古川美術館 富士山世界遺産登録記念展 「麗しの日本」

※こちらの展覧会は終了いたしました。

2013年、日本の象徴ともいえる富士が世界遺産になりました。本来ならば富士は自然遺産の分類に属するところ、なんと文化遺産として認定されました。それはいかに日本人の心のよりどころとし富士が親しまれていることを、改めて実感するニュースでした。
 荘厳な姿である富士山は、古くから日本人にとって心のふるさとであり、精神の源泉、文化の母胎でした。絵画、文学、詩歌、演劇の舞台となり、現在に至るまで数多くの芸術家の心を捉えています。また、自然の中に人知を超えた崇高なものを見出す日本人は富士山を神が住む山、信仰の対象と見ていました。文化として心にある富士の姿が認められ、世界遺産となったのでしょう。富士を通じて世界に認められた日本の文化、心のよりどころ、それはどのようなものでしょうか。生活の節目を祝う節句や、古くからある建造物、世界に誇れる祭りなどは私たちの生活とともにありました。本展覧会では、富士を中心に日本的なものが描かれた作品を取り上げ、わが国の文化、心を紹介します。
  美しい四季に恵まれた島国、日本。日本の美しさをもう一度、再確認しませんか。

 会期  平成26年1月2日(木)~3月2日(日)
 休館日  月曜日(但し1月11日(月・祝日)は開館、1月12日(火)は休館)
 ※月曜祝日の場合は開館、翌火曜日休館
 主催  公益財団法人 古川知足会
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
 静岡県 山梨県
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

 分館爲三郎記念館築80年記念イベント

2014年、爲三郎記念館は築80年を迎えます。また、その歴史が認められ、2013年に名古屋市の認定地域建造物資産に登録されました、そのめでたきことを皆様と祝いたく、爲三郎記念館では特別イベントを下記の日程で行います。ぜひこの機会に爲三郎記念館にお越しください★

第一弾 初代館長 古川爲三郎誕生記念「爲三郎と爲春亭」

初代館長古川爲三郎の誕生日(1月18日)と、爲三郎が愛した爲春亭の築80年を記念し、爲三郎記念館を翁が集めた遺愛の品々で飾ります。会期中には爲三郎にあわせた特別ギャラリートークや、爲三郎の誕生日を祝した茶会を開催します。詳しくはイベント情報にてご確認ください。
日時1月15日(水)~26日(日)

第二弾 花人 河村敦子 “梅心”日本の美しい四季 冬を活ける画像有

 古川美術館分館爲三郎記念館は、初代館長・古川爲三郎が邸宅として終の棲家としたのち、「皆様尾憩いの場に」という爲三郎の遺志を継ぎ、平成6年に開館して以来、多くの展覧会を開催し、多くの方を迎えてきました。その爲三郎記念館が、昭和9年の棟上から、80周年を迎えます。その記念すべき年の新春に、建物の更なる魅力を紹介すべく、花人 河村敦子氏が美しい日本の冬を演出します。河村氏は、変化に富んだ日本の四季を心より愛で、活花を通じ表現してきました。河村氏の生花は、飾られた空間さえも別空間へと生まれ変わらせる力を秘めています。それは生花は心、想いがこめられてなくてはならないといった河村氏の強い信念があるからこそほかありません。本展覧会では河村氏の活花の世界観を季節である梅に合わせて展開させていきます。
茶の湯の文化を今に伝える爲三郎記念館で、梅を中心とした活花。日本に伝わる古きよき文化の中で梅に託された心をお楽しみください。
会期中には河村敦子氏によるアーティストーク、生花体験を開催します。詳しくはイベント情報にてご確認ください。
 日時 2月1日(土)~2月9日(日)

河村敦子(花人 倶楽部 花悠玄 主催)
愛知県旭丘高校、京都女子大学文学部英文科卒。
1960年~1992年 小原流 牧光玲氏、金森光堂に師事
1989年~1994年 川瀬敏郎氏に師事の後、流派を離れ独立文化の道、主税町加藤邸、撞木館井元邸をはじめホテル等での活け込み多数
2004年 JR名古屋高島屋にて中日新聞社主催「白洲正子とその世界」展晶子愛用の器に花を生ける
2005年~2009年 七夕の会、菊の会、椿の会とテーマを定めて個展開催
2009年 第一回社中花会開催(桑山美術館)日本の美・秋を活ける
1973年~2004年 「ことばが子どもの未来をつくる」を教育のモットーとする財団法人ラボ国際交流センターに所属。ラボテューターとして31年間多くの子どもたちの心と言葉を育てる教育活動に参加。

その他の期間は・・・

2014年1月2日~1月13日は数寄屋正月のおもてなし
2014年2月11日~3月2日は節句のおもてなし~上巳編~
を開催します。

爲三郎記念館からのお知らせ
1月27日~1月31日までの期間は爲三郎記念館のみ臨時休館します。
ご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願いします。