アーカイブ

第72回日本伝統工芸展名古屋展

我が国には、世界に卓絶する工芸の伝統があります。 伝統は、生きて流れているもので、永遠にかわらない本質をもちながら、一瞬 もとどまることのないのが本来の姿であります。 伝統工芸は、単に古いものを模倣し、従来の技法を墨守することではありません。伝統こそ工芸の基礎になるもので、これをしっかりと把握し、父祖から受けついだ優れた技術を一層錬磨するとともに、今日の生活に即した新しいものを築き上げることが、我々に課せられた責務であると信じます。 昭和25年、文化財保護法が施行され、歴史上、若しくは芸術上特に価値の高い 工芸技術を、国として保護育成することになりました。私どもは、その趣旨にそって、昭和29年以来、陶芸、染織、漆芸、金工、木工、人形、諸工芸の7部門に わたり、各作家の作品を厳重鑑査し、入選作品によって日本伝統工芸展を開催してきました。
このたび、第72回展を開催し、広く人々の御清鑑を仰ぎ、我が国工芸技術の健全な発展に寄与しようとするものであります。

日本工芸会総裁賞_硝子重箱「織花」_和泉香織

高円宮記念賞_生絹着物「万葉綺譚」_神谷あかね

文部科学大臣賞_桐塑布和紙貼「星取り」_木村美智子

東京都知事賞_盛籃「瑞花」_本田青海

NHK会長賞 烏うり 金具_竹花万貴

朝日新聞社賞_沈金象嵌宝石箱「希海」_水尻清甫

日本工芸会会長賞_織彩鉢_早川嘉

日本工芸会保持者賞_備前混淆白泥花器_隠﨑隆一

日本工芸会奨励賞_欅拭漆盛器「舟行」_川口清三

 

 会期  2025年9月26日(金)~10月6日(月)
 休館日  月曜日 ※最終日10月6日㈪は開館します。
 会場  古川美術館・分館爲三郎記念館
 主催  公益社団法人 日本工芸会、愛知県、名古屋市、名古屋市教育委員会、
 NHK名古屋放送局、朝日新聞社
 協力
 公益社団法人古川知足会
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 

古川美術館 第2回 新風景の会絵画展「名古屋の風景」

「風景の会」を前身とし、その自由な芸術的精神を継承する風景画家の団体「新風景の会」による絵画展の第2回を開催いたします。
≪風景の会≫とは1986年に《中部画壇に新風を》と、当時の中部地方の日本画、洋画、版画を代表する作家たちが集い設立した風景画家の団体です(2020年に休会)。
所属団体や会派の枠組みを超えた自由な立場での活動で注目を集め、更に世相や時事問題といったタイムーなテーマや、その土地の歴史や社会情勢などを反映したテーマを設定し、同人が一斉に取り組むスタイルも話題になりました。この風景の会の精神を引き継いで「新風景の会」が新たにスタートし、本年は第2回展として「名古屋の風景」をテーマに開催します。新進気鋭のメンバーを新たに迎え、中部画壇を代表する実力派の34名が勢ぞろいします。
風景の会が大切にしてきた、自由と相互の尊重をもとに切磋琢磨し、それぞれの表現で取り組む「名古屋の風景」を、是非、お楽しみください。

平井誠一「うつり」

木村光宏「うららか(守山区翠松園)」

加藤茂外次「埠頭をわたる風 」

田内公望「名古屋市農業センター、deraファーム 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出品作家 (敬称略 50音順)

会員

招待作家

浅野秀和  

鈴木喜家  

稲垣草児  

大島幸夫  

瀬永能雅  

近藤朗   

尾中真理  

傍島幹司 

芝康弘  

片岡美鈴  

田内公望  

田中宏治  

加藤厚     

竹内恵利子 

林繭子   

加藤鉦次  

林  真  

森川美紀  

加藤哲男

早瀬 玲  

山下孝治  

加藤茂外次

平井誠一  

吉川咲江  

木村光宏  

古田年寿  

 

小西雅也  

牧野環   

 

小林雅英 

栁瀨雅夫 

 

斎藤吾朗  

山田隆量  

 

榊原康範 

山本秀樹  

 

 会期  2025年8月23日(土)~9月21日(日)
 休館日  月曜日 (但し1月13日(月・祝)は開館し翌平日休館)
 会場  古川美術館
 主催  新風景の会
 協力
 古川美術館
 後援
 中日新聞社、CBCテレビ
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 

分館 爲三郎記念館 特別企画 「生誕110年 加藤舜陶展」

分館爲三郎記念館では生誕110年を記念して“加藤舜陶展”を開催します。陶芸家・加藤舜陶は「陶芸 灰釉系技法」の愛知県指定無形文化財保持者です。舜陶は愛知県瀬戸市で最も古い窯業地のひとつとして知られる赤津に、製陶業を営む家に生まれます。「灰釉の舜陶」として主に日展で活躍し、酸化コバルトを下地に灰釉を掛けた碧彩をつくり出し、灰釉技法の幅を広げます。その後、透明感ある釉調が特徴となる瀬戸伝統の御深井釉の研究のほか、次々に新しい技法を取り込んで灰釉の表現の幅を広げました。82年に愛知県芸術文化功労賞、87年には勲四等瑞宝章を受章。1991(平成3)年、第23回日展において灰釉花器「悠映」で内閣総理大臣賞を受賞します。94年には「陶芸 灰釉系技法」で愛知県指定無形文化財保持者に認定されました。長年にわたり日展や新聞社が主催する公募展の審査員を務め、また、地元の瀬戸陶芸協会会長を歴任されるなど、後輩の指導・育成にも尽力しました。 
今回、加藤舜陶のご子息様より、26点の舜陶作品をご寄贈いただきました。それをご紹介するだけでなく、灰釉の舜陶として名を馳せた“加藤舜陶”を改めの多くの方に知っていただく機会と致したく、本展を開催いたします。
あわせて、作品と同じく多数お預かした貴重な舜陶作品をグッズとして、爲三郎記念館のコーナーでも特別価格で販売を予定しております。

加藤舜陶 「灰釉壺‐動春‐」

加藤舜陶 「灰釉瓶‐早春譜‐」

加藤舜陶 「青灰釉刻文花器」

 

 

 会期  2025年8月23日(土)~9月21日(日)
 休館日  月曜日
 会場  公益財団法人古川知足会 爲三郎記念館(旧古川爲三郎邸)
 主催  公益財団法人古川知足会
 後援
 愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 
 中日新聞社 CBCテレビ スターキャット株式会社

 

古川美術館第3特設展示室 特別企画 レプリカから辿る日経アメリカ人の歴史と美術展

古川美術館第3特設展示室では、ロサンゼルス全米日系人博物館Janm所蔵のコレクションから、日系アメリカ人アーティストたちによる貴重な作品を複製展示にて紹介します。
アメリカに移り住み、時に差別と向き合いながらもたくましく暮らした日系移民と日系アメリカ人たち。特に第二次世界大戦中、多くの人々が強制収容所に送られるという過酷な経験をしました。
そんな中でも、日系アメリカ人のアーティストたちは、目の前の現実を見つめ、美しさや希望を描き続けました。本展が過去の歴史に学び、今を見つめるきっかけとなりますように。

 会期  2025年8月23日(土)~9月21日(日)
 休館日  月曜日 (但し1月13日(月・祝)は開館し翌平日休館)
 会場  古川美術館 第3特設展示室
 主催  公益財団法人古川知足会
 協力
 全米日系人博物館(JANM)
 後援
 名古屋市
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

第4回公募展 古川美術館Fアワード~次世代につなぐ 入選作品展

※本展覧会は終了しました。

2021年に設立し、次代の表現を模索する高校生/大学生・大学院生(30歳以下)の芸術を志す若い世代への支援を目的として開催したFアワードの入選作品展を開催します。

本公募展は、財団設立35周年を記念として発足し、第1回展は東海三県(愛知、岐阜、三重)を対象に実施しました。そして第2、3回展は東海四県(静岡を加える)に在住、在学、または出身の高校生、大学生・大学院生(30歳以下)の若者を対象とした絵画公募展として実施しています。第4回展は新しい審査員を迎え、引き続き東海四県の高校生・大学・大学院生を対象として公募を実施いたします。本公募展を通じて古川美術館が財団設立時より実施してきた、文化・芸術振興、および教育普及事業の一環とします。またコロナ禍で創作、発表の場を失った若い世代が、芸術活動に対して希望を取り戻し、新しい芸術表現の扉を開くきっかけとなることを期します。高校部門、大学部門と審査を分けて実施し、優秀な作品には賞を授与して奨励します。また同時に、来館者にとって新しい作家との邂逅の場となり、若者たちの芸術活動を楽しんでいただく展覧会とします。また入選作品展の前に授賞式、作品講評会、入選者同士の交流会も設営し、審査員世代からの批評に加えて、同世代同士の意見交換を通じて、若い世代の芸術活動の場を広げることも目的としています。

若者たちが現代を見つめ、己の内面と向き合い、新しい芸術表現を求めて描き出した多様な個性あふれる作品を是非ご覧ください。

入選作品はこちら
入選作品の発表は6/26(木)に行いました。

 会期  授賞式/批評会/学生交流会 2025年8月1日(金) 午後1時半~4時
 入選展覧会  2025年8月2日(土)~8月10日(日)午前10時~午後5時(8日間)
 審査員  50音順 敬称略
 阿野義久 油画 愛知県立芸術大学名誉教授
 神田真秋 愛知県芸術文化センター総長、元愛知県知事、弁護士
 久世直幸 日本画 大阪芸術大学教授
 久野利博 造形作家 インスタレーション 名古屋芸術大学名誉教授
 櫃田珠実 美術家 写真 版画 メディアデザイン 名古屋芸術大学教授(~2023年)
授賞式のお知らせ

授賞式  2025年8月1日(金) 午後1時半~4時
会場   古川美術館 1階展示室
※授賞式後、審査員と当日来館の受賞者による作品講評会を予定しています。

爲三郎記念館 夏の公開 オープンミュージアム

日 時:2025年8月2日(土)~8月10日(日)午前10時~午後5時(8日間)
観覧料:無料 爲三郎記念館邸内で、夏のオープンミュージアムとして様々な展示も実施しています。

1.「古川美術館Fアワード 第3回展大賞受賞作家~福島七海作品展」
公募展Fアワードの受賞記念作家の作品展示です。メイン会場を「大桐の間」に設定し、美術館の展示室空間ではない、数寄屋の日本家屋を自由に使い、受賞作家が自身の作品の展示方法を含め、会場をプロデュースします。
第3回の受賞作品を展示するほか、この1年間で作家が表現してきた新作も展示します。

2.愛知県立芸術大学 陶磁・芸術表現コース×数寄屋 de Café 
愛知県立芸術大学 陶磁・芸術表現コースで学ぶ学生と卒業して活動する作家がタッグを組み、数寄屋de Caféの銘々皿を半年かけて制作してきました。この期間中にその銘々皿を披露します。また、本プロジェクトに加わった学生、作家による展示も行います。夏のイベント、今年のお気に入りの銘々皿を探してください。
協力:愛知県立芸術大学陶磁・芸術表現コース

3.名古屋造形大学造形学部 造形学科 空間作法領域×数寄屋 de Café 
爲三郎記念館数寄屋Caféの椅子を、記念館の室内空間、周辺環境にふさわしいデザインします
制作された椅子は実際に数寄屋de Caféでお座りいただけます。あなたのお気に入り椅子に出会うチャンスです。
協力:名古屋造形大学造形学部 造形学科 空間作法領域

4.「街なかアーツ」 あいちアールブリュット選抜作品展示 
街なかアーツは、愛知アールブリュット選抜作品を国の登録有形文化財の中で展示する取り組みです。
協力:AJクリエイト

5.こども文化茶道教室(要予約)

古川美術館・分館爲三郎記念館同時開催「特別展「長谷川喜久 日本画展 色 ― 彩」」

日本画家・長谷川喜久は、日展を主な活動の場とし、また名古屋芸術大学で教鞭を執り、後進を指導する教授でもあります。
長谷川は1964年に岐阜県に生まれます。その後、金沢美術工芸大学・同大学院と進み、大学院修了後、すぐに日本画家 岩澤重夫に師事します。そこで研鑽を積み、20代から30代にかけての作品は自己の内面を追求し、社会への不安や葛藤を投影した人物画や、徹底した写生を基礎とした風景や花鳥画でメキメキと頭角を現します。数多くの賞を受賞していく中、1999年 第31回日展で特選を受賞(2001年にも同受賞)します。その後も個展や様々な展覧会で、精力的に作品発表を続けています。
長谷川は明治以降に“日本画”という言葉が生まれる以前からの日本の絵画の流れを意識しつつ、 “日本画”というジャンルの中での自身の立ち位置を模索・挑戦し続ける画家です。彼が生み出す作品は、現代の日本人である自分が生み出すべき絵画表現の追求者の軌跡ともいえます。

今回の個展はホワイトキューブの美術館と、昭和初期創建の数寄屋造りの爲三郎記念館という、趣の全く異なる展示空間での展示となります。異なる空間だからこそ、日本画家・長谷川喜久のこれまでの軌跡、挑戦、これらをご覧いただけることと思います。
長谷川というと、2022年第9回新日展の文部科学大臣賞受賞作品のような風景画のイメージがありますが、画業初期には人物画を描いています。美術館ではこれまで再発表されなかった最初期の人物画作品を含む人物画をはじめ、風景画を展示します。特に風景画において示してきた画業の変遷であるForms(フォームズ)、最近取り組んでいるColors(カラー)のシリーズまでを展覧し、常に新しい表現を求める続ける長谷川をご覧いただきます。
分館 爲三郎記念館では、純日本家屋である数寄屋造において、日本の歴史的芸術形態である軸装・屏風に花鳥、龍図を描き、また伝統的日本画に使われる岩絵の具などの画材にとらわれない空間演出(インスタレーション)なども交え、“現在の日本画”の姿を展開させます。
美術館・記念館の両館を通じて、日本画家・長谷川喜久の世界をお楽しみください。

長谷川喜久「colors-yhy」

長谷川喜久「犬圏」2006年

長谷川喜久「白秋」2020年 改組 新 第7回日展出品作品

長谷川喜久「snow white」

長谷川喜久「富嶽図」

長谷川喜久「紅白牡丹図屏風」

 

 会期  2025年6月14日(土)~7月21日(月・祝)
 休館日  月曜日(但し最終日7/21(月・祝)は開館)
 会場  古川美術館・分館爲三郎記念館(両館同時開催)
 主催  公益社団法人古川知足会
 後援   愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、岐阜県教育委員会、名古屋芸術大学、      
 中日新聞社、CBCテレビ、東海テレビ、スターキャット株式会社
 チケット委託  ぴあ:687-231
 セブンコード:110-546
 ファミマ:CN-37621
 アートスティッカー:
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 

休館中です

ただいま展示替えのため休館中です。

次回展覧会は、こちらからご確認ください。

古川美術館&アート倶楽部カルチェ・ラタン コラボレーション企画「猫のち犬、ときどき鳥」展

※本展覧会は終了しました。

近年、日本では「ネコノミクス」と呼ばれるほど類をみない猫ブームに沸いています(※1)。一方で、昔から人間の生活に寄り添い、良きパートナーである犬も根強い人気を誇ります。そんな猫派犬派に負けず劣らず、鳥を愛する鳥派も忘れてはなりません。
そこで本展では、古川美術館の所蔵品から、私たちを魅了してやまない「猫」「犬」「鳥」を中心に取り上げ、「モフモフ」「フワフワ」とした毛並みから、「キラキラ」「ウルウル」した円らな瞳、しなやかな体躯、感情を如実に語る尾や、華麗で美しい羽をもち、空を自由にはばたく鳥まで、それぞれの表現を紹介していきます。
また本展では、特別企画として、名古屋市千種区で、美術や芸術を楽しむ理想を追求する芸術複合施設のアート倶楽部カルチェ・ラタンとコラボレーションをいたします。現代画壇で活躍する画家たちが描き出した、思わず触りたくなるような猫犬鳥をはじめ、様々な動物たち、個性あふれるいきものたちの姿を特別に展示いたします。
芸術の創造と出逢いの街・IKESHITAで、古川美術館所蔵品と、アート倶楽部カルチェ・ラタンで活動する現代の新進作家たちの作品をご堪能ください。
ところで、猫派、犬派、鳥派 それとも・・・? あなたは何派ですか?

 会期  2025年4月26日(土)~6月1日(日)
 休館日  月曜日 (月祝の場合は開館、翌平日に休館)
 会場  古川美術館 第1展示室、特別展示室、第2展示室、第3特設展示室
 主催  公益財団法人 古川知足会
 協力
 きんぼし池下店、LE REVE DE TIM
 後援
 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社、CBCテレビ、
 スターキャット株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 

ガラスに宿る生命力 郡和子展

光の透過という特性を持つガラスに対峙し、まだ見ぬ≪素材の美しさ≫を追求する作家・郡和子。郡は、瞬発力が要求される吹きガラスと、冷えたガラスを組み合わせ電気炉に入れ加熱し、変形・融着させるキルンワークという対照的な技法を取り入れ、色彩、フォルム、透過度のバリエーションにより唯一無二の美しい作品を手掛けます。そこから生み出される作品は雄大な大地の根底にある蠢く地層、あるいは人類が見たことのない神秘的な泉をも想像させる圧巻の存在感を放ちます。ガラス本来の透明度の美しさに合わせ、ガラスの層が生み出す色の深みがあり、大地の生命力を感じさせます。
近年は銀の変化を研究し、窯の中で銀とガラスを融合させたパート・ド・ヴェールの新たな造形に挑戦しています。これまでの郡の色彩ともいわれる日本の色を基調としたエメラルドグリーンと窯の中で酸化するいぶし銀とが織りなす新しい表現は、作家自身の新たな歩みとガラス素材の無限の可能性を象徴しています。
郡和子の本展ではガラスと銀といった透過と遮光の相対する素材を自由にあやつり、まだ見ぬ素材の美しさを引き出す郡和子の過去と今、そして≪これから≫を紹介します。

 会期  2025年4月26日(土)~6月1日(日)
 休館日  月曜日 (月祝の場合は開館、翌平日に休館)
 会場  爲三郎記念館(古川美術館分館)
 主催  公益財団法人 古川知足会
 後援
 愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 中日新聞 CBCテレビ
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

古川美術館・分館爲三郎記念館同時開催「佐光亜紀子 洋画展 ~ 画業50年のときめき」

※本展覧会は終了しました。

遥かなロマンを帯びた世界遺産。歌うように咲く花。遥かなロマンを帯びた世界遺産。夢のような温かい色彩が見るものを魅了する、愛知県長久手市在住の洋画家・佐光亜紀子の画業50年を記念する回顧展を古川美術館と分館爲三郎記念館の両館で開催します。
佐光は女子美術大学に学んだ後、新しく独創的な表現が求められるフランスの公募展として100年以上の歴史を持つサロン・ドートンヌ会員として活躍し、ヨーロッパ他、94か国もの世界各地の遺跡を巡り、幻想的な色彩で描き続けています。その色彩感覚は天性の明るいものであり、遺跡に取材しつつも、旅の感動から想起した過去の偉人たちへの憧憬をのせて、花や女性、月と組み合わせて表現しています。
古川美術館では、力強い筆線と落ち着いた色彩による1980年代の画業の初期作品から、光と彩りに満ちた本展描き下ろしの新作まで、大作を中心にお届けします。世界の遺跡を巡る旅から生まれた「時が世界を歩く―世界遺産の旅」シリーズ、そして身近な花や女性をテーマとする「花たちは歌い夢見る―愛と希望の夢」シリーズは、佐光が生涯をかけて追及するテーマです。また、昭和初期の数寄屋建築である爲三郎記念館では、イタリア、フランスなどヨーロッパの風を感じさせる佐光作品を展覧します。希望と明るい光にあふれる佐光亜紀子の絵画をお楽しみください。

 会期  2025年3月15日(土)~4月13日(日)
 休館日  月曜日
 会場  古川美術館・分館爲三郎記念館(両館同時開催)
 主催  公益社団法人古川知足会
 協力
 株式会社イノアックコーポレーション
 後援   愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、長久手市教育委員会、スターキャット株式会社、
 ひまわりネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 

第71回日本伝統工芸展名古屋展

※本展覧会は終了しました。

我が国には、世界に卓絶する工芸の伝統があります。 伝統は、生きて流れているもので、永遠にかわらない本質をもちながら、一瞬 もとどまることのないのが本来の姿であります。 伝統工芸は、単に古いものを模倣し、従来の技法を墨守することではありません。伝統こそ工芸の基礎になるもので、これをしっかりと把握し、父祖から受けついだ優れた技術を一層錬磨するとともに、今日の生活に即した新しいものを築き上げることが、我々に課せられた責務であると信じます。 昭和25年、文化財保護法が施行され、歴史上、若しくは芸術上特に価値の高い 工芸技術を、国として保護育成することになりました。私どもは、その趣旨にそって、昭和29年以来、陶芸、染織、漆芸、金工、木工、人形、諸工芸の7部門に わたり、各作家の作品を厳重鑑査し、入選作品によって日本伝統工芸展を開催してきました。
このたび、第71回展(令和6年度)を開催し、広く人々の御清鑑を仰ぎ、我が国工芸技術の健全な発展に寄与しようとするものであります。

 会期  2025年2月13日(木)~2月16日(日)
 休館日  月曜日
 会場  古川美術館・分館爲三郎記念館
 主催  公益社団法人 日本工芸会、愛知県、名古屋市、
 名古屋市教育委員会、NHK名古屋放送局、朝日新聞社
 協力
 公益社団法人古川知足会
 開館時間

 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

お知らせ
第71回 日本伝統工芸展名古屋展最終日(2025年2月16日)は展示撤去のため15時に閉館します。最終入館は14時半までとなります。

 

古川美術館新春特別展 十六代永楽善五郎×近藤浩乎  源氏五十四帖茶陶展-陶と書の饗宴

※本展覧会は終了しました。

紫式部が平安時代に執筆したとされる日本屈指のベストセラー「源氏物語」。文化が発達した江戸時代には広く一般に浸透し、文章のみならず挿絵、あらすじ本など様々な手法で表現されてきました。その源氏物語の世界を陶で体現した陶工がいます。16代永楽善五郎。永楽家は室町時代末期から、千家十職の土風炉師を勤め、現在では広く茶陶を手掛けています。その16代目永樂即全(1917年-1998年)は戦中の苦しい中でも焼き物の灯をともし続け、戦後に畢生の大作を発表します。それが『源氏物語五十四帖』の茶陶です。
茶陶としての用を捉えつつ、源氏物語の世界をいかに捉え、いかに表現するか。発表直前まで源氏物語の研究を深めた16代永楽善五郎の源氏物語の世界を、現存する書道家・近藤浩乎の書と共にお届けします。五十四帖すべてが揃うのは2008年以降となり、さらに名古屋では28年振りの公開となります。源氏物語五十四帖の茶陶の圧巻の世界観をお楽しみください。

 会期  2025年1月7日(火)~2月9日(日)
 休館日  月曜日 (但し1月13日(月・祝)は開館し翌平日休館)
 会場  古川美術館
 主催  公益財団法人古川知足会 古川美術館
 後援
 愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 公益社団法人 日本書芸院
 公益財団法人中部日本書道会
 中日新聞社 CBCテレビ 東海テレビ、スターキャット株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 

爲三郎記念館特別展 玄之会選抜展~かなの美

日本独自の文字「かな」は、男女の機微や自然の風情の細やかな描写を可能にし、和歌や物語をはじめとして、文学の可能性を様々に開花させてきました。かな文字は、同じ音でも使用する文字や大きさ、連綿を自在に変化させて空間に唯一無二世界を創出し、今なお、無限の可能性を秘めて私達を魅了しつづけます。
本展では、長きにわたってかな書を研究してきた玄之会の書家たちの作品を紹介します。連綿が生み出す流れや墨の濃淡による構成と造形の妙、文字の素体の美しさなど、多様な作品から、流麗にして壮大、繊細さと力強さを併せ持つ「かな」の世界をお楽しみください。
≪出品書家(玄之会)≫
近藤浩乎   出 清峯   村瀬俊彦   衣川彰人   
小河史苑   加藤博子   覚前好美   久徳蓬香   
芝崎玲華   永平巳旺子  西村桂楓   野村清涼   
三浦清舟   村瀬季舟   笠井和子   長谷川翠流
光岡幸仙   山田有華

 

 会期  2025年1月7日(火)~1月26日(日)
 休館日  月曜日(月祝の場合は開館、翌平日に休館)
 会場  公益財団法人古川知足会 爲三郎記念館(旧古川爲三郎邸)
 主催  公益財団法人古川知足会
 後援
 愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 公益社団法人 日本書芸院
 公益財団法人中部日本書道会
 中日新聞社 CBCテレビ 東海テレビ、スターキャット株式会社
 協力
 玄之会

古川美術館特別展Collector’s exhibition4「パリの100年~バルビゾンから印象派、エコール・ド・パリまで」

※本展覧会は終了しました。

本展はパリの100年に注目し、印象派を中心に印象派が科学的な進歩を遂げる後期印象派、そして個性豊かなエコール・ド・パリまで、世界の名画を紹介します。
会期の前期ではバルビゾン派と印象派。そして後期はエコール・ド・パリの作品を展覧します。3年前の話題を呼んだウィリアム・ターナーの作品に加え、日本では初公開となるセザンヌ、シニャックなどの後期印象派らの作品、そしてレオナール・フジタがパリに渡った直後の貴重作も必見です。
パリという都市の洗練された美しさ、そこに生きる人々の哀歓の姿、都市文化と自然との調和などパリが生んだ芸術の独自性とその幅の広さをご覧いただきます。

 会期  2024年9月6日(金)~12月22日(日)
 休館日  月曜日 (月祝の場合は開館、翌平日に休館)
 会場  古川美術館
 主催  公益財団法人 古川知足会
 後援
 愛知県、名古屋市、岐阜県、愛知県教育員会、名古屋市教育委員会、岐阜県教育委員会
 多治見市、多治見市教育委員会、
 中日新聞社、CBCテレビ、東海テレビ、スターキャットケーブルネットワーク㈱ 中京テレビ
 協賛  東海東京証券株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 

 

爲三郎記念館特別展「七代加藤幸兵衛展 シルクロードの煌き」展

開窯200年の歴史を誇る美濃の名窯・幸兵衛窯七代加藤幸兵衛は、父 加藤卓男が甦らせたペルシャ陶技を継承し作陶を展開しています。玉虫色の輝きを放つラスター彩や穏やかな釉の流れを見せる三彩など豊かな色彩と現代的な造形が見事に融合し、七代幸兵衛の独自の世界観を構築してきました。また、2023年には三彩の技術で岐阜県重要無形文化財保持者として認定を受けました。七代幸兵衛の作品の中でひときわ異彩を放つのがその美しい発色です。ペルシャ陶に描かれる人物文様のみならずアジア全体を視野に入れた陶板や、直線を基調とした洗練された造形を持つ花器など、様々な作品にみられる目を見張る色彩。これらの輝きは父卓男とは異なる美しい七代幸兵衛の代名詞ともいえる技法です。本展ではその美しい発色に着目し、七代加藤幸兵衛の足跡を展覧します。

 

 会期  2024年11月19日(火)~12月22日(日)
 休館日  月曜日(月祝の場合は開館、翌平日に休館)
 会場  公益財団法人古川知足会 爲三郎記念館(旧古川爲三郎邸)
 主催  公益財団法人古川知足会
 後援
 愛知県、名古屋市、岐阜県、愛知県教育員会、名古屋市教育委員会、岐阜県教育委員会
 中日新聞社、CBCテレビ、東海テレビ、スターキャットケーブルネットワーク㈱
 多治見市、多治見市教育委員会、中京テレビ
 協力
 ㈱幸兵衛窯
 協賛
 東海東京証券株式会社