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古川美術館企画展「黒野清宇遺墨展~かなの美」

※こちらの展覧会は終了しました。

かな書の第一人者の一人で2017年7月に逝去した愛知が誇る書家・黒野清宇(1930-2017)の遺墨展を、彼が主宰したかな書研究会の《玄之会》の協力のもと、開催いたします。
黒野清宇(本名・貞夫)は1930年に豊田市に生まれました。若いころより書家を志し、愛知学芸大学(現・愛知教育大学)在学中より《かな》に惹かれ、古筆の臨書、倣書に励みます。しかし書も展覧会で大会場に展示されるようになり、かなも漢字と同じように壁面芸術としての大きな文字を求められるようになると、師・宮本竹逕らとともに「大字かな」運動に加わります。小さく典雅なかな文字だけではなく、大きな壁面芸術としての大字を研究し、《かな》の新たな可能性を切り拓いていったのでした。そして黒野は日展・日本書芸院展を中心にかな書を発表し続け、愛知県芸術文化選奨、日展文部科学大臣賞を始め、数々の受賞を重ねます。2009年には第61回日本藝術院賞を受賞し、かな書の第一人者として書道界で活躍しました。同時に母校の愛知教育大学で教鞭(1972-1992)をとった他、玄之会を主宰し、後進の育成とかな書の普及と発展に大きな功績を残しました。
かな書一筋の黒野清宇の書は、日本の書論から仮名の書法を研究し、そこに現代的なものをどうやって取り入れるかを様々に試みています。そしてかな書ならではの、文字と文字のつながり(連綿)、それによって生み出される流麗で柔らかな線、その線に立ち現れる濃淡の墨の調子、変化に富んだ構成と造形の妙の全てが一体となった上に、万葉仮名と漢字、かなを組み合わせたり、放ち書きをしたりと、現代人として生きる力強さも感じさせる、独自の書の境地を切り拓いたのです。晩年には「万葉集」、特に「貧窮問答歌」をテーマとした大字かなに、線情豊かな書を発表しました。
本展では、黒野の晩年の「貧窮問答歌」(万葉集)の書を中心に、黒野の書の原点ともいえる平安の散らし書きの伝統を汲んだ美しく繊細な書、若い頃の流麗なかなの帖、また日々の想いをつづった書、蒐集した文房四宝(筆、硯、墨、紙)なども展示し、さまざまな黒野の書の世界を展覧します。
また分館の爲三郎記念館では黒野清宇の作品とともに、玄之会の書家の作品を展示します。かなの美を通じ、書に生きた黒野清宇の生の軌跡をご覧ください。
地をご覧ください。

 会期  平成30年3月17日(土)~4月15日(日)
 休館日  月曜日
 会場  古川美術館 分館 爲三郎記念館
 主催  公益財団法人古川知足会、玄之会
 後援  愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社、公益社団法人 日本書芸院、東海テレビ放送株式会社、スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
 チケットぴあ  Pコード 768-781  ◎販売期間 1月10日~4月15日

 

特別企画「花人 河村敦子 妹に捧ぐ命の花」

※こちらの展覧会は終了しました。

今から10年前、一人の洋画家がこの世を去りました。その人の名は平田豊美、花人河村敦子の実の妹にあたります。花人・河村敦子は、変化に富んだ日本の四季を心より愛で、活け花を通じ表現してきました。花器にいけられた花自体のフォルムのみならず、展示する場を意識した河村の活け花は空間を斬新にも一新させる力を秘めています。本展では、そんな花人・河村敦子の≪花を活ける≫とルーツに迫ります。
河村の妹・平田は画家になることを夢みていましたが両親に反対され、40歳でようやく絵に向き合うことができました。しかしこれからという60歳に胃癌にかかり、61歳でこの世を去ります。最後まで筆をとり、短くも太く描き続けた彼女の生き様は、花人・河村敦子の心に強い影響を与えました。
平田は晩年、北海道の風景に惹かれ、各地を巡り作品を手掛けました。それは1995年、心機一転をするために河村が訪れた地でもありました。強く邁進する姉の足跡が、≪生きたい≫と願い筆をもつ平田の背中をおしたのでしょう。晩年の渾身の作品群はこうした姉妹の絆から生まれたものです。そして河村は平田の没後、妹への想いを追体験する為に彼女の作品の取材地を巡ります。それは妹の通った道を辿り、そこで何を見て、何を感じたか、妹の想いを紡ぐ旅となりました。河村から平田へ、そしてまた河村へと廻ったこの想いは、その後の河村の強い表現力となったのです。
花人・河村敦子の花には人の心に寄り添える優しさがあります。それは河村の辿った妹への追体験が形となっているからでしょう。本展は平田の没後10年、ようやく妹への想いと向き合う決心のついた河村の姉妹の絆、弔いの心を活け花に託し展開します。

※こちらの展覧会は終了しました。

※こちらの展覧会は終了しました。

 会期  平成30年2月16日(金)~2月18日(日)
 会場  分館 爲三郎記念館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

平成30年 古川美術館 新春企画「寿ぎの四季」展

※こちらの展覧会は終了しました。

新しき年を迎えるこの新春に日本の美しい四季を館蔵品で巡ります。
いにしえの中国では、自然界や人間社会の諸現象は木・火・土・金・水の五つの要素が循環することで森羅万象の生成・変化が起こると考えられていました。そしてその考え方は季節においても応用され、春は「青春」、夏は「朱夏」、秋は「白秋」、冬は「玄冬」といった美しい言の葉で表されました。そして、四季が全て揃うことはめでたい事とされ、それをひとまとめにした四季花鳥図は祝の席でも用いられました。
本展では春の芽吹きに始まり、命の輝きを増す夏、豊かな実りの秋、寒さ厳しい冬、そんな四季折々の自然や人々の姿を、画家の鋭い感性で捉えた作品を通して、日本の四季を寿ぎます。
今年の”美術館初め”は、古川美術館の四季探訪からはじめてみませんか?

 会期  平成30年1月2日(火)~2月12日(月・祝)
 休館日  月曜日(但し、1月8日、2月12日(月・祝)は開館、両翌日(火)は休館)
 主催  公益財団法人古川知足会  
 後援  愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

財団設立30周年記念展「藤森兼明 人を魅せる技」

※こちらの展覧会は終了しました。

古川美術館では、現代洋画界を代表する藤森兼明の世界をご紹介します。
1935年富山県砺波市に生まれた藤森は、金沢美術工芸大学油彩科にて高光一也に師事し、就職を機に名古屋に転居、現在まで日展、光風会を主として活躍しています。人間の内面を人物画に投影した精神性の深い作風は高い評価を得ており、2004年日展にて内閣総理大臣賞受賞、2008年には日本藝術院賞を受賞され、同年日本藝術院会員に就任されました。現在は日本藝術院会員、日展顧問、光風会副理事長を務めています。
「祈りの美」をテーマとした2012年に続く第二回目となる本展では、幼い頃から一貫して描き続ける「人の姿」と、藤森の類まれなる表現力に焦点をあてます。新発見となる高校、大学時代の自画像は、最も身近な人の形。家族や友人など身近な人々を描いた画業の初期作品から、近年の荘厳な祈りをテーマとしたアドレーションシリーズ、そして世界的なアーティスト喜多郎を描いた2016年日展作品まで、人の姿を辿りながら画業の軌跡を展覧します。
また、本展では、圧倒的な存在感を放つ藤森の中世キリスト教の壁画と現代女性の肖像とを対峙させたその荘厳な作風が形づくられた創作のひみつを紐解きます。画家の取材したビザンチン聖堂などの写真や、力強い作品を生み出す礎として、学生時代から日記のように日々取り組んだ膨大なデッサンもあわせてご覧いただきます。藤森のデッサンは、勢いのある線で表され、空間や女性の個性も感じさせる正確さと、洗練された魅力にあふれています。デッサンや技法、画材などあわせてご覧いただくことによって、魅力ある作品を生み出す原動力や精神性、確かな高い技術力に基づく藤森兼明の創作の真髄に触れていただければ幸いです。

   平成29年10月21日(土)~12月17日(日)
 休館日  月曜日
 主催  公益財団法人古川知足会  
 後援  愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社、CBCテレビ、東海テレビ、スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社 
 特別協賛  SMBC日興証券株式会社
 協賛  トランコム株式会社
 オフィシャルサポーター  喜多郎
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
 チケットぴあ  Pコード 768-574  ◎販売期間 8月21日~12月17日

分館爲三郎記念館 内田邦太郎 パート・ド・ベール ガラス展

パート・ド・べールとはフランス語で「ガラスのペースト」「練りガラス」という意味です。この技法は細かく砕いたガラスの粉を鋳型に詰め焼成するため、自由な造形表現が可能であり、色彩においても濃淡や混色など、複雑な調節が出来ることが大きな特徴となっています。アール・ヌーボー期に流行を迎えますが、第二次世界大戦を境に途絶え、戦後しばらくはガラス工芸の中でも最も難しい幻の技法とされてきました。 内田邦太郎は、東京芸術大学工芸科の鋳金を先行し、卒業後大阪市立工芸試験所無機化学課ガラス研究室に入り、色ガラスの調合研究を行い、その後、大阪三友ガラス工芸に入社、吹きガラスの技術を学びます。内田がパート・ド・ベールを初めて見たのは宝飾デザインに携わっていた1970年代、アール・ヌーボー作家アンリ・クロ(1840-1907)との出会いでした。吹きガラスでは再現しがたい複雑な美しさに魅了された内田は、パート・ド・ベ-ルが幻の技法だと知り研究に没頭します。そうして40年余りの研究のすえ、内田式パート・ド・ベールを考案し、さらに発展させた形で発表しました。それは複雑な造形と重厚かつ鮮明な色彩を放つ美しいガラス表現です。内田の手によって蘇ったパート・ド・ベールのすべてをご紹介します。

 会期  平成29年10月21日(土)~12月17日(日)
 休館日  月曜日
 主催  公益財団法人古川知足会 
 後援  愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社、スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 特別協賛  SMBC日興証券株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
 チケットぴあ  Pコード 768-574  ◎販売期間 8月21日~12月17日

 

財団設立30周年記念「逸品セレクション」~爲三郎の夢~

※こちらの展覧会は終了しました。

今から30年前、1987年に財団法人古川会が設立されました。その3年後の1991年に古川美術館が開館しました。古川爲三郎が若い頃から蒐集してきた美術品をコレクションとして、現在ではその作品を中心に年に5回の展覧会を開催しています。爲三郎の美術品を私蔵することなく地域の皆様に広く親しんでいただきたいという遺志を受け、美術館と共に昭和初期の佇まいを残す分館 爲三郎記念館(爲三郎のかつての居宅)を舞台に活動を続けています。そして開館以来、所在地の千種区のみならず、中部地方に縁のある作家をはじめとした作品の蒐集にも努めて参りました。この度、財団設立30周年を記念して、その歩みを振り返るべく、前期と後期に分けて古川美術館の名品・優品を一堂に展示します。

前期には爲三郎が中心に蒐集して生きた作品の中でも“逸品”と自負する作品を展示します。日本画からは、爲三郎が「皇后さまの薔薇」と言ってとても大事にしていた前田青邨「薔薇」や竹内栖鳳「秋雨」、美人画コレクションの中からは上村松園「初秋」、伊藤小坡「慈愛」、富士画コレクションからは横山大観「三保の富士・松原」等を展示します。洋画からは和田英作「薔薇」、鬼頭鍋三郎「惜春」、中川一政「薔薇」など、その他、地元作家の杉本健吉「牡丹」等、爲三郎が長年かけて蒐集し、愛蔵した作品の数々を展示します。
分館 爲三郎記念館でも“逸品”工芸編として、 過去10年の新規収蔵品の他、茶道具などの工芸品を中心に爲三郎遺愛の数々を展示します。爲三郎遺愛の逸品と出会い、優品と語り合うひとときをどうぞご堪能ください。
後期には過去10年の新規収蔵品と「ブシコー派の画家の時禱書」を4年ぶりに公開します。

 会期  平成29年8月5日(土)~9月10日(日)
 休館日  月曜日(9/18日(月・祝)は開館、翌日休館)
 主催  公益財団法人古川知足会  
 後援  愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

財団設立30周年記念「逸品セレクション」~継ぐ 過去から未来へ〜

後期には当館が誇るフランス中世の装飾写本である『ブシコー派の画家の時禱書』を4年ぶりに特別公開いたします。また、『ブシコー派の画家の時禱書』に合わせて近年蒐集した数々の装飾写本のファクシミリ版(精密な複製本)も併せて公開し、西洋に花開いた写本藝術の一端をお楽しみください。同時に、過去10年間に蒐集した新規収蔵品と、これまで共に歩んできた当館ゆかり、また中部地方を拠点として活動する作家の作品を一堂に展示し、爲三郎の遺志を受け継ぎ、地域に密着した美術館を目指すべく、次代(未来)へと続く道を示します。
分館 爲三郎記念館でも“逸品”工芸編として、 過去10年の新規収蔵品の他、茶道具などの工芸品を中心に爲三郎遺愛の数々を展示します。爲三郎遺愛の逸品と出会い、優品と語り合うひとときをどうぞご堪能ください。

 会期  平成29年9月16日(土)~10月9日(月・祝)
 休館日  月曜日 (10/9日(月・祝)は開館)
 主催  公益財団法人古川知足会 
 後援  愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、
スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

公益財団法人古川知足会財団設立30周年記念展「田村能里子ー風を聴く旅」

※こちらの展覧会は終了しました。

初代館長・古川爲三郎(1890-1993)が美術館の建設を夢見て財団を設立してから30年が経ちました。この記念すべき年の幕開けとして爲三郎記念館の壁画を手掛けた、洋画家・田村能里子氏による個展を開催いたします。

古代朱を思わせる錆びついた赤の世界。砂の肌触りを感じさせるざらっとしたマチエール。風が吹き、空気が流れ光が舞う。そこに佇む女たち。悠久の時を奏でる絵画世界。これが田村能里子氏が描き出してきた世界です。
一貫して“人のすがた”追求し、描き続けてきた田村能里子氏は、油彩画のみならず壁画の大作を手掛け、国内外問わず芸術活動を繰り広げてきました。田村レッドを称され、躍動する生命を象徴する赤は観る者の心を捉え、 “人のすがた”は、私たちに生きる力と喜びを与えてきました。
多くの人を魅了してやまない田村作品の原点は、アジアの地に根ざして逞しくそしてたおやかに生きる人々との出会いがありました。それらの人々を描き続けることによって育まれたデッサン力は田村作品の真髄といえます。瞬時に本質をとらえる洞察力、その時の空気までをも描き出す的確な筆跡、あらゆる無駄な要素を排除したシンプルな人の姿。それらが凝縮されたデッサンこそが田村作品を強靭にするエッセンス、生きる力です。
本展覧会では田村氏がアジア生活の中で描きだした“素のままの人のすがた”をテーマにしています。未発表のデッサン「イサーンの赫い風」シリーズを中心に、読書人の雑誌「本」(講談社発行)でのカット絵の原画などまだ見ぬ田村能里子の世界を紹介します。都会的な華やかな女性たちとは異なり、民族性を感じさせる目に光を宿した働く女性をテーマにした素描を通じ、描き出された女性たちの生きる眼差し、意志のある指先、命あるものの、生の輝きにみちた美しい人の姿をお楽しみください。

 会期  平成29年3月18日(土)~5月14日(日)
 休館日  月曜日
 ※ただし3月20日(月・祝)は開館し、翌21日(火)は休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
   特別協賛  SMBC日興証券株式会社
 後援  愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

財団設立30周年記念展「山本眞輔 彫刻60年の軌跡」

※こちらの展覧会は終了しました。

街角で出会う女性彫像が生み出すいのちの輝き、新しい風景。愛知県西尾市一色町出身(1939年生)で日本藝術院会員として日本彫刻界を代表する山本眞輔の彫刻は、駅や公園、百貨店など数多くの場所に設置され、自然と共鳴し合い希望ややすらぎを人々の心に届けています。 山本眞輔は、東京教育大学(現筑波大学)卒業後、二度のイタリア留学を通じ、清楚な若い女性像を主題とした「祈り」シリーズ、海外旅行などから得た心象風景を作品にした「心の旅」シリーズなどを展開してきました。本展では山本の主要な受賞作品「森からの声」(日展内閣総理大臣賞)・「生生流転」(日本藝術院賞)、格調高い「祈り」シリーズ、異国の風を運ぶ「心の旅」シリーズ、知恩院献納の「旅立ちの勢至丸さま」、京都府宮津市設置の「祈り 細川ガラシャ夫人像」などを展覧します。また、デッサンやテラコッタ、蝋型、大理石彫刻など、ほとばしる情熱を投影した作品も紹介します。山本眞輔の60年に渡る彫刻の軌跡と、幅広い表現力をお伝えし、その神髄に迫ります。

   平成29年5月27日(土)~7月23日(日)
 休館日  月曜日
 主催  公益財団法人古川知足会  
 後援  愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社、CBCテレビ スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社 、名古屋日伊協会
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
 チケットぴあ  Pコード 768-237  ◎販売期間 3月18日(土)〜7月23日(日)

分館爲三郎記念館「山本澄江の世界-祈りの道」

山本澄江は、夫である彫刻家山本眞輔を支えながら、心象風景に植物や人物を組み合わせた他に類を見ない印象的な絵画を描き続けています。愛知教育大学美術科時代よりペン画の魅力に取りつかれ、イタリア国立ローマアカデミア留学を経て、第1回上野の森美術館「日本の自然を描く展」(1988年)では文部大臣奨励賞を受賞するなど、高い評価を得てきました。その表現方法は独特で、初期(1968~80)は、小画面にペンのみで植物や鳥を繊細に描いたモノトーンの作品、中期(1980~98年)には大画面にペンと水彩やアクリルを用いて、虚ろな目の物憂げな女性の顔とマスクを描いた「人間哀音」シリーズ、そして近作(1998年~)では「祈りの道」シリーズとして、小画面に色彩豊かな季節の草花をペンとアクリルで描いています。これまでまとまった個展を開催してこなかった山本澄江の画業50年を記念する展覧会となります。また、山本夫妻の娘であり、爲三郎記念館・太郎庵襖絵「太郎庵椿」の作者、日本画家・山本眞希の新作も特別出品します。古川美術館開催の山本眞輔展とともに、彫刻、洋画、日本画と異なる世界で活躍する親子の競演をお楽しみください。

 会期  平成29年6月20日(火)~7月23日(日)
 休館日  月曜日
 主催  公益財団法人古川知足会 
 後援  愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

古川美術館開館25周年記念展名品コレクションⅡ「女性を描く〜少女から婦人まで〜」

※こちらの展覧会は終了しました。

画家はなぜ、女性像を描き続けるのでしょうか。古くは女神として、美しい存在として、そして身近な愛すべきものとして描かれた女性たち。女性像は、太古から世界中の画家が描き続けてきた永遠のテーマなのかもしれません。
日本では明治時代以降、西洋美術との出会いによって、絵画における人体像は大きく変わりました。対象を科学的にとらえ、陰影法などの立体表現を学んだのです。そして理想的身体像であるヌードを知り、その美術的意義(必要性)などの西洋の近代的美術概念をも受容したのです。特に人体像の変化が如実にあらわれたのは、女性を描いた絵画であり、日本画、洋画ともに女性をモティーフとする作品が多く描かれ、様々な女性表現が生まれました。
本展では所蔵品の中から「女性を描いた絵画」に焦点を当て、日本画と洋画の女性表現の多様性や、女性の生涯の様々な姿を集めました。それら描かれた女性像から浮かび上がってくる多様性を受けとめ、作品の描かれた背景に思いをめぐらせていただければ幸いです。

 会期  平成28年10月29日(土)~12月18日(日)
 休館日  月曜日
 ※ただし9月19日(月・祝)開館、翌20日休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

爲三郎記念館/瀬戸陶芸協会設立80周年記念展
「名工たちの熱き戦い」

千年もの間、やきもの作りを連綿と続けてきた瀬戸では、様々な作家がその時代に合わせ、やきものの発展を願い試行錯誤を繰り返し、現在の一大名産地となりました。18世紀では瀬戸の礎を構築した名工たちが日用品とは異なった陶芸の世界を展開し、明治期には西洋文化が享受され、さらに産業技術の発展が手助けとなり瀬戸は大きく発展します。そうした中、明治中期に、全国でもいち早く陶芸家たちの育成の学校が開校し、昭和には作家たちで構成された陶芸家集団が立ち上がり、発表の場を積極的に設けてきました。そうして現在の日展において工芸部門の設立時には作家の多くが出品し、特に戦後の瀬戸は「日展の瀬戸」といわれるほど、造形性の富んだ作品が生み出されました。
現在、瀬戸の陶芸の中心である瀬戸陶芸協会とは、こうした時代背景のもと藤井達吉の「芸術は産業の母体である」といった理念を軸に発足された設立80周年を迎える歴史ある協会です。協会の活動の中心は、作家個人の技術面の向上もさることながら伝統の上に立つ新しい感性の構築です。こうした研鑽を積む作家たちの技によって協会は現在もなお精力的に活動を続けています。本展では、瀬戸陶芸協会の協力のもと、瀬戸で活躍する作家たちの作品を紹介します。設立80年を記念した展覧会は、今春に瀬戸市美術館を筆頭に、その後東京と巡回し、フィナーレとして爲三郎記念館で開催されます。釉薬、造形、土、窯と様々に研究を続ける作家の熱き戦いをご覧ください。

 会期  平成28年10月29日(土)~12月18日(日)
 休館日  月曜日
 
※11/5・6は国民文化祭「聞香会」の会場となるため、記念館のみ11/4 13時から11/6にか  けて臨時休館(爲三郎記念館のみ)
 主催  公益財団法人古川知足会  瀬戸陶芸協会
 協賛  東海東京証券株式会社
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、瀬戸市、瀬戸市教育委員会、
 グリーンシティケーブルテレビ株式会社  

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

古川美術館開館25周年記念展「加藤金一郎と丹羽和子~絵は人生」

※こちらの展覧会は終了しました。

古川美術館開館25周年記念として、中部洋画壇を牽引した加藤金一郎(1921-1997)と丹羽和子(1924-2014)の作品を展覧します。
加藤金一郎は国際的に活躍した洋画家・猪熊弦一郎に師事し、独自の芸術を目指した新制作協会を中心に活動しました。鮮やかで豊かな色彩と大胆で躍動的な造形で、人の心を打つ力強い自然を描き出します。1970年代からは日本の各地の祭りをはじめ欧州、中南米、日本の各地の風景を描いた作品を次々と発表しました。エネルギーに満ち溢れた作品は加藤の代表作となり、多くの後進の画家たちに強い衝撃を与えています。その加藤と共に中部洋画壇の中心的存在であった丹羽和子は、女子美術大学卒業後に加藤と結婚し、新制作協会を舞台に活動しました。生涯《女》《人間の内面》を鋭い視線でとらえた作品は、大胆で強烈な個性を放っています。一方で新聞連載漱石名作シリーズの挿絵を手掛け、エスプリのきいた親しみやすい作風で多くの人々を魅了してきました。古川美術館初代館長の自伝「この道・古川爲三郎伝」(中日新聞夕刊 1987年全48回連載)の挿絵を担当し、古川美術館ともゆかりの深い画家です。
本展では、加藤の代表的な祭りシリーズ、南米に生きる人の息遣いまでを見事に描き出した作品、自然の心を描き出した中部山岳シリーズを紹介します。丹羽は、生涯のテーマとした女の業・因縁や宿命をテーマにしたものや、シンプルな表現で人間の本質と深部に迫った作品を展示し、時代の最先端を鮮烈に描き出した独自の世界を紹介します。
ともに絵に生きた加藤金一郎と丹羽和子の、偉大なる足跡を辿ります。

 会期  平成28年8月20日(土)~10月10日(月・祝)
 休館日  月曜日
 ※ただし9月19日(月・祝)開館、翌20日休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 協力  株式会社アートランド
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 あいちトリエンナーレ2016パートナーシップ事業

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

愛知県立芸術大学創立50周年関連事業
爲三郎記念館特別展「磯田皓と12人の作家たち」

「芸術はDo!だ」。これは、固まることないモノづくりを信条とする磯田皓の言葉です。愛知県立芸術大学名誉教授であるデザイナー磯田皓。磯田皓のデザイン観。それは己をデザインすること。生をデザインすること。美術も音楽もいかなることも全ての表現行為はその一端であること。その考えから生まれた彼の人生を彩るのは、狂言肩衣のデザイン、郵便切手のデザイン、イラストレーション、書籍装丁、絵画、書、エッセイなどグラフックにとどまらない多岐に渡るデザインの数々です。それらの仕事、作品はどれも知的でシンプル且つ時空を越えた美しいものです。本展では、磯田自身の秘蔵作品も含めてデザインの神髄をご覧いただきます。
また、磯田の教えを受け様々な分野で活躍する12人のアーティストの作品も同時に展覧し、空間を演出します。作家たちがみせる出会い、爲三郎記念館の瀟洒な空間との響きあいをどうぞお楽しみください。

 会期  平成28年8月20日(土)~10月10日(月・祝)
 休館日  月曜日
 
※但し9月19日(月・祝)開館、翌20日休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 協力  皓の会(記念館のみ)
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 中日新聞社
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社  
 あいちトリエンナーレ2016パートナーシップ事業

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

古川美術館開館25周年記念展「名品コレクション 花鳥の宴」

※こちらの展覧会は終了しました。

古川美術館開館25周年記念展として、日本美の結晶とも言える華やかな花鳥画を、上村松篁、前田青邨、堀文子、平松礼二ら近現代の日本画を中心に所蔵品からご紹介します。多彩な四季の移ろいをみせる日本では、花見、紅葉狩と折々の花の開花に心躍らせ、そこに遊ぶ鳥は季節の訪れを告げる使者として、人々はそのさえずりに耳を澄ませてきました。
美術の世界でも、古くから花や鳥を描き愛でる文化が定着し、花鳥は自然美の象徴として、時には願いを託した吉祥モチーフとして親しまれてきました。花と鳥に代表される花鳥画には、草木や虫魚、動物といった生物も含まれます。日本人は小さな生物の息遣いや名もない草花の揺らめきにも温かなまなざしを送り、心を寄せてきました。本来季節の異なる春夏秋冬の花鳥が集う四季花鳥図のように、華麗な作品が好まれた一方で、雪月花のような叙情的な題材もまた広く愛されてきました。
本展では、名古屋大学博物館の協力の元、展示作品に描かれた花や鳥の実物写真をその特徴と共にご紹介します。バードウォッチングや花見に出かけるような気分で、自然の中に花鳥を発見した時の画家の感動に思いを馳せながら、美術作品をお楽しみいただければ幸いです。

 会期  平成28年6月11日(土)~8月7日(日)
 休館日  月曜日
 ※ただし7月18日(月・祝)開館、翌19日休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 協力  名古屋大学博物館
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、一般財団法人民族衣装文化普及協会
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 あいちトリエンナーレ2016パートナーシップ事業

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

平成28年度 爲三郎記念館 特別企画 竹田耕三追悼展「有松絞りを世界へ」

有松絞りは、江戸時代に東海道沿いの宿場間の宿に生まれた産業であり、世界の絞り技法の7割が有松で考案されるなど世界に誇る日本の文化です。有松絞りの創始者である竹田庄九郎の流れをくむ竹田嘉兵衛商店の旧家に生まれ、有松絞りの研究者であった竹田耕三氏は、有松絞りの伝統技術を後世に伝えるほか、その類稀なる華麗な技術を世界へと発信し、その可能性を幅広いジャンルで発揮してきました。明治以降、時代の発展に伴い、染色の世界では化学染料が使われてきました。しかし、竹田氏は古代より日本で使用されてきた本藍による染色にこだわり、有松においてその技術を復活させ、絞りの職人と協力しながら現代的な意匠の作品を世に残してきました。
こうした竹田耕三氏の軌跡は様々な作家とのコラボレート作品からもうかがえます。
本展では、染色の歴史研究にも力を注いだ竹田耕三が収集した史料や作品を通じ、有松絞りの美しさ、ジャンルを超えたコラボレートから生まれる絞りの新しい可能性など、竹田耕三が求めた絞りの世界を紹介します。絞りの研究に一生をささげた竹田耕三の軌跡をたどります。

 会期  平成28年6月11日(土)~8月7日(日)
 前期:6月11日(土)〜7月10日(日) 後期:7月12日(火)〜8月7日(日)
 休館日  月曜日
 
※但し7月18日(月・祝)開館、翌19日休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 協力  株式会社竹田嘉兵衛商店 特定非営利活動法人コンソーシアム有松鳴海絞
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 一般財団法人民族衣裳文化普及協会
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社  

 その他

 あいちトリエンナーレ2016パートナーシップ事業

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)