古川美術館特別展「日本画家・木村光宏の世界」展

※こちらの展覧会は終了いたしました。

木村光宏は1947年長野県生まれ。高校まで自然豊かな長野で過ごし、大学は名古屋に進学。在学中に油絵を独学ではじめ、その後、本格的に画家を志し京都の画塾・東丘社に入塾。岩沢重夫・堂本元次・曲子光男らに師事し研鑽を積みます。1980年に日展に初入選。1985年に「ピエロ」、1989年に「生(いきる)」で2度の日展特選受賞を果たし画家としての頭角を現します。そんな木村の画家としての歩みを確固足るものとしたのが、1997年の「兆(きざし)」による第14回山種美術館賞展での大賞受賞です。以降、名古屋を拠点に日展会員として、精力的に活動しています。また2000年頃からは国立公園を取材し、自然の大きさ、四季折々の姿を作品にしています。 本展は初の特選受賞作品「ピエロ」から、近年の国立公園シリーズまで、画業の変遷を展覧する回顧展です。木村の画業初期の画題である人物画に見られる洋画的な気配は、風景画に転ずる頃から影を消し、故郷長野で育まれた自然へのまなざしが作品に息づきはじめます。そして近年の国立公園シリーズでは、自然の大きさ、四季折々の姿を独自のタッチで描き、自然の移ろいを叙情豊かに表現するものへと発展し、観る者を魅了しています。 日本画家・木村光宏の織り成す芸術世界の広がりをお楽しみ下さい。

 会期  平成26年3月15日(土)~5月11日(日)
 休館日  月曜日
 ※5月5日(月・祝)、6日(火・振替休日)は開館、翌7日(水)は休館
 主催  公益財団法人 古川知足会  中日新聞社
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 長野県
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 分館爲三郎記念館特別展「西中千人(にしなかゆきと)ガラス展~伝統を呼び未来を継ぐ」
 「スペシャルコラボレート「呼継」&「時織」ー西中千人&荒井沙羅ー」

分館爲三郎記念館では、数寄屋空間と日本庭園を舞台として、前衛的な手法で日本の美意識を追及する西中千人のガラス展を開催します。砕けたガラスに新しい息吹を与えた西中の「呼継」は、修復跡を強調させて新しい魅力を生み出す日本独自の陶芸技法に触発されて誕生しました。着物や能など華やかな日本の伝統色を帯びたガラス片を継ぎ合わせて造形にした作品は、不完全の美を愛でる日本の美意識を礎にしており、親しみとともに新鮮な驚きを感じさせます。
本展では、呼継シリーズ、大作のオブジェ、ガラスの茶道具(水指、茶入等)の他、新作となるガラスの飛び石、柄杓置きなど和空間、日本庭園への新しい挑戦もご紹介します。見たことのない和のガラスとの出逢いをお楽しみください。

 会期  平成26年3月15日(土)~5月11日(日)
 休館日  月曜日
 5月5日(月・祝)、6日(火・振替休日)は開館、翌7日(水)は休館
 主催  公益財団法人 古川知足会  中日新聞社
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 協力

 いけばな小原流名古屋支部
  (株)木村グリーンガーデナー・木村博明

 スペシャルコラボレート

 ファッションデザイナー・アーティスト 荒井沙羅

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
araisara 2013 S/S Paris Collectionより

スペシャルコラボレート「呼継」&「時織」ー西中千人&荒井沙羅ー

ファッションデザイナー・アーティスト荒井沙羅とのスペシャルコラボレート。日本の伝統・文化を継承する素材を駆使した荒井沙羅(ブランド:araisara)は、パリコレクション、東京コレクションで常に“MODE”を発信し続けています。西中の「呼継」&荒井の「時織」は、日本の伝統を重んじ、本来そのまま捨て去られるものへ新たな生命を吹き込んでいます。世界で高く評価されるアーティスト2名の融合美をご堪能ください。

荒井沙羅ホームページ

 【作家プロフィール】西中千人(にしなかゆきと)
1964年和歌山市生まれ。千葉県茂原市在住。星薬科大学薬学部卒業。渡米し、カリフォルニア芸術大学にて彫刻とガラスを学ぶ。帰国後、海外のアートフェアや日本国内の画廊で個展開催。国内のみならずスペイン、北欧の美術館等に作品収蔵。受賞多数。