The美人画  ~Masterpieces of Furukawa Bijin-ga Collection~

※こちらの展覧会は終了いたしました。

袖からのぞく腕のしなやかさ、かすかにこぼれる蛍の光で際立つ白い指先。伏したまつ毛がおとす仄かな陰影の美しさ。「美人画」に表現された女性の美しさには、画家たちの個性が宿ります。近代日本画壇は美人画の黄金時代で、鏑木清方、上村松園を筆頭に多くの画家が美人画を描き百花繚乱の様相を呈しています。そこで本展では当館所蔵品から、近代日本に美人画を確立した両巨匠の上村松園と鏑木清方、妖艶な女性美を表現した伊東深水、松園と並ぶ女流画家として親しみやすい女性像を描いた伊藤小坡を始め、近現代の美人画を一堂に展覧します。それぞれの作家の表現に焦点を当て、彼らが目指した美に迫るとともに、女性像の美しさを主題とした“美人画”を確立していく歴史や変遷の一端も紹介していきます。
華やかな容貌の美しさ、女性の秘められた内面の真の美しさ・・・。 女性の姿を通して表現された美の世界をお楽しみください。

 会期  平成26年5月31日(土)~7月21日(月・祝)
 休館日  月曜日
 ※7月21日(月・祝)は開館
 主催  公益財団法人 古川知足会  古川美術館 分館 爲三郎記念館
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

分館 爲三郎記念館企画 「磯野宏夫遺作展~生命の森へ」

こちらの展覧会は終了いたしました

古川美術館 分館 爲三郎記念館特別展「7つの旅~現代作家による響演」(2013年5月)への出品を最期に急逝した画家・磯野宏夫の追悼遺作展を開催いたします。
磯野はデザイン会社勤務後、独立してフリーで活躍しました。日本の亜熱帯の森、次いでソロモン、アマゾンへ赴き、熱帯の森が放つエネルギーと美しさに触れ、以後、一貫して自然の姿を描き続けます。時代の趨勢に流されることなく、ひたむきに生命の尊さと向き合い、自身の描きたいものを追求し続けた磯野の作品は、やがて作品に共感した大手企業のポスターやゲームソフトのイメージビジュアルなどに用いられることとなり、老若男女を問わず幅広く支持を得ました。今尚、多くの人を魅了し続ける作品からは、瑞々しい木々の緑と木漏れ陽とともに、磯野が自然に抱き続けた畏敬の念も伝わってきます。
本展では、アマゾンの熱帯、動物たちの命溢れるサバンナ、日本の屋久島の神秘的な森の作品、そして「聖剣の森」シリーズなどの磯野の代表作を展示いたします。破壊されつつある地球環境を秘かに憂い、自然と人との共生への願いを託した、磯野が愛してやまない生命輝く森の世界を展覧いたします。

 会期  平成26年5月31日(土)~6月22日(日)
 休館日  月曜日
 主催  公益財団法人 古川知足会  中日新聞社
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)