古川美術館企画展「四季暦〜白秋之章」

※こちらの展覧会は終了しました。

日本には古来、美しい四季の循環を 陰陽五行説になぞらえた「青春」、「朱夏」、「白秋」、「玄冬」という言葉があります。今年度の古川美術館ではこれらの言葉を冠に美しい四季を巡ります。
実りの時を迎える秋は四季の中でも充実の時。紅葉に彩られた季節です。同時に舞い散る落ち葉は万物の命の循環を感じさせ、日本人の感傷に訴えかけてくる季節でもありました。そうした秋の風情、命のはかなさなどに触れて感じた繊細で優美な情趣を《もののあはれ》として、日本の美術では様々に表現してきました。
本展では所蔵品から、秋の彩をあらわした美しい絵画、工芸品を展示します。
秋の風、風になびく秋草、山を彩る錦、自然とともに生きる様々な動物たちの姿、そして収穫の慶び・・・。竹内栖鳳、上村松園、前田青邨、上村松篁、東山魁夷、奥田元宋らが描き出した、日本ならではの美しい秋をお楽しみください。

 会期  平成27年8月11日(火)~10月12日(月・祝)
 休館日  月曜日
 ※但し9月21日(月・祝)は開館、振替休館は9月24日(木)、10月12日(月・祝)は開館
 ※分館 爲三郎記念館 8月24日(月)~8月28日(金)まで展示替えのため休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

分館爲三郎記念館特別企画 「琳派400年記念 唐長の世界~琳派文様の美」 

本阿弥光悦(1558-1637)が元和元年(1615)に京都洛北の鷹峯に光悦村をひらき、俵屋宗達らとともに芸術活動を始めて400年。以後、その美の系譜は“琳派”として受け継がれています。琳派の祖である本阿弥光悦は、工芸家、書家として活躍しました。そしてプロデュースにも秀で、俵屋宗達らとともに美しい雲母刷の唐紙を使った豪華な版本を作ります。それは日本印刷史上、最も美しい印刷物とも評され、「嵯峨本」と呼ばれました。唐長の祖・千田長右衛門はこの「嵯峨本」に唐紙制作で従事し、以後、唐長は400年近くにわたり琳派とともに歩み、江戸時代より途切れることなく唯一続く唐紙屋として、文様に琳派の美と伝統を守り続けてきました。
本展では唐長11代 千田堅吉が復刻した、唐長の原点ともいえる「嵯峨本」を中心に、文様が伝えてきた日本の美の真髄、琳派の心を展覧いたします。京都だけにとどまらず世界のデザインにも影響を与える琳派の息吹を、名古屋でもお楽しみください。

 会期  平成27年8月29日(土)~10月12日(月・祝)
 休館日  月曜日
 
※但し9月21日(月・祝)は開館、振替休館は9月24日(木)、10月12日(月・祝)は開館
 ※分館 爲三郎記念館 8月24日(月)~8月28日(金)まで展示替えのため休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社 
 琳派400年記念委員会

 開館時間  午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

※注意事項
8/25~8/28は展示入れ替え期間として爲三郎記念館のみ休館します。あらかじめご了承ください。
なお、8/11から8/23の爲三郎記念館は、古川美術館所蔵品による季節の設えになります。