平成27年度 古川美術館新春企画展「長寿の画家たち~萬歳芸術~」

※こちらの展覧会は終了しました。

平成5年に103歳で天寿を全うした当館初代館長 古川爲三郎。彼は齢100歳で当館の開館のオープニングテープを切りました。爲三郎が愛した芸術家たちの中にも生涯現役を貫いた爲三郎同様、長寿に恵まれ旺盛な制作意欲を発揮し、精力的に活動と続けた画家たちがいます。
題名の“萬歳”(万歳)には、「長い年月」「いつまでも生きること」の意味があります。“萬歳芸術”は「いつまでも生き続ける芸術」という思いを込めています。
本展では、80歳を過ぎてなお活躍をつづけた画家に焦点をあて、彼らのくめども尽きない創造力の源をさぐるとともに、彼らの生涯もご紹介します。

 会期  平成28(2016)年1月2日(土)~3月6日(日)
 休館日  月曜日
 ※1月11日(月・祝)は開館、翌1月12日(火)は休館
 主催  公益財団法人古川知足会  
 後援

 愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会 
 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (最終入館は午後4時半)

分館爲三郎記念館企画展
愛知県立芸術大学 五十周年関連事業 「照らす光と照らされるもの~柴崎幸次の灯りの世界~」

 爲三郎記念館(古川美術館 分館)は、数寄の姿をとどめる邸宅として公開されている日本建築です。母屋の爲春亭(いしゅんてい)、 四季折々の美しさをみせる日本庭園、 茶室知足庵(ちそくあん)により構成されています。この記念館には日中から日没、そして夜へと刻々と変化する光の様を感じることができる様々な仕組みが隠されています。
本展では、日本家屋でしか味わうことのできない光の陰影の世界を、立体感のある和紙の照明「Nightface series」と繊細な截金(きりかね)作品によって表現します。
 柴崎幸次による「Nightface series」は、明るい環境では和紙に包まれた白い箱に見えますが、暗い環境では内部照明の作り出す灯りによって、複雑な“だまし絵”のような立体感が現れます。この立体感は和紙を何層にも重ね貼りし、透過した光の陰影の差によって生まれます。特に光の変化がある日没に近い時刻には、よりリアルな迫真性が現出します。
鈴木美賀子が手掛ける截金は、繊細な幾何学模様を細い線や四角、円形などに截った金箔で文様を作り出す伝統技法です。
本展では、柴崎幸次の「Nightface series」の中から花のシリーズ 『カキツバタ』・『弥生のころ』、幾何学模様の『複雑な三角の積木』、『三階菱の行灯』などを展示します。そして鈴木美賀子による截金作品は、截金としては珍しい自作の大判和紙に、繊細な幾何学模様を表現した屏風やタペストリーを中心に展示します。
様々な陰影を映し出しながら自ら光を放つ照明と、その光に照らされることによってきらめくような輝き見せる截金。この二つが日本家屋の爲三郎記念館で出会うことによって生まれる、“共鳴する光の様”をどうぞご鑑賞ください。

 会期  平成28年1月2日(土)~3月6日(日)
 休館日  月曜日
 ※1月11日(月・祝)は開館、翌1月12日(火)は休館
 主催  公益財団法人古川知足会
 後援

 愛知県教育委 名古屋市教育委員会 スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社

 ひまわりネットワーク株式会社

 開館時間  午前10時~午後5時 (最終入館は午後4時半)
 ※2月2日・2月20日は記念館のみアーティストトークの為17:30まで開館