※こちらの展覧会は終了しました。
風景の会は、《中部画壇に新風を》との思いで加藤金一郎が、会派を超えて上原欽二、平川敏夫らと創立したものです。第1回展「中部画壇に新風を」として開催後、第2回展「木曽三川を描く」、第3回「街道を描く」と、年ごとにテーマ、取材地を決めて開催しています。また日本を代表する富士をテーマとした「平成の富嶽百景」、中部地方から飛び出して、北方四島をテーマとするなど、意欲的な活動をしています。そして平成5年(1993)年には、愛知県芸術文化選奨文化賞を団体として受賞しました。
その《風景の会》は2015年に設立30年を迎え、現在も自身の風景を求め向き合う作家たちが活躍しています。ここで30年の一つの節目とし、古川美術館を会場に、これまでの風景の会の歩みを振り返る展覧会を開催します。1986年の風景の会設立者の加藤金一郎から、現在会で活躍する作家まで、《風景の会》展出品作を中心に展示し、テーマや会の歩みを振り返りながら、それぞれが追求してきた風景を展示します。
《風景の会》設立30年余の会の歩みを振り返り、中部画壇に遺してきた足跡や、風景表現への意欲的な取り組み、その意義に光を当てるとともに、風景表現はどのように変貌してきたのか、これからの風景とは何か、その可能性に迫ります。
《出品作家》
ー物故作家ー
加藤金一郎 上原欣二 平川敏夫 市川晃 成田陽
ー現会員ー(50音順)
飯田史朗 岩原良仁 梅村孝之 大島幸夫 片山 宏
加藤厚 加藤勁 加藤鉦次 加藤茂外次 木村光宏
金原テル也 斎藤吾朗 島橋宗文 菅沼鉄王 鈴木喜家
袖垣治彦 傍島幹司 田内公望 竹原城文 塚本英一
坪井孟幸 中島佳子 中村 英 長谷川仂 平井誠一
松井和弘 松谷慶子 村山きおえ 森岡完介
平成30年5月26日(土)~7月16日(月・祝) | |
休館日 | 月曜日 |
主催 | 公益財団法人古川知足会 風景の会 |
共催 | 中日新聞社 |
後援 | 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社 |
特別協力 | 松坂屋美術画廊 |
開館時間 | 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで) |
チケットぴあ | Pコード 768-962 ◎販売期間 4月20日(金)~ 7月1日(日) |
分館爲三郎記念館 特別企画 第11回国際絞り会議 in Japan 名古屋会議
絞り染めは世界でも最も古い模様染めで、紀元前から行われてきました。エジプトや南米、そしてアジアではインドが古く、それが中国、日本に伝わりました。日本の古いものでは正倉院や法隆寺に伝わっている布に絞り染めが施されているものが見られ、絞りの起源を伝えると共に、現在では日本の宝としてその高い技術をうかがい知ることができます。本展ではそうした日本の絞りの起源に着目し、今もなお京都、大分、愛知での産業として定着している絞りのルーツを、日本の染織史家・染色家吉岡幸雄氏の協力のもと紹介いたします。
吉岡幸雄氏は、自身の研究のため膨大な古裂(ごぎれ)を所蔵されています。その中には、正倉院宝物と同時期の8世紀に制作されたものもあり、現在でも古の人々の染色技術、絞り技術の高さを伝えるものとして貴重です。本展ではその正倉院期の古裂を中心に、日本で美しい発展を遂げた絞りを時代を追って紹介し、現在まで絞りがどのように発展してきたかをご紹介する内容となっています。
また、本展はワールド絞りネットワーク(World Shibori Network、WSN)が主催する第11回国際絞り会議(11th International Shibori Symposium in Japan)の名古屋会場の一つとして開催いたします。
名古屋は、第1回国際絞り会議の開催地であり、さらにワールド絞りネットワークの本部があります。本展は山形での本会議のプレイベントとして開催されるもので、名古屋城、名古屋市博物館の2会場と共同で行います。名古屋城では名古屋城築城と関わりのある有松絞りの起源をたどるものを、名古屋市博物館では有松鳴海の嵐絞りを展開し、古川美術館では日本の絞りのルーツを紹介することで3会場で絞りの諸要素を紹介します。
会期 | 平成30年5月26日(土)~7月1日(日) 国際絞り会議開催は6月27日(木)〜7月1日(日) ※7月3日(火)〜7月16日(月・祝)は季節の設え |
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休館日 | 月曜日 |
主催 | ワールド絞りネットワーク 第11回国際絞り会議名古屋実行委員会 公益財団法人古川知足会 |
後援 |
文化庁 名古屋市 愛知県教育委員会 名古屋教育委員会 |
協力 | 一般社団法人民族衣裳文化普及協会 丹羽幸株式会社 愛知善意ガイドネットワーク |
開館時間 | 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで) |