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第71回日本伝統工芸展名古屋展

我が国には、世界に卓絶する工芸の伝統があります。 伝統は、生きて流れているもので、永遠にかわらない本質をもちながら、一瞬 もとどまることのないのが本来の姿であります。 伝統工芸は、単に古いものを模倣し、従来の技法を墨守することではありません。伝統こそ工芸の基礎になるもので、これをしっかりと把握し、父祖から受けついだ優れた技術を一層錬磨するとともに、今日の生活に即した新しいものを築き上げることが、我々に課せられた責務であると信じます。 昭和25年、文化財保護法が施行され、歴史上、若しくは芸術上特に価値の高い 工芸技術を、国として保護育成することになりました。私どもは、その趣旨にそって、昭和29年以来、陶芸、染織、漆芸、金工、木工、人形、諸工芸の7部門に わたり、各作家の作品を厳重鑑査し、入選作品によって日本伝統工芸展を開催してきました。
このたび、第71回展(令和6年度)を開催し、広く人々の御清鑑を仰ぎ、我が国工芸技術の健全な発展に寄与しようとするものであります。

日本工芸会総裁賞≪金工≫原智「鐵地象嵌花器」

高松宮記念賞≪人形≫満丸正人 木芯桐塑和紙貼「あかばな」

文部科学大臣賞≪木竹工≫角間泰憲「神代杉造箱」

東京都知事賞≪染織≫遠藤あけみ 型絵染着物「あすなろの森」

NHK会長賞≪陶芸≫高橋朋子 五金彩鉢「游ぐ月」

朝日新聞社賞≪漆芸≫ 松崎森平 螺鈿堆錦箱「汽水域」

日本工芸会会長賞≪七宝≫安藤令子 七宝鉢「律」

≪染織≫土屋順紀 紋紗振袖「紅蝴蝶」

≪陶芸≫鈴木徹「三彩鉢」

≪染織≫松山好成 唐組帯締「熊野古道」

 会期  2025年2月13日(木)~2月16日(日)
 休館日  月曜日
 会場  古川美術館・分館爲三郎記念館
 主催  公益社団法人 日本工芸会、愛知県、名古屋市、
 名古屋市教育委員会、NHK名古屋放送局、朝日新聞社
 協力
 公益社団法人古川知足会
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 

古川美術館新春特別展 十六代永楽善五郎×近藤浩乎  源氏五十四帖茶陶展-陶と書の饗宴

紫式部が平安時代に執筆したとされる日本屈指のベストセラー「源氏物語」。文化が発達した江戸時代には広く一般に浸透し、文章のみならず挿絵、あらすじ本など様々な手法で表現されてきました。その源氏物語の世界を陶で体現した陶工がいます。16代永楽善五郎。永楽家は室町時代末期から、千家十職の土風炉師を勤め、現在では広く茶陶を手掛けています。その16代目永樂即全(1917年-1998年)は戦中の苦しい中でも焼き物の灯をともし続け、戦後に畢生の大作を発表します。それが『源氏物語五十四帖』の茶陶です。
茶陶としての用を捉えつつ、源氏物語の世界をいかに捉え、いかに表現するか。発表直前まで源氏物語の研究を深めた16代永楽善五郎の源氏物語の世界を、現存する書道家・近藤浩乎の書と共にお届けします。五十四帖すべてが揃うのは2008年以降となり、さらに名古屋では28年振りの公開となります。源氏物語五十四帖の茶陶の圧巻の世界観をお楽しみください。

十六代永楽善五郎作 源氏五十四帖 一帖「桐壺」金襴手手桶水指

十六代永楽善五郎作 源氏五十四帖 九帖「葵」冠香炉

十六代永楽善五郎作 源氏五十四帖 七帖「紅葉賀」舞楽青海波の絵水指

十六代永楽善五郎作 源氏五十四帖 二十三帖「初音」青交趾小松の絵喰籠

 会期  2025年1月7日(火)~2月9日(日)
 休館日  月曜日 (但し1月13日(月・祝)は開館し翌平日休館)
 会場  古川美術館
 主催  公益財団法人古川知足会 古川美術館
 後援
 愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 公益社団法人 日本書芸院
 公益財団法人中部日本書道会
 中日新聞社 CBCテレビ 東海テレビ、スターキャット株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 

爲三郎記念館特別展 玄之会選抜展~かなの美

日本独自の文字「かな」は、男女の機微や自然の風情の細やかな描写を可能にし、和歌や物語をはじめとして、文学の可能性を様々に開花させてきました。かな文字は、同じ音でも使用する文字や大きさ、連綿を自在に変化させて空間に唯一無二世界を創出し、今なお、無限の可能性を秘めて私達を魅了しつづけます。
本展では、長きにわたってかな書を研究してきた玄之会の書家たちの作品を紹介します。連綿が生み出す流れや墨の濃淡による構成と造形の妙、文字の素体の美しさなど、多様な作品から、流麗にして壮大、繊細さと力強さを併せ持つ「かな」の世界をお楽しみください。
≪出品書家(玄之会)≫
近藤浩乎   出 清峯   村瀬俊彦   衣川彰人   
小河史苑   加藤博子   覚前好美   久徳蓬香   
芝崎玲華   永平巳旺子  西村桂楓   野村清涼   
三浦清舟   村瀬季舟   笠井和子   長谷川翠流
光岡幸仙   山田有華

近藤浩乎 百人一首屏風1

近藤浩乎 百人一首屏風2

 

 会期  2025年1月7日(火)~1月26日(日)
 休館日  月曜日(月祝の場合は開館、翌平日に休館)
 会場  公益財団法人古川知足会 爲三郎記念館(旧古川爲三郎邸)
 主催  公益財団法人古川知足会
 後援
 愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 公益社団法人 日本書芸院
 公益財団法人中部日本書道会
 中日新聞社 CBCテレビ 東海テレビ、スターキャット株式会社
 協力
 玄之会

古川美術館特別展Collector’s exhibition4「パリの100年~バルビゾンから印象派、エコール・ド・パリまで」

※本展覧会は終了しました。

本展はパリの100年に注目し、印象派を中心に印象派が科学的な進歩を遂げる後期印象派、そして個性豊かなエコール・ド・パリまで、世界の名画を紹介します。
会期の前期ではバルビゾン派と印象派。そして後期はエコール・ド・パリの作品を展覧します。3年前の話題を呼んだウィリアム・ターナーの作品に加え、日本では初公開となるセザンヌ、シニャックなどの後期印象派らの作品、そしてレオナール・フジタがパリに渡った直後の貴重作も必見です。
パリという都市の洗練された美しさ、そこに生きる人々の哀歓の姿、都市文化と自然との調和などパリが生んだ芸術の独自性とその幅の広さをご覧いただきます。

 会期  2024年9月6日(金)~12月22日(日)
 休館日  月曜日 (月祝の場合は開館、翌平日に休館)
 会場  古川美術館
 主催  公益財団法人 古川知足会
 後援
 愛知県、名古屋市、岐阜県、愛知県教育員会、名古屋市教育委員会、岐阜県教育委員会
 多治見市、多治見市教育委員会、
 中日新聞社、CBCテレビ、東海テレビ、スターキャットケーブルネットワーク㈱ 中京テレビ
 協賛  東海東京証券株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 

 

爲三郎記念館特別展「七代加藤幸兵衛展 シルクロードの煌き」展

開窯200年の歴史を誇る美濃の名窯・幸兵衛窯七代加藤幸兵衛は、父 加藤卓男が甦らせたペルシャ陶技を継承し作陶を展開しています。玉虫色の輝きを放つラスター彩や穏やかな釉の流れを見せる三彩など豊かな色彩と現代的な造形が見事に融合し、七代幸兵衛の独自の世界観を構築してきました。また、2023年には三彩の技術で岐阜県重要無形文化財保持者として認定を受けました。七代幸兵衛の作品の中でひときわ異彩を放つのがその美しい発色です。ペルシャ陶に描かれる人物文様のみならずアジア全体を視野に入れた陶板や、直線を基調とした洗練された造形を持つ花器など、様々な作品にみられる目を見張る色彩。これらの輝きは父卓男とは異なる美しい七代幸兵衛の代名詞ともいえる技法です。本展ではその美しい発色に着目し、七代加藤幸兵衛の足跡を展覧します。

 

 会期  2024年11月19日(火)~12月22日(日)
 休館日  月曜日(月祝の場合は開館、翌平日に休館)
 会場  公益財団法人古川知足会 爲三郎記念館(旧古川爲三郎邸)
 主催  公益財団法人古川知足会
 後援
 愛知県、名古屋市、岐阜県、愛知県教育員会、名古屋市教育委員会、岐阜県教育委員会
 中日新聞社、CBCテレビ、東海テレビ、スターキャットケーブルネットワーク㈱
 多治見市、多治見市教育委員会、中京テレビ
 協力
 ㈱幸兵衛窯
 協賛
 東海東京証券株式会社

古川美術館特別展Collector’s exhibition4「パリの100年~バルビゾンから印象派、エコール・ド・パリまで」

本展はパリの100年に注目し、印象派を中心に印象派が科学的な進歩を遂げる後期印象派、そして個性豊かなエコール・ド・パリまで、世界の名画を紹介します。
会期の前期ではバルビゾン派と印象派。そして後期はエコール・ド・パリの作品を展覧します。3年前の話題を呼んだウィリアム・ターナーの作品に加え、日本では初公開となるセザンヌ、シニャックなどの後期印象派らの作品、そしてレオナール・フジタがパリに渡った直後の貴重作も必見です。
パリという都市の洗練された美しさ、そこに生きる人々の哀歓の姿、都市文化と自然との調和などパリが生んだ芸術の独自性とその幅の広さをご覧いただきます。

 会期  2024年9月6日(金)~12月22日(日)
 休館日  月曜日 (月祝の場合は開館、翌平日に休館)
 会場  古川美術館
 主催  公益財団法人 古川知足会
 後援
 愛知県、名古屋市、岐阜県、愛知県教育員会、名古屋市教育委員会、岐阜県教育委員会
 多治見市、多治見市教育委員会、
 中日新聞社、CBCテレビ、東海テレビ、スターキャットケーブルネットワーク㈱ 中京テレビ
 協賛  東海東京証券株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 

 

爲三郎記念館特別展「加藤亮太郎半白記念展」展

美濃の名窯 幸兵衛窯の八代目 加藤亮太郎は美濃陶の伝統を研究し、その力強い表現を探求する作家です。自ら窯を築き、穴窯焼成の志野や引出黒を中心とした桃山陶を基礎とし、伝統的な技法にアレンジを加え、新たな作風を生み出しています。大学から大家・石川九楊氏から書を学び、そして武者小路千家第15代家元後嗣・千宗屋氏を師とし、書と茶の湯を通じ伝統文化の真髄を学んでいます。この意欲的な姿勢は陶芸家・加藤亮太郎の骨格を構築しました。現在では伝統の中に自由な作域をみせ、多岐にわたる芸術的表現をみせています。土、炎、釉に実直に向き合い、人為的に操ることが難しい窯変に果敢に挑戦し続ける陶芸家・加藤亮太郎。本展では半白を迎えた作家にちなみ、新作抹茶碗50碗を一堂に披露いたします。躍進を続ける加藤亮太郎の[今]をご楽しみください。

 

 会期  2024年10月1日(火)~11月17日(日)
 休館日  月曜日(月祝の場合は開館、翌平日に休館)
 会場  公益財団法人古川知足会 爲三郎記念館(旧古川爲三郎邸)
 主催  公益財団法人古川知足会
 後援
 愛知県、名古屋市、岐阜県、愛知県教育員会、名古屋市教育委員会、岐阜県教育委員会
 中日新聞社、CBCテレビ、東海テレビ、スターキャットケーブルネットワーク㈱
 多治見市、多治見市教育委員会、中京テレビ
 協力
 ㈱幸兵衛窯
 協賛
 東海東京証券株式会社

古川美術館特別展Collector’s exhibition4「パリの100年~バルビゾンから印象派、エコール・ド・パリまで」

本展はパリの100年に注目し、印象派を中心に印象派が科学的な進歩を遂げる後期印象派、そして個性豊かなエコール・ド・パリまで、世界の名画を紹介します。
会期の前期ではバルビゾン派と印象派。そして後期はエコール・ド・パリの作品を展覧します。3年前の話題を呼んだウィリアム・ターナーの作品に加え、日本では初公開となるセザンヌ、シニャックなどの後期印象派らの作品、そしてレオナール・フジタがパリに渡った直後の貴重作も必見です。
パリという都市の洗練された美しさ、そこに生きる人々の哀歓の姿、都市文化と自然との調和などパリが生んだ芸術の独自性とその幅の広さをご覧いただきます。

クロード・モネ「霧の中の太陽」1904年 個人蔵

ピエール=オーギュスト・ルノワール「髪を梳かす少女」個人蔵

J・M・ウィリアム・ターナー「Fonthillに建設中のゴシック様式の修道院(午後)の眺め」1800年頃 個人蔵

カミーユ・ピサロ「モンフーコーの羊飼い」1875年 個人蔵

 会期  2024年9月6日(金)~12月22日(日)
 休館日  月曜日 (月祝の場合は開館、翌平日に休館)
 会場  古川美術館
 主催  公益財団法人 古川知足会
 後援
 愛知県、名古屋市、岐阜県、愛知県教育員会、名古屋市教育委員会、岐阜県教育委員会
 多治見市、多治見市教育委員会、
 中日新聞社、CBCテレビ、東海テレビ、スターキャットケーブルネットワーク㈱ 中京テレビ
 協賛  東海東京証券株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 

 

爲三郎記念館 世良公則feat. 「AKATSUKI‐暁坏」結成15周年記念陶展

※本展覧会は終了しました。

ミュージシャンで俳優の世良公則氏は、2009年に岐阜県多治見市の幸兵衛窯をテレビ番組の撮影で訪れて以来、15 年にわたり作陶を続け、これまで数回の個展を開催するなど作品を発表してきました。世良氏の手がける茶碗は、力強く自由な造形と焼き物への深い愛情がみてとれます。また、世良氏は日本各地の陶産地にそれぞれ根を下ろし、新たな時代を担う実力派の陶芸家たちを集結させ、陶芸家集団「AKATSUKI-暁坏」をプロデュースしています。本展は世良氏を中心に、AKATSUKIのメンバーから作家 6 名の作品を一堂に展覧いたします。ぜひご高覧ください。
【出展作家】池田省吾・伊勢﨑晃一朗・新里明士・古谷和也・見附正康・山田想
【特別出品】世良公則

 会期  2024年9月6日(金)~9月29日(日)
 休館日  月曜日(月祝の場合は開館、翌平日に休館)
 会場  公益財団法人古川知足会 爲三郎記念館(旧古川爲三郎邸)
 主催  公益財団法人古川知足会
 後援
 愛知県、名古屋市、岐阜県、愛知県教育員会、名古屋市教育委員会、岐阜県教育委員会
 中日新聞社、CBCテレビ、東海テレビ、スターキャットケーブルネットワーク㈱
 多治見市、多治見市教育委員会、中京テレビ
 協力
 Mr.SERA PROJECT
 協賛
 東海東京証券株式会社

第3回公募展 古川美術館Fアワード~次世代につなぐ 入選作品展

2021年、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、多くの行動制限を余儀なくされた時代、若者たちの芸術活動を支援し、希望の場となりたいと願い立ち上げた公募展古川美術館Fアワードの、第2回展を開催いたします。本年は東海4県(愛知・岐阜・三重・静岡)に在住、在学の高校生、大学生対(または30歳以下)を対象に作品を募りました。高校部門、大学部門と分けて厳正なる審査を実施し、入選した作品を展示いたします。
若者たちが現代を見つめ、己の内面と向き合い、新しい芸術表現を求めて描き出した多様な個性あふれる作品を是非ご覧ください。

 会期  2024年8月17日~8月25日(日)
 10:00~17:00(入館は16:30)
 審査員  青山昌文 (放送大学名誉教授 領域 美学・芸術学論)
 加藤鉦次 (名古屋造形大学名誉教授)
 藤森兼明 (日本藝術院会員、日展顧問)
 山本富章 (美術家)
 古川爲之 (古川美術館館長)

授賞式のお知らせ

授賞式  2024年8月16日(金) 13:00~
会場   古川美術館 1階展示室
※授賞式後、審査員と当日来館の受賞者による作品講評会を予定しています。

爲三郎記念館「夏のオープンミュージアム」

日 時:2024年8月17日~8月25日(日) 10:00~17:00(入館は16:30)
観覧料:無料 爲三郎記念館邸内で、夏のオープンミュージアムとして様々な展示も実施しています。

1.第2回公募展古川美術館Fアワード 大賞受賞記念「鈴木はな作品展」
第2回公募展古川美術館Fアワードで大学部門大賞を受賞した鈴木はなによる個展を開催します。
受賞作家の今の表現をお楽しみください。

2.愛知県立芸術大学 陶磁専攻・芸術表現コース×数寄屋 de Café 
愛知県立芸術大学 陶磁・芸術表現コースで学ぶ学生と卒業して活動する作家がタッグを組み、数寄屋de Caféの銘々皿を半年かけて制作してきました。この期間中にその銘々皿を披露します。また、本プロジェクトに加わった学生、作家による展示も行います。
協力:愛知県立芸術大学陶磁専攻・芸術表現コース

3.「街なかアーツ」 あいちアールブリュット選抜作品展示
街なかアーツは、あいちアール・ブリュット展 受賞作家による作品を
国の登録有形文化財の中で展示する取り組みです。
協力:株式会社AJクリエイト

4.名古屋造形大学空間作法領域×数寄屋 de Café
名古屋造形大学の学生が、数寄屋 de Caféで使用する椅子を作りました。
その中から優秀な作品を実際に使用します。
夏限定の試みをお楽しみください。
協力:名古屋造形大学空間作法領域

5.こども文化茶道教室 (要予約)
子どもを対象とした茶道体験です。茶道の基本や所作を学びます。 

6.こどもワークショップ
日本工芸会主催「絞り染め体験!大判ハンカチ作り」
日本伝統工芸の先生方を講師に絞りの技法を使って大判ハンカチを作ります。技法は無限大!オリジナルハンカチを作ります。
協力:日本工芸会東海支部染織部会

7.こどもワークショップ
「美術館で化石探し&鉱物の不思議を学ぼう!」
古川美術館、壁面にある化石を探して巡るワークショップです。化石をはじめ鉱物の色々を学びます。
講師:足立守氏(名古屋大学名誉教授)
  永津めぐみ氏(中部復建株式会社)
特別協力:公益財団法人 深田地質研究所

古川美術館・分館爲三郎記念館同時開催「追悼 篠田桃紅 107年のキセキ」展

※本展覧会は終了しました。

東海地方に縁が深い篠田桃紅(1913-2021)は、107歳の生涯を、墨による芸術創作にかけ、人生を切り開くように常に新しい表現を目指した美術家です。墨と筆を用いた水墨による抽象芸術は、世界的に高く評価されています。その活躍は、書を基盤とした「書家」としての創作から、「画家」としての抽象画、「版画家」としてのリトグラフ作品、「現代アーティスト」として建築空間という大画面と向き合った壁画など多岐に渡ります。更に、創作や日々の人生観を記した「随筆家」としての側面も持ち、桃紅自身のスタイルを貫く生き方は、多くの人々を魅了し続けています。
本展では、篠田桃紅の創作活動を長年見守ってきたザ・トールマン コレクションより、公開する機会の少ない貴重な肉筆作品と、約50年に渡り取り組んだ版画作品を古川美術館と分館爲三郎記念館の両館で展覧します。
古川美術館では、前衛書家として注目を浴びていた中、独自のスタイルを模索して1956年43歳で単身渡米した時期から、晩年までの篠田桃紅の軌跡を紹介します。2年間滞在したアメリカでは、時代の先端であった抽象表現主義の巨匠たちとも親交を深め、帰国後は桃紅自身の墨による抽象表現、空間表現を次々に展開させていきました。古川美術館では、肉筆ならではの墨線の勢いや発色の広がり、和紙のにじみ、ぼかしといった偶然性をいかした大作をお届けします。
また、昭和初期創建の数寄屋建築である分館爲三郎記念館では、表現技法の一つとして情熱を傾け、生涯に千点以上制作したという桃紅のリトグラフ作品を展覧します。リトグラフの制作では、摺り上がった版画の多くに一つ一つ手彩色を施し、装飾やリズム感など表情の異なる作品へと仕上げています。自然光の移ろいの中、間近で篠田桃紅作品と向き合える、一期一会の機会をお楽しみください

 

 会期  2024年6月15日(土)~7月28日(日)
 休館日  月曜日休館 但し、7月15日(月・祝)は開館、翌16日(火)は休館
 会場  古川美術館、分館爲三郎記念館 両館同時開催
 主催  公益財団法人 古川知足会
 監修/作品
 ザ・トールマン コレクション
 協力
 (株)クオラート
 特別協賛
 SMBC日興証券株式会社
 後援
 愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 中日新聞社 CBCテレビ
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 

古川美術館 特別展「木村光宏日本画展・我行画想 ―思いのままで―」

※こちらの展覧会は終了しました。

日本画家・木村光宏は日展を活動の拠点とする、東海地方を代表する日本画家です。本展は古川美術館で三回目となる木村光宏の個展として、画業の原点を振り返りつつ、今の木村光宏の境地を展覧いたします。
現在東海地区の重鎮として活動する木村光宏は、日展の特選を受賞した「ピエロ」「生」の画業初期には、人物画を描いていました。しかしその後、人物群像を描くようになります。この頃から人物の背景にあった自然に着目するようになり、人物に背景を足していく“足し算”の表現ではなく、自然が作り出した完成した風景から、自身が感動したものを抽出していく“引き算”の表現を求めるようになります。そして風景画家・木村光宏が誕生したのです。しばらくは色鮮やかな風景作品を発表しますが、次第に心の内面を見つめるかのように抽象的世界へ展開していきます。最近では箔を使用した抽象的な風景画作品を制作しています。
それらの作品の根底にはこれまで木村が出会ってきた海、山、滝、湿原など様々な土地の美しい風景があります。そしていかなる風景を描こうとも、木村が描き出した作品は≪我が行いは絵心の想うがまま≫という境地でもあるでしょう。また、分館爲三郎記念館では、「喜々想描-花・風景」と題して、美しい花や風景を描いた作品を数寄屋建築に展示します。古川美術館・分館爲三郎記念館両館を通して、常に自身の新しい表現を模索し続ける木村光宏の魅力をご堪能下さい。

 

 会期  2024年4月27(土)~6月2日(日)
 休館日  月曜日 
 会場  古川美術館
 主催  公益財団法人 古川知足会
 後援
 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社、CBCテレビ、
   スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
 チケット  チケットぴあ 686-857
    セブンコード 104-781
    ファミマ cn-36792
    アートスティッカー:毎回同じQRコード
    販売期間:2024年4月15日(月)~6月2日(日)

分館 爲三郎記念館 特別展「喜々想描 -花・風景 木村光宏日本画展」

分館 爲三郎記念館では、「喜々想描-花・風景 木村光宏日本画展」と題して、美しい花や風景を描いた木村光宏の新作作品を昭和初期の数寄屋建築に展示いたします。木村の記念館全館を使用した展示は今回で2回目。前回は「墨游~木村光宏 墨と戯る」(2022年)と題した墨画展で、抽象的な表現にこだわった墨画作品を展示しました。このような墨画の表現はその後の木村の作品にも影響を与えているように感じます。
今回は抽象から再び具象に戻ります。美術館に展示している日展出品作のような大きな作品ではありませんが、爲三郎記念館という数寄屋建築に合わせた少し小さめの花や風景の作品が並びます。サイズは小さくとも内に込められた木村の思いは同じです。美しいと思う風景を心のままに描き出した作品は “いつか見た風景”として心をとらえます。また木村によって描き出された花や日本の美しい風景が、数寄屋建築の意匠や庭園と響きあい、観るものの心を癒します。
古川美術館・分館爲三郎記念館両館を通して、常に自身の新しい表現を模索し続ける木村光宏の魅力をご堪能下さい。

 会期  2024年4月27(土)~6月2日(日) 32日間(月曜休館)
 休館日  毎週月曜日
 会場  公益財団法人古川知足会 爲三郎記念館(旧古川爲三郎邸)
 主催  公益財団法人古川知足会
 後援
 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社、CBCテレビ、
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
 チケット  チケットぴあ 686-857
    セブンコード 104-781
    ファミマ cn-36792
    アートスティッカー:毎回同じQRコード
    販売期間:2024年4月15日(月)~6月2日(日)

古川美術館企画展「おいしい たのしい なつかしい」

※こちらの展覧会は終了しました。

古川美術館の所蔵品から、「おいしい」(たべもの、食べることにかかわるもの)、「たのしい」(遊び、祭り)、「なつかしい」(昔の風景、風俗)をテーマとし、静物画、風俗、人物画、風景画や工芸品を展示します。
「おいしい」では、季節の食べ物や食器などを描いたもの、工芸作品を展示します。「おいしそう」と感じるものから、飲酒にまつわる詩などを題材とした書、酒器や食器などまで、食べることや飲むことにまつわる作品を展示します。
「たのしい」では、遊びや祭り、花見、舟遊びや酒宴、狩を描いた作品に加え、香道具、香箪笥などの工芸品を展示します。古今の遊び(祭も含む)にまつわる美術を楽しみます。
「なつかしい」は、新規収蔵となる石河彦男「電線風景」(池下の電車基地や火の見櫓)をはじめ、昔の耕作風景、茅葺の家など、古き良き時代、昔の情景を描いた風景画を展示します。
「おいしい」「たのしい」「なつかしい」の3つの視点から所蔵品を楽しみます。

 会期  2024年3月2日(土)~4月14日(日)
 休館日  月曜日 
 会場  古川美術館
 主催  公益財団法人 古川知足会
 後援
 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社、スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 

 

爲三郎記念館特別展 「Scenery~景色とつながる4つのメソッド」

爲三郎記念館に素材や手法が異なる4人のアーティストが集います。近藤正勝(絵画)、中田ナオト(陶)、三田村光土里(写真・インスタレーション)、米山より子(和紙・金工)が途切れていた不確かで、おぼろげな記憶や気配、みえなくなっていたものを掘り起こして読み解きながら、かつてこの邸宅に住んでいた主へのオマージュともなるそれぞれの表現で景色、Sceneryをつむぎだします。

 会期  2024年3月2日(土)~4月14日(日)
 休館日  毎週月曜日
 会場  公益財団法人古川知足会 爲三郎記念館(旧古川爲三郎邸)
 主催  公益財団法人古川知足会
 後援
 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社、スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
 招聘作家  近藤正勝(画家)   ※50音順
 中田ナオト (陶芸家)
 三田村光土里(美術家)
 米山より子(造形家)   
 協力  江坂恵里子  ユネスコ・デザイン都市なごや推進事業実行委員会

古川美術館新春展 爲三郎記念館創建90周年記念「和のこころ 富士の粋 美人画の雅」

※こちらの展覧会は終了しました。

古川美術館の初代館長古川爲三郎が終の棲家とした爲三郎記念館は、2024年創建90年を迎えます。昭和初期の風情を今に伝える数寄屋造りの日本建築で、爲三郎は美術品を愛でてきました。本展では、爲三郎コレクションの中核となっている近現代日本画の中から、和のこころを今に伝える「富士」と「美人画」を展覧します。
荘厳な姿の富士山は、文化遺産として世界遺産登録(2013年)されているように、日本人にとって文化の母胎であり、心のよりどころであり、信仰の対象となるものでした。古川爲三郎もまた、実業家らしく日本一の富士山を好み、多く蒐集してきました。横山大観の≪三保の富士・松原≫(1917年 六曲一双)、富士山を描くことをライフワークとした片岡球子の≪桜咲く富士≫など、日本画壇の巨匠たちが挑んできた雄大な富士の姿をお届けします。
また、爲三郎は「美人画」にも惹かれ、その華やかさともに、女性の内面の真の美しさを感じさせる作品を多く蒐集しました。大正時代から爲三郎がコレクションをした昭和時代にかけては、上村松園、伊藤小坡、鏑木清方、伊東深水ら美人画家が活躍し、輝きを放った時代です。百花繚乱ともいえる華やかな「美人画」の名品をお楽しみください。
横山大観、片岡球子ら近現代の日本画の巨匠たちによる雄大な「富士」、上村松園や鏑木清方、伊東深水らによる百花繚乱ともいえる華やかな「美人画」の名品を展覧します。

 会期  2024年1月6日(土)~2月18日(日)
 休館日  月曜日  1月8日(月・祝)、2月12日(月・振休)は開館、翌日休館
 会場  古川美術館
 主催  公益財団法人 古川知足会
 後援
 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社、スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 

爲三郎記念館創建90周年記念「和のこころ~祝ひの意匠」

爲三郎記念館の和の意匠(デザイン)に着目して、新春を寿ぐ作品とともに展覧します。邸内の唐紙による襖を制作した唐長の利休屏風、刺繍作家・長艸敏明の「葵」、ひさごの間の欄間(源氏香)にちなみ、香道具を紹介します。また、祝いの意匠としては、歌会始のお題「和」(令和6年)にちなみ、三十六歌仙屏風、黒野清宇「着物三十六人集」などを紹介します。

 会期  2024年1月6日(土)~2月4日(日)
 休館日  毎週月曜日 1月8日(月・祝)、2月12日(月・振休)は開館、翌日休館
 会場  公益財団法人古川知足会 爲三郎記念館(旧古川爲三郎邸)
 主催  公益財団法人古川知足会
 後援
 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社、スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)