古川美術館新春展 爲三郎記念館創建90周年記念「和のこころ 富士の粋 美人画の雅」

※こちらの展覧会は終了しました。

古川美術館の初代館長古川爲三郎が終の棲家とした爲三郎記念館は、2024年創建90年を迎えます。昭和初期の風情を今に伝える数寄屋造りの日本建築で、爲三郎は美術品を愛でてきました。本展では、爲三郎コレクションの中核となっている近現代日本画の中から、和のこころを今に伝える「富士」と「美人画」を展覧します。
荘厳な姿の富士山は、文化遺産として世界遺産登録(2013年)されているように、日本人にとって文化の母胎であり、心のよりどころであり、信仰の対象となるものでした。古川爲三郎もまた、実業家らしく日本一の富士山を好み、多く蒐集してきました。横山大観の≪三保の富士・松原≫(1917年 六曲一双)、富士山を描くことをライフワークとした片岡球子の≪桜咲く富士≫など、日本画壇の巨匠たちが挑んできた雄大な富士の姿をお届けします。
また、爲三郎は「美人画」にも惹かれ、その華やかさともに、女性の内面の真の美しさを感じさせる作品を多く蒐集しました。大正時代から爲三郎がコレクションをした昭和時代にかけては、上村松園、伊藤小坡、鏑木清方、伊東深水ら美人画家が活躍し、輝きを放った時代です。百花繚乱ともいえる華やかな「美人画」の名品をお楽しみください。
横山大観、片岡球子ら近現代の日本画の巨匠たちによる雄大な「富士」、上村松園や鏑木清方、伊東深水らによる百花繚乱ともいえる華やかな「美人画」の名品を展覧します。

 会期  2024年1月6日(土)~2月18日(日)
 休館日  月曜日  1月8日(月・祝)、2月12日(月・振休)は開館、翌日休館
 会場  古川美術館
 主催  公益財団法人 古川知足会
 後援
 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社、スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 

爲三郎記念館創建90周年記念「和のこころ~祝ひの意匠」

爲三郎記念館の和の意匠(デザイン)に着目して、新春を寿ぐ作品とともに展覧します。邸内の唐紙による襖を制作した唐長の利休屏風、刺繍作家・長艸敏明の「葵」、ひさごの間の欄間(源氏香)にちなみ、香道具を紹介します。また、祝いの意匠としては、歌会始のお題「和」(令和6年)にちなみ、三十六歌仙屏風、黒野清宇「着物三十六人集」などを紹介します。

 会期  2024年1月6日(土)~2月4日(日)
 休館日  毎週月曜日 1月8日(月・祝)、2月12日(月・振休)は開館、翌日休館
 会場  公益財団法人古川知足会 爲三郎記念館(旧古川爲三郎邸)
 主催  公益財団法人古川知足会
 後援
 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社、スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)