古川美術館開館25周年記念展「名品コレクション 花鳥の宴」

※こちらの展覧会は終了しました。

古川美術館開館25周年記念展として、日本美の結晶とも言える華やかな花鳥画を、上村松篁、前田青邨、堀文子、平松礼二ら近現代の日本画を中心に所蔵品からご紹介します。多彩な四季の移ろいをみせる日本では、花見、紅葉狩と折々の花の開花に心躍らせ、そこに遊ぶ鳥は季節の訪れを告げる使者として、人々はそのさえずりに耳を澄ませてきました。
美術の世界でも、古くから花や鳥を描き愛でる文化が定着し、花鳥は自然美の象徴として、時には願いを託した吉祥モチーフとして親しまれてきました。花と鳥に代表される花鳥画には、草木や虫魚、動物といった生物も含まれます。日本人は小さな生物の息遣いや名もない草花の揺らめきにも温かなまなざしを送り、心を寄せてきました。本来季節の異なる春夏秋冬の花鳥が集う四季花鳥図のように、華麗な作品が好まれた一方で、雪月花のような叙情的な題材もまた広く愛されてきました。
本展では、名古屋大学博物館の協力の元、展示作品に描かれた花や鳥の実物写真をその特徴と共にご紹介します。バードウォッチングや花見に出かけるような気分で、自然の中に花鳥を発見した時の画家の感動に思いを馳せながら、美術作品をお楽しみいただければ幸いです。

 会期  平成28年6月11日(土)~8月7日(日)
 休館日  月曜日
 ※ただし7月18日(月・祝)開館、翌19日休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 協力  名古屋大学博物館
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、一般財団法人民族衣装文化普及協会
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
 あいちトリエンナーレ2016パートナーシップ事業

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

平成28年度 爲三郎記念館 特別企画 竹田耕三追悼展「有松絞りを世界へ」

有松絞りは、江戸時代に東海道沿いの宿場間の宿に生まれた産業であり、世界の絞り技法の7割が有松で考案されるなど世界に誇る日本の文化です。有松絞りの創始者である竹田庄九郎の流れをくむ竹田嘉兵衛商店の旧家に生まれ、有松絞りの研究者であった竹田耕三氏は、有松絞りの伝統技術を後世に伝えるほか、その類稀なる華麗な技術を世界へと発信し、その可能性を幅広いジャンルで発揮してきました。明治以降、時代の発展に伴い、染色の世界では化学染料が使われてきました。しかし、竹田氏は古代より日本で使用されてきた本藍による染色にこだわり、有松においてその技術を復活させ、絞りの職人と協力しながら現代的な意匠の作品を世に残してきました。
こうした竹田耕三氏の軌跡は様々な作家とのコラボレート作品からもうかがえます。
本展では、染色の歴史研究にも力を注いだ竹田耕三が収集した史料や作品を通じ、有松絞りの美しさ、ジャンルを超えたコラボレートから生まれる絞りの新しい可能性など、竹田耕三が求めた絞りの世界を紹介します。絞りの研究に一生をささげた竹田耕三の軌跡をたどります。

 会期  平成28年6月11日(土)~8月7日(日)
 前期:6月11日(土)〜7月10日(日) 後期:7月12日(火)〜8月7日(日)
 休館日  月曜日
 
※但し7月18日(月・祝)開館、翌19日休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 協力  株式会社竹田嘉兵衛商店 特定非営利活動法人コンソーシアム有松鳴海絞
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 一般財団法人民族衣裳文化普及協会
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社  

 その他

 あいちトリエンナーレ2016パートナーシップ事業

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)