※こちらの展覧会は終了いたしました。
特別公開『ブシコー派の画家の時祈書』1412年頃(4年ぶりの公開!)
現代洋画界を代表する藤森兼明(名古屋在住)の清雅なる祈りの世界を展覧します。1935年富山県砺波(となみ)市に生まれた藤森は、金沢美術工芸大学油絵科にて高光一也の指導を受けました。就職に伴い5年間のアメリカ滞在を経て名古屋に転居、現在まで日展、光風会を主として活躍しています。中世キリスト教美術と現代女性の肖像とを対峙させたその荘厳な作風は、圧倒的な存在感を放っています。本展では、“祈り”の世界を描き始めた1980年代から現在までの崇高な美の世界をご紹介します。
更に、藤森の敬慕する中世キリスト教美術において、人々に身近な祈りの美であり、聖と俗とをつなぐ祈りの窓であったイコンと彩飾写本を展覧します。イコンの深い輝きと精神性は、藤森作品の創造の源泉となっています。また、鮮やかで精巧な彩飾写本は、藤森自身の祈りにつながるキリスト教徒の祈りの言葉の芸術です。古川美術館所蔵の華麗なる彩飾写本『ブシコー派の画家の時祈書(じとうしょ)』(1412年頃)も4年ぶりの特別公開!
祈りの美の結晶であるイコン、彩飾写本とともに、燦然とした悠久の輝きを放つ藤森兼明の聖なる祈りの世界をご堪能ください。
会期 | 平成25年10月19日(土)~12月15日(日) |
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休館日 | 月曜日 ※月曜祝日の場合は開館、翌火曜日休館 |
主催 | 公益財団法人 古川知足会 中日新聞社 |
特別協賛 | トランコム株式会社 SMBC日興証券株式会社 |
協賛 | 株式会社富山第一銀行 |
後援 |
愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 |
開館時間 | 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで) |
分館 爲三郎記念館秋季特別展 「唐(から)長(ちょう)の世界~京(きょう)唐紙(からかみ)のこころ」
「唐紙」は、文様が彫られた板木(はんぎ)に絵具や雲母(きら)を載せ、手のひらでそっと抑えて和紙に文様をうつしとって作られます。元は中国渡来の美術紙で、平安時代の日本では文字を書くための料紙としてつくられ、江戸時代には襖や障子などに用いられるようになりました。「唐長」=唐紙屋長右衛門は江戸時代・寛永元年(1624)年に京都で創業し400年近く続く全国で唯一の唐紙工房です。当代で11代目を数える唐長では、江戸時代から受け継がれた650種余の板木を使い、昔と変わらぬ方法により、一枚一枚全て手作業で唐紙を作りつづけています。また桂離宮や二条城の襖を制作するなどの文化財修復にも携わり、歴史と伝統を守り伝えています。
本展では「唐長」の唐紙の襖や屏風などを伝統的な数寄屋空間に展示します。和紙の〈地色〉と文様の〈のせ色〉の2色で表現され、光の加減で雲母がほのかに輝き奥ゆかしさを見せる唐紙は、周りと調和し使う人に寄り添う心地よい空間をつくりだします。長い年月を経て、洗練され、現代にも通じる新鮮さを持つ文様の美しさと、大量生産では表せない、手加減による微妙なゆらぎを持つ唐長の唐紙だけが持つこころと世界を是非、体験してください。
会期 | 平成25年10月19日(土)~12月15日(日) |
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休館日 | 月曜日 ※月曜祝日の場合は開館、翌火曜日休館 |
主催 | 公益財団法人 古川知足会 中日新聞社 |
協力 | 唐長 |
特別協賛 | SMBC日興証券株式会社 |
後援 |
愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 |
開館時間 | 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで) |