古川美術館 企画展 「水と光の表情」展

※こちらの展覧会は終了しました。

雨となって天より降り注ぎ、山の谷間を渡り、川となって大地へと流れ行く水。また天から降り注ぐ太陽、あるときは月、そしてあるときは人工的な形となって私たちを照らし出す光。これら形のない水と光は、様々に姿を変え人と生活を共にしてきたことはもちろんのこと、目の前の景色を多様なものとして、私たちの心情にも大きな影響を与えてきました。自然のあらゆる現象に研ぎ澄まされてきた日本人の感性は、渓流に心洗われ、あるいは沈む夕日に美しいと感じる、繊細な感受性を育みました。そしてこうした千差万別の変化を見せる水と光を伴った風景は、多くの画家たちをも魅了してきたのです。
本展覧会では、「水」「光」とテーマを分け、絵画の中で描かれたそれぞれの表情を味わいます。「水」では急峻な山から雄大な大地へと流れる水を描いた川合玉堂や、新緑の渓谷を清清しい色調で描いた東山魁夷、蓮の葉に落ちた水滴と蓮池の穏やかな水とを見事に描きわけた竹内栖鳳などの作品から、たゆまない水の表現を紹介します。「光」では月光の冴えた様をプラチナ箔でより印象的なものにした上村松篁、富士を赤く染める朝陽を神々しく描いた福王寺法林らの作品を通じ、普遍的な光の姿を視覚化します。
人間にとって生命の根源、生活の礎にあった水と光の様々な表情をお楽しみください。

 

会期 平成25年6月1日(土)~7月21日(日) 全44日間
休館日 月曜日
※但し、7月15日(月・祝)は開館、翌7月16日(火)は休館
開館時間 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
主催 公益財団法人 古川知足会
協賛 SMBC日興証券株式会社
後援 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
公益財団法人名古屋市文化振興事業団
スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
  あいちトリエンナーレ2013パートナーシップ事業