次回の展覧会

平成28年度古川美術館新春企画展「名山巡礼」

山に魅せられ、山を描く。

島国の日本は急峻な山脈が縦断し、国土の7割が山で占められています。そのため、日本人にとって山は常に生活の中にあって信仰の源となり、様々な文学や芸術を生み出す言動力となりました。また、山は人間の力をはるかに凌駕する存在として、人々に雄大な自然の力、自然の象徴として畏敬の念も抱かせてきたのです。そうした山を、古今の画家たちは、己と向き合い、山と対峙しながら様々に描き続けてきました。

本展では、古川美術館所蔵品の中から山をテーマとした作品を展示します。不老長寿の憧れとして生み出した架空の蓬莱山から、霊峰としての富士、自然の恵みの美しさや自然の偉大な力を映し出したもの、また近代以降に現れる写実的な表現など、様々な山を紹介します。

山に育まれた感性や、画家が抱いた想いとともに、描かれた名山を巡る旅にご案内します。

横山大観「霊峰不二」1944年 古川美術館蔵

横山大観「霊峰不二」1944年 古川美術館蔵

中路融人「富嶽」古川美術館蔵

中路融人「富嶽」古川美術館蔵

 

 会期  平成29年1月2日(月・振休)~3月5日(日)
 休館日  月曜日
 ※但し1月9日(月・祝)は開館、翌10日(火)振替休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

分館爲三郎記念館 新規収蔵記念展「BOKUFUの書~長谷川牧風と金子鷗亭を中心に」

師と弟子、親と子、それぞれの書の美を求めて

名古屋市出身の書家・長谷川牧風(1939-2010)を中心に、牧風の師で文化勲章受章者の金子鷗亭とその息・卓義、牧風の遺志を受け継ぎ現代の書界を牽引する長谷川鸞卿の、師と弟子、親と子の書の美を展覧いたします。創玄書道会を設立した書家・金子鷗亭は漢詩文を偏重する傾向のあった中、日本の詩文を取り入れたわかりやすい書を提唱して書壇に大革命を起こしました。鷗亭に師事した中部の書家・長谷川牧風は、師の遺志を受け継ぎ、日本の詩文のみならず、古典から海外の詩文まで、現代人の心に響く題材を幅広く取り上げ、清新で雄大な書を発表しました。特に2005年の愛知万博にはシンガポール館に英字の書を展示して話題となっています。そして金子鷗亭の息・金子卓義は、父とは異なる書の美を求めた書家でした。古代文字に書の現代性への可能性を見出し、あくなき探究を続け、品格のある書の世界を確立しました。その卓義に師事した牧風の息・長谷川鸞卿は、漢字を中心に、骨太で力強い美しさを追求し、父・牧風の「牧書会」を引き継ぎ、中部の書道界を牽引しています。

本展は、古川美術館2階展示室と分館 爲三郎記念館の2会場で展覧いたします。メイン会場となる古川美術館2階展示室では、2015年に故長谷川牧風の夫人より寄贈をうけ、まとまって新規収蔵された長谷川牧風の作品を中心に、師と弟子、親と子といった、金子鷗亭、金子卓義、長谷川鸞郷の、それぞれの関係にありながら、全く異なる書の世界を追及した4人の書家の線と心の美を辿ります。第2会場となる分館の爲三郎記念館では、数寄屋の建築空間を活かして伝統的な床の間や書院に長谷川牧風と長谷川鸞卿親子、そして牧風の高弟、鸞卿が牧風より受け継いだ「牧書会」で活躍する高弟の書を展示し、今に生きる牧風の書の真髄と命脈を展覧します。書の威厳と格式を失うことなく、時代に合わせ、時代とともに活きる新しい書の世界を切り開いてきた書家たちの、墨と線が広げる精神の美の芸術をご堪能ください。

長谷川牧風「智恵子うた」

長谷川牧風「智恵子うた」

金子鷗亭「若山牧風短歌」

金子鷗亭「若山牧風短歌」



長谷川鸞卿「心華」

長谷川鸞卿「心華」

金子卓義「鳳飛」

金子卓義「鳳飛」

 会期  平成29年1月2日(月・振替休日)~3月5日(日)
 休館日  月曜日
 
※但し1月9日(月・祝)は開館、翌10日(火)休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社 
 公益社団法人創玄書道会

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)