫の追悼遺作展を開催いたします。
磯野はデザイン会社勤務後、独立してフリーで活躍しました。日本の亜熱帯の森、次いでソロモン、アマゾンへ赴き、熱帯の森が放つエネルギーと美しさに触れ、以後、一貫して自然の姿を描き続けます。時代の趨勢に流されることなく、ひたむきに生命の尊さと向き合い、自身の描きたいものを追求し続けた磯野の作品は、やがて作品に共感した大手企業のポスターやゲームソフトのイメージビジュアルなどに用いられることとなり、老若男女を問わず幅広く支持を得ました。今尚、多くの人を魅了し続ける作品からは、瑞々しい木々の緑と木漏れ陽とともに、磯野が自然に抱き続けた畏敬の念も伝わってきます。
本展では、アマゾンの熱帯、動物たちの命溢れるサバンナ、日本の屋久島の神秘的な森の作品、そして「聖剣の森」シリーズなどの磯野の代表作を展示いたします。破壊されつつある地球環境を秘かに憂い、自然と人との共生への願いを託した、磯野が愛してやまない生命輝く森の世界を展覧いたします。

 会期  平成26年5月31日(土)~6月22日(日)
 休館日  月曜日
 主催  公益財団法人 古川知足会  中日新聞社
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

古川美術館特別展「日本画家・木村光宏の世界」展

※こちらの展覧会は終了いたしました。

木村光宏は1947年長野県生まれ。高校まで自然豊かな長野で過ごし、大学は名古屋に進学。在学中に油絵を独学ではじめ、その後、本格的に画家を志し京都の画塾・東丘社に入塾。岩沢重夫・堂本元次・曲子光男らに師事し研鑽を積みます。1980年に日展に初入選。1985年に「ピエロ」、1989年に「生(いきる)」で2度の日展特選受賞を果たし画家としての頭角を現します。そんな木村の画家としての歩みを確固足るものとしたのが、1997年の「兆(きざし)」による第14回山種美術館賞展での大賞受賞です。以降、名古屋を拠点に日展会員として、精力的に活動しています。また2000年頃からは国立公園を取材し、自然の大きさ、四季折々の姿を作品にしています。 本展は初の特選受賞作品「ピエロ」から、近年の国立公園シリーズまで、画業の変遷を展覧する回顧展です。木村の画業初期の画題である人物画に見られる洋画的な気配は、風景画に転ずる頃から影を消し、故郷長野で育まれた自然へのまなざしが作品に息づきはじめます。そして近年の国立公園シリーズでは、自然の大きさ、四季折々の姿を独自のタッチで描き、自然の移ろいを叙情豊かに表現するものへと発展し、観る者を魅了しています。 日本画家・木村光宏の織り成す芸術世界の広がりをお楽しみ下さい。

 会期  平成26年3月15日(土)~5月11日(日)
 休館日  月曜日
 ※5月5日(月・祝)、6日(火・振替休日)は開館、翌7日(水)は休館
 主催  公益財団法人 古川知足会  中日新聞社
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 長野県
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 分館爲三郎記念館特別展「西中千人(にしなかゆきと)ガラス展~伝統を呼び未来を継ぐ」
 「スペシャルコラボレート「呼継」&「時織」ー西中千人&荒井沙羅ー」

分館爲三郎記念館では、数寄屋空間と日本庭園を舞台として、前衛的な手法で日本の美意識を追及する西中千人のガラス展を開催します。砕けたガラスに新しい息吹を与えた西中の「呼継」は、修復跡を強調させて新しい魅力を生み出す日本独自の陶芸技法に触発されて誕生しました。着物や能など華やかな日本の伝統色を帯びたガラス片を継ぎ合わせて造形にした作品は、不完全の美を愛でる日本の美意識を礎にしており、親しみとともに新鮮な驚きを感じさせます。
本展では、呼継シリーズ、大作のオブジェ、ガラスの茶道具(水指、茶入等)の他、新作となるガラスの飛び石、柄杓置きなど和空間、日本庭園への新しい挑戦もご紹介します。見たことのない和のガラスとの出逢いをお楽しみください。

 会期  平成26年3月15日(土)~5月11日(日)
 休館日  月曜日
 5月5日(月・祝)、6日(火・振替休日)は開館、翌7日(水)は休館
 主催  公益財団法人 古川知足会  中日新聞社
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 協力

 いけばな小原流名古屋支部
  (株)木村グリーンガーデナー・木村博明

 スペシャルコラボレート

 ファッションデザイナー・アーティスト 荒井沙羅

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
araisara 2013 S/S Paris Collectionより

スペシャルコラボレート「呼継」&「時織」ー西中千人&荒井沙羅ー

ファッションデザイナー・アーティスト荒井沙羅とのスペシャルコラボレート。日本の伝統・文化を継承する素材を駆使した荒井沙羅(ブランド:araisara)は、パリコレクション、東京コレクションで常に“MODE”を発信し続けています。西中の「呼継」&荒井の「時織」は、日本の伝統を重んじ、本来そのまま捨て去られるものへ新たな生命を吹き込んでいます。世界で高く評価されるアーティスト2名の融合美をご堪能ください。

荒井沙羅ホームページ

 【作家プロフィール】西中千人(にしなかゆきと)
1964年和歌山市生まれ。千葉県茂原市在住。星薬科大学薬学部卒業。渡米し、カリフォルニア芸術大学にて彫刻とガラスを学ぶ。帰国後、海外のアートフェアや日本国内の画廊で個展開催。国内のみならずスペイン、北欧の美術館等に作品収蔵。受賞多数。

 

古川美術館 富士山世界遺産登録記念展 「麗しの日本」

※こちらの展覧会は終了いたしました。

2013年、日本の象徴ともいえる富士が世界遺産になりました。本来ならば富士は自然遺産の分類に属するところ、なんと文化遺産として認定されました。それはいかに日本人の心のよりどころとし富士が親しまれていることを、改めて実感するニュースでした。
 荘厳な姿である富士山は、古くから日本人にとって心のふるさとであり、精神の源泉、文化の母胎でした。絵画、文学、詩歌、演劇の舞台となり、現在に至るまで数多くの芸術家の心を捉えています。また、自然の中に人知を超えた崇高なものを見出す日本人は富士山を神が住む山、信仰の対象と見ていました。文化として心にある富士の姿が認められ、世界遺産となったのでしょう。富士を通じて世界に認められた日本の文化、心のよりどころ、それはどのようなものでしょうか。生活の節目を祝う節句や、古くからある建造物、世界に誇れる祭りなどは私たちの生活とともにありました。本展覧会では、富士を中心に日本的なものが描かれた作品を取り上げ、わが国の文化、心を紹介します。
  美しい四季に恵まれた島国、日本。日本の美しさをもう一度、再確認しませんか。

 会期  平成26年1月2日(木)~3月2日(日)
 休館日  月曜日(但し1月11日(月・祝日)は開館、1月12日(火)は休館)
 ※月曜祝日の場合は開館、翌火曜日休館
 主催  公益財団法人 古川知足会
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
 静岡県 山梨県
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 分館爲三郎記念館築80年記念イベント

2014年、爲三郎記念館は築80年を迎えます。また、その歴史が認められ、2013年に名古屋市の認定地域建造物資産に登録されました、そのめでたきことを皆様と祝いたく、爲三郎記念館では特別イベントを下記の日程で行います。ぜひこの機会に爲三郎記念館にお越しください★

第一弾 初代館長 古川爲三郎誕生記念「爲三郎と爲春亭」

初代館長古川爲三郎の誕生日(1月18日)と、爲三郎が愛した爲春亭の築80年を記念し、爲三郎記念館を翁が集めた遺愛の品々で飾ります。会期中には爲三郎にあわせた特別ギャラリートークや、爲三郎の誕生日を祝した茶会を開催します。詳しくはイベント情報にてご確認ください。
日時1月15日(水)~26日(日)

第二弾 花人 河村敦子 “梅心”日本の美しい四季 冬を活ける画像有

 古川美術館分館爲三郎記念館は、初代館長・古川爲三郎が邸宅として終の棲家としたのち、「皆様尾憩いの場に」という爲三郎の遺志を継ぎ、平成6年に開館して以来、多くの展覧会を開催し、多くの方を迎えてきました。その爲三郎記念館が、昭和9年の棟上から、80周年を迎えます。その記念すべき年の新春に、建物の更なる魅力を紹介すべく、花人 河村敦子氏が美しい日本の冬を演出します。河村氏は、変化に富んだ日本の四季を心より愛で、活花を通じ表現してきました。河村氏の生花は、飾られた空間さえも別空間へと生まれ変わらせる力を秘めています。それは生花は心、想いがこめられてなくてはならないといった河村氏の強い信念があるからこそほかありません。本展覧会では河村氏の活花の世界観を季節である梅に合わせて展開させていきます。
茶の湯の文化を今に伝える爲三郎記念館で、梅を中心とした活花。日本に伝わる古きよき文化の中で梅に託された心をお楽しみください。
会期中には河村敦子氏によるアーティストーク、生花体験を開催します。詳しくはイベント情報にてご確認ください。
 日時 2月1日(土)~2月9日(日)

河村敦子(花人 倶楽部 花悠玄 主催)
愛知県旭丘高校、京都女子大学文学部英文科卒。
1960年~1992年 小原流 牧光玲氏、金森光堂に師事
1989年~1994年 川瀬敏郎氏に師事の後、流派を離れ独立文化の道、主税町加藤邸、撞木館井元邸をはじめホテル等での活け込み多数
2004年 JR名古屋高島屋にて中日新聞社主催「白洲正子とその世界」展晶子愛用の器に花を生ける
2005年~2009年 七夕の会、菊の会、椿の会とテーマを定めて個展開催
2009年 第一回社中花会開催(桑山美術館)日本の美・秋を活ける
1973年~2004年 「ことばが子どもの未来をつくる」を教育のモットーとする財団法人ラボ国際交流センターに所属。ラボテューターとして31年間多くの子どもたちの心と言葉を育てる教育活動に参加。

その他の期間は・・・

2014年1月2日~1月13日は数寄屋正月のおもてなし
2014年2月11日~3月2日は節句のおもてなし~上巳編~
を開催します。

爲三郎記念館からのお知らせ
1月27日~1月31日までの期間は爲三郎記念館のみ臨時休館します。
ご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願いします。

 

 

 

 

 

 

平成25年度古川美術館特別展「藤森兼明 ― 祈りの美 イコン・彩飾写本とともに」

※こちらの展覧会は終了いたしました。

特別公開『ブシコー派の画家の時祈書』1412年頃(4年ぶりの公開!)

現代洋画界を代表する藤森兼明(名古屋在住)の清雅なる祈りの世界を展覧します。1935年富山県砺波(となみ)市に生まれた藤森は、金沢美術工芸大学油絵科にて高光一也の指導を受けました。就職に伴い5年間のアメリカ滞在を経て名古屋に転居、現在まで日展、光風会を主として活躍しています。中世キリスト教美術と現代女性の肖像とを対峙させたその荘厳な作風は、圧倒的な存在感を放っています。本展では、“祈り”の世界を描き始めた1980年代から現在までの崇高な美の世界をご紹介します。
更に、藤森の敬慕する中世キリスト教美術において、人々に身近な祈りの美であり、聖と俗とをつなぐ祈りの窓であったイコンと彩飾写本を展覧します。イコンの深い輝きと精神性は、藤森作品の創造の源泉となっています。また、鮮やかで精巧な彩飾写本は、藤森自身の祈りにつながるキリスト教徒の祈りの言葉の芸術です。古川美術館所蔵の華麗なる彩飾写本『ブシコー派の画家の時祈書(じとうしょ)』(1412年頃)も4年ぶりの特別公開!
祈りの美の結晶であるイコン、彩飾写本とともに、燦然とした悠久の輝きを放つ藤森兼明の聖なる祈りの世界をご堪能ください。

 会期  平成25年10月19日(土)~12月15日(日)
 休館日  月曜日
 ※月曜祝日の場合は開館、翌火曜日休館
 主催  公益財団法人 古川知足会  中日新聞社
 特別協賛  トランコム株式会社 SMBC日興証券株式会社
 協賛  株式会社富山第一銀行
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

分館 爲三郎記念館秋季特別展 「唐(から)長(ちょう)の世界~京(きょう)唐紙(からかみ)のこころ」

「唐紙」は、文様が彫られた板木(はんぎ)に絵具や雲母(きら)を載せ、手のひらでそっと抑えて和紙に文様をうつしとって作られます。元は中国渡来の美術紙で、平安時代の日本では文字を書くための料紙としてつくられ、江戸時代には襖や障子などに用いられるようになりました。「唐長」=唐紙屋長右衛門は江戸時代・寛永元年(1624)年に京都で創業し400年近く続く全国で唯一の唐紙工房です。当代で11代目を数える唐長では、江戸時代から受け継がれた650種余の板木を使い、昔と変わらぬ方法により、一枚一枚全て手作業で唐紙を作りつづけています。また桂離宮や二条城の襖を制作するなどの文化財修復にも携わり、歴史と伝統を守り伝えています。
本展では「唐長」の唐紙の襖や屏風などを伝統的な数寄屋空間に展示します。和紙の〈地色〉と文様の〈のせ色〉の2色で表現され、光の加減で雲母がほのかに輝き奥ゆかしさを見せる唐紙は、周りと調和し使う人に寄り添う心地よい空間をつくりだします。長い年月を経て、洗練され、現代にも通じる新鮮さを持つ文様の美しさと、大量生産では表せない、手加減による微妙なゆらぎを持つ唐長の唐紙だけが持つこころと世界を是非、体験してください。

 会期  平成25年10月19日(土)~12月15日(日)
 休館日  月曜日
 ※月曜祝日の場合は開館、翌火曜日休館
 主催  公益財団法人 古川知足会  中日新聞社
 協力  唐長
 特別協賛  SMBC日興証券株式会社
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)