古川美術館特別展「交(まじ)わる縁(えにし) 前田青邨最後の弟子 小山硬 と からくり人形師 玉屋庄兵衛 ~その作品と交流~」

※こちらの展覧会は終了いたしました。

小山硬が九代目に人形制作を依頼した。それが縁の始まりだった…。
小山自選の作品と玉屋庄兵衛の作品が古川美術館で再び交わる!!

日本美術院同人として日本画壇の一翼を担う小山硬は、東京藝術大学美術学部で平山郁夫に師事、同大日本画専科で平山の師になる前田青邨に師事し青邨最後の弟子となりました。小山は平山から発想の大切さを、青邨からは伝統的な写生の大切さを学んだといいます。そんな小山の作品は、伝統的な技法を守りつつも、時代や自身の精神性を反映させる自由な発想力を発揮したものばかりです。
一方、江戸時代より続くからくり人形師・九代玉屋庄兵衛はからくり人形一筋に、九代目としてその歴史と技を伝えつつ、新しい創作からくり人形にも挑戦しています。
そんな二人の交流は、雑誌で小山がからくり人形の記事を読んで「玉屋庄兵衛に会いたい」と九代目を訪ねたことから始まります。そして、小山はコマ回し人形の制作依頼し、九代目はそれを快く受けました。全く異なる分野で活躍する二人ですが、“伝統を守りつつ、新しいものを創造していく”という共通点が二人を引き合わせ、その後も交流を深めていきました。この出会いからは、コマ回し人形だけでなく、小山硬の「からくり人形師 玉屋庄兵衛」(1995年と1997年)や「唐子」(1997年)「茶運び人形」(1998年)など、九代目やからくり人形を題材とした作品が生みだされました。
本展では日本画家・小山硬と、からくり人形師・九代玉屋庄兵衛との交流から生まれた作品を紹介するだけでなく、小山硬自選による芸術世界と、九代玉屋庄兵衛製作したからくり座敷からくり、山車からくりや、江戸時代の文字書きからくりを基に完全復元したなどの「文字書きからくり」も展示し、各々の世界を牽引する二人の魅力もご紹介します

 会期  平成26年10月18日(土)~12月14日(日)
 休館日  月曜日
 ※但し11/3(月・祝)、11/24(月・振替休日)は開館、翌日休館
 主催  公益財団法人 古川知足会  中日新聞社
 特別協賛  SMBC日興証券
 協賛  アズビル株式会社 ミソノサービス株式会社
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 協力

 九代玉屋庄兵衛後援会

 連携協力

 ESDユネスコ世界会議 あいち・なごや支援実行委員会

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

分館 爲三郎記念館 特別展「つむぐけしき よむこころ 米山和子・祖父江加代子」

世界から注目される日本の「米」と「和紙」。千年の時を越えて受け継がれてきた二つの素材を用いて、愛知県在住の現代アーティスト米山和子によるインスタレーション、空間コーディネーター祖父江加代子による空間演出を行います。
米山和子は、米の糊としての特性、和紙の長い繊維と柔らかな特性を活かしたアートを作りあげます。炊いた米の一粒一粒を絹糸につなぎ、出来上がった何万もの半透明の美しい米粒により作り出した空間アート。和紙の繊維をほどくことによって生み出された繊細なトルソ(人体像)。それぞれの特性を活かした他に類を見ないアート作品は、神秘的な魅力を放ちます。
祖父江加代子は、豊穣の秋や日本のこころをテーマに爲三郎記念館を彩ります。季節や年中行事に合わせた、世界的に評価の高い日本のしつらえの文化。祖父江は、独特の風合いを持つ和紙、米をはじめとした素材の美を活かし、水や光など移りゆく自然美を取り込んだ和モダンな空間へ皆様をお招きします。
築80年を迎えた自然に囲まれた数寄屋建築に、大切に残してゆきたい日本のこころを、二人のアーティストが和歌の歌枕にちなむテーマで演出します。古来より受け継がれ、未来につなぐ美の和心がつむぐけしきをご堪能ください。

 会期  平成26年10月18日(土)~12月14日(日)
 休館日  月曜日
 ※但し11/3(月・祝)、11/24(月・振替休日)は開館、翌日休館
 主催  公益財団法人 古川知足会  中日新聞社
 特別協賛  SMBC日興証券
 協賛  アズビル株式会社 ミソノサービス株式会社
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 連携協力

 ESDユネスコ世界会議 あいち・なごや支援実行委員会

 協力

 ルージュ・プロジェクト、株式会社ノリタケカンパニーリミテド、福西和紙本舗

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)