古川美術館開館25周年記念展名品コレクションⅡ「女性を描く〜少女から婦人まで〜」

※こちらの展覧会は終了しました。

画家はなぜ、女性像を描き続けるのでしょうか。古くは女神として、美しい存在として、そして身近な愛すべきものとして描かれた女性たち。女性像は、太古から世界中の画家が描き続けてきた永遠のテーマなのかもしれません。
日本では明治時代以降、西洋美術との出会いによって、絵画における人体像は大きく変わりました。対象を科学的にとらえ、陰影法などの立体表現を学んだのです。そして理想的身体像であるヌードを知り、その美術的意義(必要性)などの西洋の近代的美術概念をも受容したのです。特に人体像の変化が如実にあらわれたのは、女性を描いた絵画であり、日本画、洋画ともに女性をモティーフとする作品が多く描かれ、様々な女性表現が生まれました。
本展では所蔵品の中から「女性を描いた絵画」に焦点を当て、日本画と洋画の女性表現の多様性や、女性の生涯の様々な姿を集めました。それら描かれた女性像から浮かび上がってくる多様性を受けとめ、作品の描かれた背景に思いをめぐらせていただければ幸いです。

 会期  平成28年10月29日(土)~12月18日(日)
 休館日  月曜日
 ※ただし9月19日(月・祝)開館、翌20日休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

爲三郎記念館/瀬戸陶芸協会設立80周年記念展
「名工たちの熱き戦い」

千年もの間、やきもの作りを連綿と続けてきた瀬戸では、様々な作家がその時代に合わせ、やきものの発展を願い試行錯誤を繰り返し、現在の一大名産地となりました。18世紀では瀬戸の礎を構築した名工たちが日用品とは異なった陶芸の世界を展開し、明治期には西洋文化が享受され、さらに産業技術の発展が手助けとなり瀬戸は大きく発展します。そうした中、明治中期に、全国でもいち早く陶芸家たちの育成の学校が開校し、昭和には作家たちで構成された陶芸家集団が立ち上がり、発表の場を積極的に設けてきました。そうして現在の日展において工芸部門の設立時には作家の多くが出品し、特に戦後の瀬戸は「日展の瀬戸」といわれるほど、造形性の富んだ作品が生み出されました。
現在、瀬戸の陶芸の中心である瀬戸陶芸協会とは、こうした時代背景のもと藤井達吉の「芸術は産業の母体である」といった理念を軸に発足された設立80周年を迎える歴史ある協会です。協会の活動の中心は、作家個人の技術面の向上もさることながら伝統の上に立つ新しい感性の構築です。こうした研鑽を積む作家たちの技によって協会は現在もなお精力的に活動を続けています。本展では、瀬戸陶芸協会の協力のもと、瀬戸で活躍する作家たちの作品を紹介します。設立80年を記念した展覧会は、今春に瀬戸市美術館を筆頭に、その後東京と巡回し、フィナーレとして爲三郎記念館で開催されます。釉薬、造形、土、窯と様々に研究を続ける作家の熱き戦いをご覧ください。

 会期  平成28年10月29日(土)~12月18日(日)
 休館日  月曜日
 
※11/5・6は国民文化祭「聞香会」の会場となるため、記念館のみ11/4 13時から11/6にか  けて臨時休館(爲三郎記念館のみ)
 主催  公益財団法人古川知足会  瀬戸陶芸協会
 協賛  東海東京証券株式会社
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、瀬戸市、瀬戸市教育委員会、
 グリーンシティケーブルテレビ株式会社  

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)