古川美術館企画展「Color ~色彩からのメッセージ~」

※こちらの展覧会は終了しました。

私たちの身の回りには、Color=色があふれています。色は大前提として現実を再現する役目を持っていますが、美術作品における色は、主題や構図とともにとても重要な要素を占めています。そして色の機能や意味は多種多様であり、私たちは色を通して作品の主題、心理的状況など、作者からの様々なメッセージを受け取ります。メッセージの受け取り方は、観る者の文化的背景や、それまでの人生経験に左右されるため、すべて同じ内容にはなりません。しかし、色には古今東西、万国共通のイメージというものがあることもまた、忘れてはいけません。
本展ではそんな様々な機能や意味を持つ美術作品の“色”に着目し、美術作品を通して、色がもたらすイメージやメッセージだけでなく、主題の意味合いをより強く印象付ける色、作家の思いや思考を表す色など、色がもたらす様々な視覚的、心理的効果を読み解きます。

 会期  2019年5月18日(土)~ 6月30日(日)
 休館日  月曜日
 主催  公益財団法人古川知足会  
 後援

  愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

連携事業  あいちトリエンナーレ2019 beyond2020
 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

分館爲三郎記念館特別展 高北幸矢インスタレーション「落花 未終景」

“老いることは美しい”と飾ることはできない。“老いることは醜い”と悲しむこともできない。“老いることは、人生を豊かにする”と容易には言えない。しかし老いの先にある終わりを認識したからこそみえる未来を見てみたい。“美しく老い、豊かに終えてゆく”最後の美しさを実現するために。   作家の言葉より
都市におけるサイン計画などの社会的価値の高いデザインを創出してきた高北幸矢は、2012年よりアーティストとしてインスタレーションを展開してきた。
高北がインスタレーションを展開するきっかけとなったのは、15年程前に見た落花の椿の夢である。一面を覆い尽くす真っ赤な椿は地面におちてもなお、その命を輝かせていた。高北が椿を見ているのか、それとも椿に見られているのか。それはむせ返るような匂いさえも感じる夢であったという。その死してもなお咲き続ける椿に自らを重ね、≪生きる力と美≫を見出したのである。
本展では、丹念に彫り続けられた椿で高北の胸中にある二面性を表現する。光と影、陰と陽、美と醜、生と死。それらは互いに照らし合い、補いながら終焉の美しさへと昇華していく。最後の美しさを求めて進化する高北幸矢の椿が爲三郎記念館で開花する。

 会期  2019年5月18日(土)~7月15日(月・祝)
 休館日  月曜日(ただし7/15は開館)
 主催  公益財団法人古川知足会
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社、CBC、
 愛知芸術文化協会
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社  

 協力

 あいちトリエンナーレ2019 beyond2020

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
 Pコード  769-614 《販売期間》3月20日~6月30日